Fumio Yonechi
Japanese geographer
Intro | Japanese geographer | |
Places | Japan | |
is | Geographer | |
Work field | Science | |
Gender |
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Birth | 1934 | |
Age | 91 years |
米地 文夫(よねち ふみお、1934年 - 2019年4月13日)は、日本の地理学者、岩手県立大学名誉教授、ハーナムキヤ景観研究所所長。本来の専門は地形学であり、この方面で数多くの論文、報告書を発表しているが、人文地理学にも関わる論文も多く、特に宮沢賢治作品の地理学的背景について様々な提起を行なうとともに、花巻市において、賢治作品を活かしたまちづくりの運動を展開している。
宮城県生まれ。
1957年、東北大学理学部を卒業した。
山形大学、東北大学で助教授を務めた後、岩手大学教授となった。
この間、1979年、「最上川流域の地形構造に関する研究」により、東北大学から理学博士を取得した。
岩手大学退職後、岩手県立大学総合政策学部教授となり、後に名誉教授となった。
米地は、1888年の磐梯山噴火について、1980年代を中心に新たな史料の掘り起こしなどを行ない、それまでの通説とは異なり、この噴火が大規模な爆発ではなく、小規模な水蒸気爆発とそれによって引き金を引かれた多段階的な山体崩壊であったとする「多段階崩壊仮説」を提示した。一連の研究成果は、2006年に『磐梯山爆発』にまとめられた。
1990年代以降、米地は、志賀重昂『日本風景論』(1894年)を批判的に検討する、共著を含めた一連の論文を発表し、その政治性を検討するとともに、富士山の美についての数学的言及に剽窃が含まれていることを具体的に指摘した。
また、同時期からは、宮沢賢治に関する論文も継続的に発表しており、作品中の架空の事物と、現実の地理的事象との結び付きについて様々な仮説を提起している。