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Ukon Nishikawa

Ukon Nishikawa

The basics

Quick Facts

Gender
Male
Place of birth
Naka-ku, Nagoya, Aichi Prefecture, Chūbu region
Age
85 years
The details (from wikipedia)

Biography

西川 右近(にしかわ うこん、1939年6月4日 - )は、日本舞踊家で、西川流総帥(三世家元)。愛知県名古屋市中区本重町(現在の錦三丁目)出身。財団法人西川会理事長。本名は近藤雅彦。父は二世家元西川鯉三郎。同じく舞踊家の西川左近は姉。長女は西川まさ子、次女は西川陽子、長男は四世家元の西川千雅、孫に西川カーク(まさ子の子)がいる。

来歴

誕生から家元継承まで

  • 1939年 - 6月4日、西川流二世家元、西川司津の長男として生まれる。3歳で初舞台。
  • 1956年 - 西川流名取試験を受け、西川右近を名乗る。本格的に舞踊家として活動開始。鯉三郎主催の鯉風会で、名披露目披露。長田午狂作、清元榮壽郎作曲で「小袖曽我」の曽我五郎で二世西川鯉三郎の母曽我満江で共演。この頃から藤間流宗家、二世藤間勘祖に師事。
  • 1960年 - 初の振付「おどりの散歩」を発表。
  • 1962年 - 9月、自作・作舞の八重山椿で名古屋演劇ペンクラブ賞を受賞。
  • 1968年 - 9月、第21回名古屋をどりの「望月の駒」で佐久間良子と共演。
  • 1981年 - 9月、第34回名古屋をどりより、二世西川鯉三郎から引き継ぎ主宰者となる。
  • 1982年 - 愛知県文化選奨文化賞を受賞。
  • 1983年 - 8月、二世西川鯉三郎死去に伴い、西川流三世家元を継承。

継承後-1999年

  • 1984年
    • 3月、「西川右近、三世家元継承の会」を名古屋御園座にて開催。特別参加として歌舞伎界から十七代目中村勘三郎、十八代目中村勘三郎、二代目尾上松緑、七代目尾上梅幸、七代目尾上菊五郎らが出演。舞踊界から2代目藤間勘祖、3代目藤間勘祖、西川扇蔵、花柳壽輔 (3世)、尾上菊之丞、音羽菊蔵、工藤扇寿、赤堀加鶴繪らが出演。
    • 11月、「名古屋をどり北米公演」 を行う。
  • 1985年 - 3月、モナコ公国キャロライン王女主催の舞踏会に出演。
  • 1985年 - 8月、(財)西川会設立。理事長となる。
  • 1986年 - 2月、「西川右近の会」を国立劇場にて開催。
  • 1988年
    • 4月、ブロードウエイのプロモーター、ハロルド・ショウの招聘で(財)西川会主催「名古屋をどりアメリカ公演」を行う。
    • 11月、「'88西川流家元~西川会」を歌舞伎座にて主催。
  • 1990年 - 11月、第2回「西川右近の会」を国立劇場にて開催。
  • 1992年 - 9月、第45回名古屋をどりの初日前日に心筋梗塞に倒れ、緊急入院。出演を降板する。上演予定だった夜の部の船弁慶は昼の部の棒しばりに変更された。
  • 1994年 - 10月、国立劇場で「西川会」を開催。
  • 1997年 - 9月、第50回記念公演名古屋をどりを迎える。
  • 1999年 - 7月、還暦を迎え、流祖初代西川鯉三郎没後100年、西川鯉三郎(2世)17回忌となり、西川流の全国の門弟を名古屋市内のホテルに一同に集め、互いの交流を深める目的で初めての「西川流全国大会」を開催。

