Miyo Ōkubo
Quick Facts
Biography
大久保 三代(おおくぼ みよ、旧姓:加納、1976年(昭和51年)7月27日 - )は、日本の政治家。衆議院議員を1期務めた。
来歴・人物
生い立ち
鹿児島県鹿児島市出身。7人家族。祖父母の代から、離島や中山間地といったへき地医療に取り組む家庭で育った。1983年、父親が鹿児島県下甑島に移住。
大学卒業後
東京女子大学卒業後、家業の診療所を手伝う中、当時大分県知事を務めていた平松守彦の著書「グローバルに考えて、ローカルに行動せよ」を読み、「何もないということは、今からなんでも作れるってことなんだ」と悟り大分県臼杵市へ移住、地域おこしグループに入り活動を始める。農村・漁村ツーリズムや食育、少子化対策の男女の出会いの場づくりなどに取り組む傍ら、観光キャンペーンガール、ケーブルテレビ局キャスターを務めていた。やがて人権啓発グループ「ぷぷら」の代表となる。また、大分県男女共同参画審議会委員に当時最年少で選ばれた経歴を有する。
政界を目指す
2003年、26歳でNHK北九州放送局の契約キャスターになるも、リストラに遭い短期で退局。北九州の劇団に入って役者として活動しながら、地域が抱える数々の問題に直面し、政治を志したと公式サイトで述べている。一方、最近の発言によると、「政治の道を志したのは、平松守彦元知事のお導きで、豊の国づくり塾という地域リーダー養成塾で勉強したのです(ママ)」ということである。松下政経塾と豊の国づくり塾を比較して「松下政経塾よりずっとすごい確率で、地域のリーダーを育ててる」と、豊の国づくり塾の方が勝ると評価している。また、他の地域リーダー育成組織であるJCや商工会青年部については、「年会費高いし、経営者の子ども的な限定されたコミュニティにかたよりがち」であると評している。また、豊の国づくり塾で培った人脈ついて「OBたどればすぐに知事選出れそう」と述べた。しかし、自民党大分県連の公募に4回不合格。30歳で慶應義塾大学大学院に入学。修士課程を修了後に、慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所(当時竹中平蔵所長)の助教になる。
政界での活動
その後、結婚と離婚さらに再婚を経て妊娠するが、切迫流産・早産の危機に直面し、仕事を辞める。
2012年5月30日、自民党宮城県連からの推薦を経て宮城5区支部長に正式就任。宮城5区の対立候補は閣僚経験者で5回連続当選を続けている民主党の安住淳であった。安住はNHKの元職員記者であり、大久保は元契約キャスターであることから「NHK正社員VS契約社員の対決」として話題となった。選挙の結果、大久保は安住に3万票以上の大差をつけられ敗れるが、重複立候補していた比例東北ブロックで復活し、初当選を果たした。同選挙区で初めての比例復活当選者である。
当選後は東日本大震災で最大の被害者を出した石巻市を本拠地とする与党政治家として活動するが、「数多く訪問するべきなんだけど、つい足がとまってしまうのです。ソーシャルワーカー魂を触発される事例と出会ってしまうから」と、仮設住宅訪問には消極的な発言を見せることも有った。
第47回衆議院議員総選挙について、大久保は自民党宮城県連に対して「安住氏に勝てる候補を現職優先にとらわれず(候補者の人選をするよう)」と訴えたものの、地元出身者の候補は現れず、党県連は候補者選定を「党本部に一任」した。そこで、大久保は宮城5区の公認申請の意思を明らかにし、同時に選挙区を委譲するなら「地元出身(地方議員経験)者か野党候補者に対抗し得る知名度のある人物」であることを条件に挙げた。しかし、結果として大久保は地元からの推薦を得られず、公認申請は不調に終わり、2014年11月25日発表の自民党の第一次公認候補予定者(小選挙区・比例区とも)のリストに大久保の名前は無かった。なお、大久保に代わって、宮城5区の候補者となったのは前衆議院議員勝沼栄明(前回比例北海道ブロックで当選)であるが、大久保は勝手連として勝沼支援を表明することとなった。最終的に勝沼は選挙区で敗れ、比例復活当選を果たした。
選挙後、大久保は自身のブログにて「実はわたしは、できることなら、公認をもらいたくなかったのです」と述べ、わざと公認が得られないように行動したのだと主張した。
なお、公認を得られなかった直後には「もう一度ゼロから政治の道を志すことに決めました」と述べていたものの、三週間後には「国会議員を経験してわかったことは真に人のため、社会のために働けるのは現場の人」として「だから私は、かえります。現場に」と政界からの引退を示唆した。しかし、その後、大久保は当該記事を削除して「大久保は引退を表明したことになっているのですが、引退は”いたしません”」と方針を転換した。また同時に、「自民党はいったん離党する意向ですが、他党に移る意思はございません」と述べた。
2015年3月30日、大衡村村長選の立候補予定者説明会に出席し出馬を検討するが、4月10日に「日程の調整が付かない」として出馬を断念。その後は7月に実施された仙台市議会議員選挙に泉区選挙区より無所属で出馬するが落選。更に同年10月の宮城県議会議員選挙に泉区選挙区より無所属で立候補するも落選した。
公式ブログを駆使した情報発信
主に子育て支援政策や介護福祉政策、被災地復興政策についての提言や意見が紹介されている。一方で、その内容が党批判であったり地元批判を含むということで、地元からの求心力低下に繋がったという見方がある。
なお、議員失職後にはブログにて地元の県議や自民党関係者が代議士である大久保を支援せず、情報を与えず孤立させて活動させない「国会議員お人形化作戦」を行ったと非難している。誰が町内会長や民生委員かなどの情報も得られず、地域の行事予定等も知らせて貰えなかったと主張している。大久保は後日ブログにおいて「公開されているお名前と担当地域をもとに電話帳をめくり、住所を調べて、ゼンリンの地図にマーキングをする作業」と民生委員等を訪問し、対話するというプロセスが煩瑣であったことを説明したかったのだと釈明した。
自民党宮城県議団との確執・対立についても語っており、2014年12月29日には「県議さんが、夫の職場(石巻市内)に圧力をかけて転勤を画策しているとの噂」があると述べており、配偶者の勤務先に圧力をかけたと目される県議会議員を非難している。また、2015年1月12日の記事によると、県政への出馬に意欲を示し「宮城県のため、仙台のため、泉区のため 何より若い人たちのために、働きますよ」と表明する一方で、「同じ町内会に自民党の長老の県議さんがお住まいなのですでに立候補させない包囲網は作られつつあります」と自民党県議から政治活動に対して妨害を受けているとの見解を示した。
政策・主張
- 憲法改正に賛成。
- 集団的自衛権の行使を禁じた政府の憲法解釈を見直すことに賛成。
- 日本の核武装について今後の国際情勢によっては検討すべきとしている。
- 女性宮家の創設に反対。
- 日本のTPP参加に反対。
- 選択的夫婦別姓制度の導入に賛成。
役職・兼任
- 慶應義塾大学SFC研究所上席所員 (訪問)
- 自由民主党宮城県第五選挙区支部 支部長
資格等
- 社会福祉士・精神保健福祉士・保育士の資格を持つ。
- 厚生労働省老人保健健康増進等事業において主任研究員として主に介護福祉分野での研究業績がある。
所属団体・議員連盟
- 神道政治連盟国会議員懇談会
- TPP交渉における国益を守り抜く会
出典
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