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Japan
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The basics

Quick Facts

Places
Place of birth
Kyoto, Kyōto Prefecture, Kansai region, Japan
Age
72 years
The details (from wikipedia)

Biography

野長瀬 三摩地(のながせ さまじ、1923年8月30日 - 1996年5月23日)は、日本のテレビ監督、脚本家。京都府京都市出身。別名:南川 竜南川 龍

父は大正画壇で活躍した野長瀬晩花。伯父はトピー工業創業者の一人である野長瀬忠男。

人物

野長瀬氏の末裔で、本名の三摩地は仏教用語のサマディー(三昧)にちなんで名付けられた。

幼少より父に連れられてよく映画を観に行き、映画制作の道を志す。

1946年に日本大学芸術学部映画学科を卒業し、東宝に入社。渡辺邦男、青柳信雄、本多猪四郎らの助監督を務め、主に杉江敏男監督作品に従事。黒澤明監督の『蜘蛛巣城』『どん底』(1957年)、『隠し砦の三悪人』(1958年)ではチーフ助監督を務めた。

1957年に、『生きものの記録』(1955年)のロケを行ったデパートに務めていた女性と結婚。仲人は稲垣浩。

映画界が斜陽の中では監督昇進の機会が回って来ず、1964年、逸早く映画界に見切りをつけ、東宝テレビ部に移り、テレビ監督に転身。メロドラマ『銀座立志伝』で監督デビュー。

東宝で偶然再会した円谷英二に誘われて円谷プロダクションの『ウルトラQ』に監督として参加。以降、特撮番組に携わり、『ウルトラマン』『ウルトラセブン』などの初期のウルトラシリーズでは多数のエピソードを監督、南川 竜(もしくは南川 龍)名義で脚本も執筆(中には自身が監督、または共同脚本)。

『ウルトラセブン』撮影中に親しい映画関係者から「このままでは子供番組のレッテルを貼られる」との忠告を受け、これに反発しながらも円谷プロダクションを離脱した。その後は東宝テレビ部へ復帰して現代劇や時代劇を手掛けた。後年では『円盤戦争バンキッド』や『メガロマン』などの特撮作品にも参加したが、脚本の弱さを嘆いていたという。第2期ウルトラシリーズには不参加であったが『ウルトラマン80』に参加した。

1982年8月に東宝を退社。その後はフリーの監督として記録映画などを撮ったほか、母校である日本大学芸術学部の講師も務めた。90年代には、体力の衰えなどから映画撮影の現場を退いていた。

1995年末から歩行困難になり入院し、1996年5月23日に死去。72歳没。

作風

    エピソード

    • 助監督時代に黒澤明から監督デビューを打診されたが、助監督が監督になる際は黒澤が脚本を執筆し編集も行うという黒澤組の決まりに反発して断り、黒澤組を離れている。
    • 『ウルトラQ』の第16話「ガラモンの逆襲」でセミ人間の人間態である遊星人Qを演じた義那道夫の起用は当時、新劇の役者をしていた義那を推薦したという。
    • 『ウルトラマン』第7話「バラージの青い石」は、特技監督の的場徹が『奇巌城の冒険』のセットを使えないかと提案し、野長瀬が東宝と交渉し許可を得て、このセットを使用する前提で野長瀬が急ぎ脚本を執筆した。
    • 『ウルトラマン』第28話「人間標本5・6」の演出は、バルタン星人のオプチカル合成に感嘆した野長瀬が、オーバーラップ撮影でも宇宙人の怪奇性を表現できないかと挑戦したものである。
    • 『快獣ブースカ』最終話「さようならブースカ」では、大作とブースカの別れのストーリーを気に入って丁寧に撮影し、後に日本テレビ側から泣かせすぎだと苦言を呈されるが、野長瀬本人は自信作であると自負していた。

      監督作品

      • 銀座立志伝(1965年)
      • ウルトラQ(1966年)28本中7本担当 ※脚本も担当
      • ウルトラマン(1966年 - 1967年)39本中8本担当 ※脚本も担当
      • 快獣ブースカ(1967年)
      • ウルトラセブン(1967年 - 1968年)49本中7本担当 ※脚本も担当
      • マイティジャック(1968年)13本中4本担当
      • 37階の男(1968年)
      • 女の絶唱(1969年)
      • 鬼平犯科帳(1970年、1972年)
      • 愛染椿(1972年)
      • 氷点(1971年)
      • 五番町夕霧楼(1974年)
      • 円盤戦争バンキッド(1976年 - 1977年)
      • 炎の超人メガロマン(1979年)31本中12本担当 ※最多演出
      • ウルトラマン80(1980年)50本中3本担当 ※脚本も担当。

      助監督作品

      • 佐々木小次郎(1950年)
      • 伊豆物語(1951年)
      • 午前零時(1953年)
      • サラリーマンの歌(1953年)
      • 生きものの記録(1955年)
      • 天下泰平(1955年)
      • 制服の乙女たち(1955年)
      • 吸血蛾(1956年)
      • 蜘蛛巣城(1957年)
      • 次郎長意外伝 灰神楽の三太郎(1957年)
      • 「元禄忠臣蔵 大石最後の一日」より 琴の爪(1957年)
      • どん底(1957年)
      • ジャズ娘に栄光あれ(1958年)
      • 東京の休日(1958年)
      • 隠し砦の三悪人(1958年)
      • 新・三等重役 当るも八卦の巻(1960年)
      • 夜の流れ(1960年)
      • 秋立ちぬ(1960年)
      • モスラ(1961年)
      • 銀座の若大将(1962年)
      • 社長洋行記(1962年)
      • 続・社長洋行記(1962年)
      • 社長漫遊記(1963年)
      • 続・社長漫遊記(1963年)
      • 日本一の色男(1963年)
      • 香港クレージー作戦(1963年)
      • 無責任遊侠伝(1964年)

        脚注

        参考文献

        • 『別冊映画秘宝ウルトラセブン研究読本』 洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2012年。ISBN 978-4-8003-0027-0。
        • 『別冊映画秘宝ウルトラマン研究読本』 洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2013年。ISBN 978-4-8003-0262-5。
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