Sōbee Amako
Quick Facts
Biography
尼子 騒兵衛(あまこ そうべえ、1958年11月or12月 - )は、日本の漫画家。本名は片根 紀子(かたね のりこ)。女性。射手座のO型。兵庫県尼崎市出身。
経歴
兵庫県立尼崎小田高等学校、佛教大学文学部史学科通信教育課程卒業。住友精密工業、電通勤務を経て漫画家となる。代表作の『落第忍者乱太郎』は現在も朝日小学生新聞紙上に期間限定で年2回連載中(半年間無休で執筆して残りの半年は休業)。
ペンネームの由来は兵庫県尼崎市生まれで「騒々しい尼っ子」ことから。このペンネームは少女漫画誌に作品を投稿した際、締め切りが迫っていたために適当に決めたものである。また、ペンネームから男性と間違えられる事もある。作中では野牛近鉄や柳生烈号(野牛レッツゴー)といった、近鉄バファローズを意識した人物が登場するが、本人は阪神タイガースのファンである。描くキャラクターが子供から大人まで広く受け入れられ易いため、福知山観光協会や尼崎信用金庫のイメージキャラクターを手がけたこともある。
「くノ一に年齢はない」という事で、公式には生年不明で通している。
師匠は名和弓雄。『落第忍者乱太郎』連載のきっかけは、朝日小学生新聞編集部が、ギャグ漫画の描ける女性漫画家を探していたところ、ある漫画家を通じて紹介があったことから。しかし当時の騒兵衛はしばらく漫画を描いていなかったため、『乱太郎』初期の絵はほとんど素人同然であった(後に本人自ら「素人に頼むなんていい度胸してるよ」と自嘲気味に述べている)。だが、回を増すごとに画力は洗練されてゆき、小学生を中心にじわじわと人気を得、1993年、NHK総合テレビにて『忍たま乱太郎』としてアニメ化され、小学生のみならず、若い女性読者や親子二代にわたるファンもいる。大学、会社勤め、乱太郎連載の三足のわらじを履き、会社の昼休みに倉庫で作画して退勤後に図書館で調べものをする生活を送った時期もあったが社会に出て人と話すことでギャグを思いつくなど大切な経験だったと言い、1994年に会社を退職、漫画家に専念する。自宅兼事務所がカラクリ屋敷(各種の仕掛けが施されている)になっている。さらに忍者道具をコレクションしており、イベントや忍者関連の書籍用に貸し出すことがある。
2019年1月、明け方に脳梗塞で倒れ、利き手である右手が動かなくなる。同4月から開始予定であった『落第忍者乱太郎』のパート64の連載は延期され「傑作選」でしのいだが、このまま連載を続けるのは難しいと判断され、同年12月をもって連載終了することが同10月1日に発表された。尼子は既に退院しておりリハビリは順調で、65巻の表紙も定規を使って描き下ろした。
2020年4月より、文章やイラストを用いた『落第忍者乱太郎』のキャラクターが登場する月1回ペースでの新連載開始を予定している。
理想の男性は竹崎季長で、卒業論文でも扱った。
略歴
- 1983年、「田舎押領使一家」(『別冊マーガレット』誌上)でデビュー
- 1986年、「落第忍者乱太郎」連載開始(朝日小学生新聞)
- 1993年、『忍たま乱太郎(第1シリーズ)』放映開始(NHK総合テレビ)
- 1994年、『忍たま乱太郎(第2シリーズ以降)』放映開始(NHK教育テレビ)
- 1996年、『映画 忍たま乱太郎』『はむこ参る!』劇場公開(松竹)
- 2011年、『劇場版アニメ 忍たま乱太郎 忍術学園 全員出動!の段』『忍たま乱太郎(実写版)』劇場公開(ワーナー・ブラザース映画)
- 2013年、『忍たま乱太郎 夏休み宿題大作戦!の段』劇場公開(東映)
作品リスト
- 忍たま乱太郎シリーズ
- 落第忍者乱太郎 天、地(1989年、立風書房)
- 落第忍者乱太郎 1 -(朝日新聞出版)
- 忍たま乱太郎 全2巻(秋田書店)
- らくだいにんじゃらんたろう 1 - (1991年、ポプラ社)
- 乱太郎の忍者の世界(1996年、朝日新聞出版)
- はむこ参る!(1996年、朝日新聞出版)
- よくわかる愛媛の野菜(2000年、愛媛県青果物消費拡大協議会)
- らくご長屋 1 - (岡本和明作、2004年、ポプラ社)
- 落第忍者乱太郎の学問のススメ(朝日新聞教育面 イラスト使用)
出演
テレビ
- NHK
- はじめての西国三十三所巡り(NHK教育)
- みてハッスルきいてハッスル(NHK教育)
映画
- 忍たま乱太郎 夏休み宿題大作戦!の段(2013年) - 本人役
ラジオ
- NHK
- 関西発・土曜サロン(1996年10月 - 1997年3月)
出典
- ^ 園だより - 佛教大学
- ^ 「「落第忍者乱太郎」のヒミツ‐尼子騒兵衛先生に突撃インタビュー」『落第忍者乱太郎』第8巻、236-238頁
- ^ 兵庫県立尼崎小田高等学校「平成18年度小田高通信第10号 (PDF) 」
- ^ 「作家紹介・尼子騒兵衛 Archived 2012年4月10日, at the Wayback Machine.」ポプラ社HP内
- ^ 『尼子騒兵衛さん―朝日小学生新聞の連載が26年目に入った漫画家』朝日新聞「ひと」2011年7月22日付
- ^ あましんのご案内|尼崎信用金庫
- ^ 仕事を選ぶ 先輩が語る働く現場64 46-47ページ 朝日ウイークリー編集部 朝日学生新聞社 2014年
- ^ (ひと)尼子騒兵衛さん 「落第忍者乱太郎」を完結させる漫画家朝日新聞(2019年11月13日)2019年10月1日閲覧。
- ^ アニメ「忍たま乱太郎」の原作漫画、12月末で連載終了朝日新聞(2019年10月1日)2019年11月13日閲覧。