2000年-2010年

  • 2000年 - 6月、名古屋・御園座で行なわれた、十七世中村勘三郎13回忌追善舞踊会に出演。「身替座禅」、北条秀司作「仇ゆめ」で勘三郎、波乃久里子らと共演。
  • 2000年12月31日から2001年1月1日、熱田神宮能楽殿にて開催する。「ミレニアム・フェスティバル・イン熱田の森」で日本舞踊のカウントダウン公演を開催。
  • 2001年
    • 2月、国立劇場で8年振りに「西川会」を開催。中村歌昇が特別出演。
    • 12月、文部科学大臣賞表彰
  • 2002年
    • 9月、名古屋をどりが55回記念を迎える。坪内逍遥原作、川崎哲男脚本、澤村藤十郎声、新作舞踊劇「鬼子母の解脱」でスペイン舞踊の蘭このみと共演。
  • 2003年
    • 3月、宝塚歌劇団バウ・ホール公演。植田紳爾作、「おーい春風さん」花組新人公演。35年前に二世西川鯉三郎が振付したものを、再演にあり、右近が振付。
    • 9月、第51回名古屋をどりのゲスト出演に、三代目市川猿之助門下の市川笑三郎、市川春猿を迎える。
  • 2004年 - 4月、中京大学体育学部教授、湯浅景元と踊りと健康の融合を目指した「NOSS」をスタート。名古屋を中心にインストラクターを養成。現在は名古屋や豊川といった東海地方を中心に東京、大阪、広島、札幌のスポーツクラブなどでも教えられている。
  • 2005年
    • 2月、日本舞踊協会公演に、尾上流家元尾上菊之丞、藤間流紫派家元藤間紫らと「乗合船恵方萬歳」に出演。
    • 4月、愛知万博に参加。
    • 9月、名古屋をどりで、種田山頭火を題材にした、渡辺えり作「風の中、ゆく」で渡辺えりと夫婦役で共演。
  • 2006年
    • 10月、1998年より中断していた、「赤坂をどり」が赤坂ACTシアターで復活。舞踊の振付、指導にあたる(1997年までは赤坂をどりは歌舞伎座で開催していた)。
    • 11月、北海道札幌市で「西川会」を開催。
  • 2007年
    • 3月、西川流三世家元継承25年を迎える。名古屋市内のホテルで「全国大会」を開催。
    • 3月、書き下ろし時代小説、「兄者~義経の怨霊」を出版。
    • 3月27日、第50回記念日本舞踊協会公演が歌舞伎座で行なわれ、尾上流家元尾上菊之亟と清元「玉兎」を踊る。
    • 9月、第60回記念公演名古屋をどりを迎える。市川笑三郎が特別出演。
  • 2008年
    • 1月、熱田神宮で「西川流・温故知新」を開催。
    • 2月、日本舞踊協会公演に二世家元西川鯉三郎が得意にした、清元榮壽郎作曲。清元「月」に門弟と出演。
    • 12月、名古屋能楽堂で藤間流宗家藤間勘十郎 (8世)と共演。
  • 2009年
    • 9月、二世西川鯉三郎生誕100年。第62回名古屋をどりを開催。清元「隅田川」の班女の前を初役で演じる。
    • 12月、第56回中京五流舞踊公演が東海地方在住の赤堀流、工藤流、花柳流、藤間流の舞踊家と内田流と稲垣流の舞踊家が出演。長唄「島の千歳」を踊る。
  • 2010年
    • 2月、三重県桑名市で「三重県 西川会」を開催。
    • 3月、エッセイ集「にんげん見本帖」が集英社より発売。
    • 4月、古稀。西川流の全国の門弟を名古屋市内のホテルに一同に集め、互いの交流を深める目的で「二世西川鯉三郎生誕100年と西川右近古希を記念する会」を開催。同月、東京国際大学の人間社会学部客員教授に任命される。
    • 5月、母司津より引き継いだ「ひな菊会」を5年振りに開催。清元「雨の権八」の白井権八を踊る。
    • 9月、第63回名古屋をどりを開催。
    • 12月、第57回中京五流舞踊公演が東海地方在住の赤堀流、工藤流、花柳流、藤間流の舞踊家、五條流、立花流の舞踊家が出演。長唄「松の緑」を娘のまさ子と踊る。

2011年-現在

  • 2011年
    • 2月2日 作詞、作曲の演歌を徳間ジャパンから発売。
    • 4月9日・10日、「第51回赤坂をどり」が赤坂ACTシアターで開催。
    • 東日本大震災の影響で9月3日から12日まで第64回「名古屋をどり」を中日劇場で開催予定であったが、9月7日から12日までの開催となった。
  • 2014年
    • 9月3日-7日に催された第67回「名古屋をどり」の終演を以て家元を四代・千雅に継承。西川流総師を名乗る。
  • 2015年
    • 5月25日 中日文化賞受賞。

    活動

    • 日本舞踊家として数多くの新作舞踊劇を発表。
    • 新聞紙上での対談やエッセイ執筆など、従来の舞踊家より異色である。
    • かつて、名古屋市で「右近」という飲食店を経営していたことがある。
    • 名古屋市を中心に、東京都、大阪府、岐阜県、三重県、金沢市、広島市、北海道と門弟の講習会を開催し、右近が発案したNOSSの指導をしている。
    • 俳優や歌手の振付、ステージングなどを手掛けた。
      • 東宝歌舞伎、長谷川一夫公演
      • 結城孫三郎、結城人形座
      • 宝塚歌劇団公演
      • 平幹二朗「藤十郎の恋」「東海道四谷怪談」
      • 美空ひばり、都はるみ、五木ひろしコンサート
      • 中村玉緒ディナーショー他。

    主催の会、出演の舞台

    • 名古屋をどり(毎年9月中日劇場)
    • ひな菊会(5月、2010年は2005年以来5年振りに開催される)
    • 中京五流舞踊公演(毎年12月中日劇場)名古屋を中心に活動している、赤堀流、工藤流、西川流、花柳流、藤間流の舞踊家が昼夜に分けて出演する。在名五流派の舞踊公演。
    • 日本舞踊協会公演 都民芸術フェスティバル参加公演 後援:NHK(毎年2月の第2週目もしくは第3週目の金曜日、土曜日、日曜日に国立劇場)全国で活動をしている、日本舞踊の家元や幹部が昼夜に分けて出演する。

    著書

    • 『やっぱり古いが面白い!』文化創作出版 2003
    • 『兄者 義経の血霊』だいわ文庫 2007
    • 『にんげん見本帖 心に残るあの人の言葉・この人の生き様』創美社 2010

    共著

    • 『日本舞踊舞踊劇選集』西川千雅共編 西川会 2002
    • 『7分のおどりで筋力強化! 日舞エクササイズ「NOSS」のすべて』西川千雅共著 湯浅景元監修 日本経済新聞出版社 2010

    脚注

    参考資料

    • 藤田洋『日本舞踊ハンドブック』2001年、ISBN 4-385-41046-1
    • 演劇出版社編『日本舞踊入門』2004年、ISBN 4-900256-89-7
    • 西川鯉三郎『鯉三郎百話』中日新聞社、1977年
    • 北条秀司監修『西川鯉三郎』(写真集)淡交社、1970年
    • 西川右近著 「古いが面白い」2003年
    • 西川右近著 「にんげん見本貼~痛快一代記」2010年
    • 西川流家元Web - 名古屋西川流のウェブサイト。
    • 右近の日記 - 本人のブログ
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