Yuma Tongu
Quick Facts
Biography
頓宮 裕真(とんぐう ゆうま、1996年11月17日 - )は、岡山県備前市出身のプロ野球選手(内野手)。右投右打。オリックス・バファローズ所属。
経歴
プロ入り前
備前市立伊部小学校の1年時、捕手として伊部パワフルズで野球を始める。当時のチームメイトには実家が隣同士で2歳年下の山本由伸がいた。当時は山本も捕手だったため、キャッチボールではいつも山本と一緒だったという。備前中学校時代は、瀬戸内マリナーボーイズに所属していた。
岡山理科大学附属高等学校への進学後は、1年夏からのベンチ入りを経て1年秋から「4番・捕手」としてレギュラーに抜擢。2年時に春の岡山県大会で優勝したが、在学中は春夏とも甲子園球場の全国大会への出場はなかった。強肩強打でNPB球団から注目されるほどの大型捕手だったが、プロ志望届は提出せず、亜細亜大学へ進学した。
亜細亜大学では1年時の東都大学野球春季リーグ戦から正捕手に抜擢されると、打率.242ながら規定打席に到達。1年秋にはリーグ戦と第46回明治神宮野球大会で優勝を経験したが、その後は打撃の調子が上がらず、2年時には主力に定着できなかった。3年時の春季リーグ戦で12試合に出場すると、打率.386、3本塁打、13打点という好成績で、捕手としてベストナインに初めて選出。チームが2部リーグから1部へ復帰した4年時には、主将を務め、第42回日米大学野球選手権大会と第29回ハーレムベースボールウィークで、大学日本代表の4番打者を務めた。在学中には、東都大学野球の1部リーグ戦で通算14本塁打を記録した。
2018年のNPBドラフト会議ではチーム事情から三塁手へのコンバートを想定したことにより、捕手ではなく内野手としてオリックス・バファローズから2巡目で指名。契約金8,000万円、年俸1,200万円(金額は推定)という条件で入団し、山本とは再びチームメイトになった。背番号は前身球団の阪急ブレーブス時代に右の強打者ブーマー・ウェルズが着用していた44となった。
オリックス時代
2019年にはオープン戦全17試合の出場で規定打席へ到達し、16試合で三塁を守りながら2本塁打をマーク。3月29日に、北海道日本ハムファイターズとの開幕戦(札幌ドーム)で「5番・三塁手」としてスタメンで公式戦デビューを果たした。オリックスの新人野手が一軍の公式戦で開幕からクリーンナップに起用された事例は、阪急時代の1957年の中田昌宏以来62年振りである。この試合の第1打席で、公式戦での初安打・初打点を上沢直之からの2点適時打でマーク。4月には、18日にほっともっとフィールド神戸で催された同カードで公式戦初本塁打を放つなど、2本塁打を記録した。打撃不振で5月1日に入団後初めて出場選手登録を抹消されてからは、一軍と二軍を往復した。月11日開催のフレッシュオールスターゲーム(楽天生命パーク)にウエスタン・リーグ選抜の一員として出場することが内定していたが、6月28日の対埼玉西武ライオンズ戦(メットライフドーム)7回表の打席で二塁打を放った後の走塁中に右足の舟状骨を疲労骨折し、シーズン終了までの戦線離脱と、フレッシュオールスターゲームへの出場辞退を余儀なくされた。骨折へ見舞われる直前には、三塁手として不慣れな守備で失策を重ね、打撃にも影響を及ぼしたため、捕手としての守備練習を再開し、捕手への復帰をゼネラルマネージャーの福良淳一へ直訴した。シーズン終了後は捕手として実戦に復帰した。
選手としての特徴
高校時代に捕手として、手動計測ながら二塁への送球で最速約1.9秒を計測したほどの強肩の持ち主。
人物
オリックス入団後、「青濤寮」への入寮に際してパンチパーマをかけて登場することを公言している。頓宮も実際にその髪型で入寮したことから、報道陣の注目を一身に集めた。亜細亜大学硬式野球部およびオリックス(ブルーウェーブ時代)の先輩に当たる佐藤和弘(パンチ佐藤)のトレードマークがパンチパーマであることを踏まえて、大学時代の生田勉監督から「(プロ野球選手になったからには)目立つようにした方が良い」と提案されたことによる。さらに、同年のシーズン開幕直後には大学時代に足を運んでいた叙々苑から苗字(頓宮)・背番号(44)入りの金色トングを贈呈された。「頓宮」を「とんぐう」と読ませることや、生田監督が叙々苑の総務部長とかねてから親交があることによる。
詳細情報
年度別打撃成績
年度 | 球団 | 試合 | 打席 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 塁打 | 打点 | 盗塁 | 盗塁死 | 犠打 | 犠飛 | 四球 | 敬遠 | 死球 | 三振 | 併殺打 | 打率 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2019 | オリックス | 28 | 93 | 91 | 5 | 18 | 5 | 0 | 3 | 32 | 10 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 22 | 3 | .198 | .204 | .352 | .556 |
通算:1年 | 28 | 93 | 91 | 5 | 18 | 5 | 0 | 3 | 32 | 10 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 22 | 3 | .198 | .204 | .352 | .556 |
- 2019年度シーズン終了時
年度別守備成績
年 度 | 球 団 | 一塁 | 三塁 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 | 刺殺 | 補殺 | 失策 | 併殺 | 守備率 | 試 合 | 刺 殺 | 補 殺 | 失 策 | 併 殺 | 守 備 率 | ||
