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Japan
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Kishi Gantai
Japanese painter

Kishi Gantai

The basics

Quick Facts

Intro
Japanese painter
Places
Work field
Birth
Age
83 years
The details (from wikipedia)

Biography

岸岱(がんたい、天明2年(1782年)または天明5年(1785年) - 元治2年2月19日(1865年3月16日)は、江戸時代後期の絵師。岸駒の長子に生まれ、岸派の2代目として継承・発展させた。名は若い頃は国章、のち昌岱。字を君鎮。別号に卓堂、虎岳、紫水、同功館など。

経歴

父から厳しく画法を習い、画才が乏しいことを責められたという。文化5年(1808年)従六位下筑前介に任ぜられ、その翌年父岸駒とともに金沢城内に障壁画を描く。文政8年10月に正六位下に、天保7年(1836年)には越前守に進む。天保15年間(1844年)有栖川宮の代参として金刀比羅宮に参拝、奥書院の障壁画を制作を申し出、2ヶ月足らずで「柳の間」「菖蒲の間」「春の間」全てを完成させた。嘉永6年(1853年)従五位下筑前守に叙す。安政年間(1854年-1860年)御所造営に岸誠・岸連山・岸竹堂らと共に参加し、御常御殿二之間、御学問所中段之間、皇后宮常御殿御寝之間、御花御殿北之間の障壁画を担当した。墓所は上京区の本禅寺。

岸駒や呉春亡き後、長命だったことも手伝い、岸派の二代目として京都画壇に大きな勢力を築いた。『平安人物誌』には文化10年(1813年)から嘉永5年(1852年)の長期に渡って掲載され、しかも7番目から少なく11番目という上位に掲載されており、当時の人気のほどが窺える。その画法は岸駒の筆法を受け継ぎ、虎などの動物画を得意としつつも、四条派を意識した温和な作品や、伝統的な大和絵の画題や金地濃彩の障壁画など幅広い作風を示す。金刀比羅宮の障壁画では、80年前に描かれた伊藤若冲の障壁画へのオマージュや宮への恭敬からか、敢えて自分の得意な画題を描かず、与えられた空間を最大限活かすように作画している。絵だけでなく文筆にも秀で、書籍の序なども手掛けた。

弟子に、長男の岸慶、次男の岸礼、末子の岸誠、喜田華堂など。

代表作

作品名技法形状・員数寸法(縦x横cm)所有者年代落款・落款備考
牡丹に鶴図屏風紙本金地著色二曲一双松平家歴史資料(香川県立ミュージアム保管)1808-36年落款「筑前介岸岱」/「岸岱」「君鎮」白文長方印高松松平家伝来。
龍虎図屏風紙本金地著色六曲一双各175.4x361.8三の丸尚蔵館1836年(天保7年)以降款記「越前守岸岱」
鷹図紙本著色1幅170.1x137.1大英博物館1838年(天保9年)
金刀比羅宮奥書院障壁画金刀比羅宮1844年(天保15年)
陵王図・桜樹太鼓図衝立紙本金地著色衝立1基176.3x179.1金刀比羅宮1844年(天保15年)表:款記「天保甲辰小易春 同功筑前介岸岱」/「岸岱」白文方印・「君鎮」朱文方印
裏:款記「筑前介岸岱寫」/「同功館」朱文長方印・「岸岱」白文方印
Enjoying The Waterside(右隻左隻紙本墨画淡彩六曲一双インディアナポリス美術館1846年(弘化3年)
隆国寺障壁画隆国寺1846年(弘化3年)秋岸連山との共作で、岸岱は全36面の内16面と担当。内訳は「耕作図」紙本淡彩、「猛虎図」紙本墨画淡彩、各襖8面。兵庫県指定文化財。
牧童図絹本著色1幅143.0x84.2ボストン美術館1853年(嘉永6年)
松に兎図絹本著色1幅143.8x82.8ボストン美術館1855年(安政2年)
近江八景図紙本墨画淡彩八曲一隻86x336石川県立美術館1859年(安政6年)
巌上咆哮猛虎図絹本著色1幅滋賀県立琵琶湖文化館1862年(文久2年)
四季山水十二支図屏風六曲一双174.0x356.2石川県立歴史博物館
芦に鶴図紙本淡彩1幅125.2x44.7石川県立美術館
富士川眺望図・鴛鴦図衝立絹本著色衝立表裏2面福井市立郷土歴史博物館松平春嶽常用の小衝立。
琴碁書画、四季山水、花鳥図押絵貼屏風紙本淡彩六曲一双各131.7x53.5滋賀県立近代美術館
十二ヶ月画帖紙本淡彩1冊城南宮
孔雀図絹本著色1幅131.0x84.2ボストン美術館
岩上鷲図絹本墨画1幅106.9x40.4ボストン美術館
岩上孔雀図絹本著色1幅インディアナポリス美術館

脚注

参考文献

  • 『金刀比羅宮 書院の美 應挙、若冲、岸岱から田窪まで』 東京藝術大学大学美術館・金刀比羅宮・朝日新聞社編、2007年
  • 『京都御所障壁画 ─御常御殿と御学問所─』 京都国立博物館、2007年
  • 『特別展 京都画壇 岸派の展開』 敦賀市立博物館、2005年
  • 京都文化博物館開館10周年記念特別展 京(みやこ)の絵師は百花繚乱 「平安人物志」にみる江戸時代の京都画壇』 京都文化博物館、1998年
  • 『岸派とその系譜 岸駒から岸竹堂へ』 栗東歴史民俗博物館、1996年
  • 円山・四条派から現代まで─京都の日本画 京都画壇二五〇年の系譜展』 京都新聞社、1994年

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