Fujiwara no Toyozawa

藤原 豊沢（ふじわら の とよさわ）は、平安時代初期から前期にかけての貴族。藤原北家、伊勢守・藤原藤成の子。秀郷流藤原氏の祖。官位は従四位上・陸奥守。

下野少掾に任ぜられて押領使となり、その職務は代々太田氏や小山氏に至る子孫にまで受け継がれた。

承和7年（840年）従五位下、天安2年（858年）従四位上へと昇進。

仁和3年（887年）8月16日、卒去。

彼は政権中央での権力獲得を目指さなかった。父の藤成が任期後に去った後も下野に残り、史生を務めていた母方の鳥取氏との関係を緊密にするなどして、地方豪族としての権力を築いた。

『田原族譜』、『下野国誌』、『皆川氏系図』による。

• 時期不詳：下野少掾
• 承和7年（840年）7月：従五位下、下野権守
• 天安2年（858年） 正月11日：従四位上
• 時期不詳：陸奥守

• 父：藤原藤成
• 母：鳥取業俊の娘
• 妻：鳥取豊俊の娘
  • 男子：藤原村雄 - 藤原秀郷の父