2019 | オリックス | 2 | 6 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | 23 | 6 | 23 | 7 | 4 | .806 |
通算 | 2 | 6 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | 23 | 6 | 23 | 7 | 4 | .806 |
- 2019年度シーズン終了時
記録
- 初出場・初先発出場:2019年3月29日、対北海道日本ハムファイターズ1回戦(札幌ドーム)、5番・三塁手で先発出場
- 初打席・初安打・初打点:同上、1回表に上沢直之から右前2点適時打
- 初本塁打:2019年4月18日、対北海道日本ハムファイターズ6回戦(ほっともっとフィールド神戸)、7回裏に加藤貴之から左越2ラン
背番号
- 44 (2019年 - )
登場曲
- 「空」侍(2019年 - )
脚注
注釈
参照
- ^ “オリックス2位の亜大・頓宮、三塁コンバートも”.日刊スポーツ (2018年10月30日). 2018年2月2日閲覧。
- ^ “オリD2・頓宮、仮契約 1年目10発へ「顔晴る」”.サンケイスポーツ (2018年11月23日). 2019年2月5日閲覧。
- ^ “目指すはホームラン王!オリックス2位指名・頓宮裕真選手 地元で祝賀会 岡山・備前市”.瀬戸内海放送 (2018年12月3日). 2019年2月5日閲覧。
- ^ “いきなりスベった!オリックスドラフト2位・頓宮裕真、ブーマーの背番「44」をユーマーに”.サンケイスポーツ (2018年12月16日). 2019年2月5日閲覧。
- ^ “オリックス2位頓宮、山本とお隣さんバッテリー結成”.日刊スポーツ (2018年10月31日). 2019年2月5日閲覧。
- ^ “頓宮裕真(オリックス・バファローズ)”.週刊ベースボールONLINE. 2019年2月5日閲覧。
- ^ “11年ぶりの優勝!春の高校野球大会”.岡山理科大学附属高等学校 (2013年5月4日). 2019年2月5日閲覧。
- ^ “Vol.30 頓宮裕真[岡山理大付高・捕手]豊富な練習量で大変身を司令塔遂げた個性派”.週刊ベースボールONLINE (2014年7月6日). 2019年2月5日閲覧。
- ^ “「打てる捕手」の亜細亜大・頓宮裕真にPL最後のドラフト候補…。大学生・社会人の目玉候補の今春は?”.週刊野球太郎 (2018年6月2日). 2019年2月5日閲覧。
- ^ “平成27年春季-選手成績(1部)”.東都大学野球連盟. 2019年2月5日閲覧。
- ^ “平成29年春季-選手成績(1部)”.東都大学野球連盟. 2019年2月5日閲覧。
- ^ “新主将亜大は頓宮、1部復帰の駒大は酒井 東都大学”.日刊スポーツ (2017年11月28日). 2019年2月5日閲覧。
- ^ “2018年 第42回 日米大学野球選手権大会 試合・大会詳細”.野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト. 2019年2月5日閲覧。
- ^ “2018年 第29回 ハーレムベースボールウィーク 試合・大会詳細”.野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト. 2019年2月5日閲覧。
- ^ “2018年ドラフト指名を受けた侍ジャパン戦士たち~大学代表編~”.野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト (2018年10月28日). 2019年2月5日閲覧。
- ^ “2018年度ドラフト会議 契約交渉権獲得選手”.オリックス・バファローズ (2018年10月25日). 2019年2月5日閲覧。
- ^ 2019年度 オリックス・バファローズ 個人守備成績(オープン戦)NPB日本野球機構
- ^ “オリックス2位頓宮が5番濃厚、62年ぶり大抜てき”.日刊スポーツ (2019年3月28日). 2019年3月29日閲覧。
- ^ “オリックス頓宮二軍降格 4試合無安打と打撃不振”.日刊スポーツ (2019年5月1日). 2019年7月12日閲覧。
- ^ “オリックス頓宮が右足疲労骨折の診断 終盤復帰目標”.日刊スポーツ (2019年7月1日). 2019年7月12日閲覧。
- ^ “オリックス頓宮骨折でフレッシュ球宴辞退、佐野代役”.日刊スポーツ (2019年7月1日). 2019年7月12日閲覧。
- ^ “オリックス「華」候補の頓宮もがく 守りの不安、打棒に影”.日本経済新聞 (2019年6月22日). 2019年7月12日閲覧。
- ^ “オリックス頓宮、捕手再挑戦 福良GMに“直訴”「悔いのない野球人生にしたい」”.スポーツニッポン (2019年6月18日). 2019年7月12日閲覧。
- ^ “オリックス頓宮捕手で実戦デビュー「緊張」1年ぶり”.日刊スポーツ (2019年10月4日). 2019年10月24日閲覧。
- ^ “オリックス・ドラフト2位頓宮“パンチグッズ”おねだり「キーホルダーとか」”.スポーツニッポン (2019年1月8日). 2019年2月6日閲覧。
- ^ “オリックス2位頓宮が入寮 宣言通りのパンチパーマ”.日刊スポーツ (2019年1月7日). 2019年2月6日閲覧。
- ^ “オリックスドラフト2位頓宮 ド迫力!パンチパーマ入寮へ 佐藤先輩に負けじ「人工芝みたい」”.スポーツニッポン (2019年1月7日). 2019年2月6日閲覧。
- ^ “鬼に金棒?オリックス頓宮に「黄金のトング」贈呈”.日刊スポーツ (2019年4月26日). 2019年2月6日閲覧。
- ^ “オリックス 頓宮 本拠地登場曲決定 天国のひいじいちゃんに届けたい特大アーチ”.スポーツニッポン (2019年3月26日). 2019年3月29日閲覧。
関連項目
- 岡山県出身の人物一覧
- 亜細亜大学の人物一覧
- オリックス・バファローズの選手一覧