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小池上 春芳（こいけがみ はるよし、1907年（明治40年）2月11日 - 1997年（平成9年）10月26日）は、日本の医師、解剖学者、医学博士。新潟医科大学解剖学第二教室第2代教授、新潟大学名誉教授。
略歴
新潟県新潟市上大川前通8番町（現新潟市中央区上大川前通8番町）の富商・小池上春五郎の四男として出生。
1923年（大正12年）3月に新潟中学校を4年で修了、1926年（大正15年）3月に新潟高等学校を卒業、1930年（昭和5年）3月に新潟医科大学を卒業。
1930年（昭和5年）4月に新潟医科大学解剖学教室（担任：平澤興教授）助手に就任、1934年（昭和9年）3月に新潟医科大学解剖学教室助教授に就任、1935年（昭和10年）1月に新潟医科大学から医学博士号を取得。
1940年（昭和15年）から新潟医科大学臨時附属医学専門部教授を兼任、1946年（昭和21年）12月に新潟医科大学解剖学第二教室第2代教授に就任、1951年（昭和26年）4月に新潟大学医学部解剖学第二教室教授に就任。
1950年（昭和25年）から1952年（昭和27年）まで新潟大学農学部家畜解剖学講師を兼任、1952年（昭和27年）4月から1956年（昭和31年）3月まで新潟大学附属図書館館長・医学部分館館長を兼任。
1957年（昭和32年）11月に「扁桃核に関する研究」で新潟日報文化賞を受賞、1960年（昭和35年）1月から5月まで欧米に出張、1964年（昭和39年）5月に新潟で第5回日本組織化学会総会と第69回日本解剖学会総会を主催。
1970年（昭和45年）3月24日から4月2日まで新潟大学医学部長事務取扱・大学院医学研究科長を兼任、1971年（昭和46年）3月29日から4月19日まで新潟大学医学部長事務取扱・大学院医学研究科長を兼任。
1972年（昭和47年）3月に新潟大学を定年退官、4月に杏林大学医学部解剖学教室教授に就任、5月に新潟大学名誉教授の称号を受称、1977年（昭和52年）3月に杏林大学を退職、1978年（昭和53年）4月に勲三等旭日中綬章を受章。
1997年（平成9年）10月26日午後0時20分に新潟県西蒲原郡味方村大字西白根（現新潟市南区西白根）の白根緑ケ丘病院で老衰による誤嚥性肺炎のため死去、同日付で正四位を受位。
大脳辺縁系、特に扁桃体とその周辺皮質の研究に従事した。
1950年代当時、カリフォルニア大学ロサンゼルス校脳研究所 (UCLA Brain Research Institute) では小池上春芳の名前がよく知られていて、1960年（昭和35年）に小池上春芳は同大学に招かれて講演を行った。
門下生
- 布施栄明 - 新潟大学名誉教授。
- 車田正男 - 新潟大学名誉教授。
- 平田幸男 - 琉球大学名誉教授。
- 細谷安彦 - 筑波大学医療技術短期大学部名誉教授。
親族
- 小池上ハル（小池上翠春、小池上又新庵） - 長姉、茶人、茶道石州流怡渓会初代家元。
- 石田寛友 - 娘婿、長女の夫、整形外科学者、形成外科学者、聖マリアンナ医科大学形成外科学教室第2代教授、元新潟医療福祉大学教授。
著書
- 『大腦皮質に於ける中樞問題』平澤興[共著]、山雅房、1943年。
- 『大脳辺縁系』中外医学社、1965年。
- 『大脳辺縁系及び旁辺縁系』小池上春芳教授退官記念会、1971年。
論文
- 国立情報学研究所収録論文 - 国立情報学研究所
脚注
注釈
出典
- ^ 『解剖学雑誌』第74巻第2号、257頁。
- ^ 『日本近現代 医学人名事典 1868-2011』244頁。
- ^ 『解剖学雑誌』第74巻第2号、258頁。『さあ、がんばろう』240頁。『平澤興先生の心と言葉』214頁。
- ^ 『ミクロスコピア』第17巻第3号、31頁。
- ^ 『新潟大学医学部百年史』50頁。
- ^ 『新潟大學醫學部五十年史』499頁。
- ^ 『新潟大学医学部百年史』51・53頁。
- ^ 『新潟大学二十五年史 部局編』534頁。『新潟大学五十年史 部局編』411頁。『新潟大學醫學部五十年史』500頁。『新潟大学医学部七十五年史 下巻』11頁。
- ^ 『新潟日報』1997年10月28日付朝刊、23面。
- ^ 日本解剖学会の沿革 - 学会について｜日本解剖学会
- ^ 『新潟大学医学部百年史』57頁。
- ^ 「叙位・叙勲」『官報』号外第34号、5頁、大蔵省印刷局、1978年5月2日。
- ^ 「叙位・叙勲」『官報』第2275号、9頁、大蔵省印刷局、1997年12月3日。
- ^ 教室について｜新潟大学 大学院医歯学総合研究所 神経生物・解剖学分野（解剖学第二）
- ^ 『ミクロスコピア』第17巻第3号、31頁。『解剖学雑誌』第74巻第2号、258頁。『新潟大学二十五年史 部局編』542頁。『新潟大学五十年史 部局編』411頁。『新潟大學醫學部五十年史』501頁。『新潟大学医学部七十五年史 下巻』12頁。
- ^ 『ミクロスコピア』第17巻第3号、30頁。
- ^ 『ミクロスコピア』第17巻第3号、32頁。
- ^ UCLAと日本の脳研究 - UCLA Club of Japan 日本同窓会 医学部の思い出
関連文献
- 『小池上春芳教授開講20周年記念研究業績目録』新潟大学医学部解剖学第二教室[編]、新潟大学医学部解剖学第二教室、1967年。
- 『又新庵一代記』小池上一郎[著]、石州社、1968年。
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