Tomohito Oda
Quick Facts
Biography
オダ トモヒト(1991年3月10日 - )は、日本の男性漫画家。愛知県蒲郡市出身。蒲郡市立蒲郡中学校、愛知県立御津高等学校、東京工芸大学芸術学部マンガ学科卒業。血液型はO型。既婚者。
大学在学中の2012年に小学館新人コミック大賞の大賞を受賞し、以来、主に『週刊少年サンデー』(小学館)で作品を発表している。デビュー当初は小田智仁という名義で活動していたが、後に現在のペンネームに変更している。
経歴
食用菊を栽培する農家の三男として生まれる。中学生のころ、兄に借りた漫画を読んで漫画家という職業を意識するようになり、また以前から絵が上手いと褒められていたこともあって、漫画家を志すようになる。
大学進学後、読み切り作品「ワールドワーストワン」を携えて、複数の出版社の編集部に持ち込みを行う。最初に訪れた週刊少年ジャンプ編集部では作品を酷評されるなどぞんざいな扱いを受けるが、その後、週刊少年サンデー編集部を訪れた際、編集者から作品を激賞され、作品原稿を小学館新人コミック大賞へ回される。そして2012年、「ワールドワーストワン」で同賞の少年部門の大賞を受賞する。翌2013年、大学を卒業する。
2014年、『週刊少年サンデー』で『デジコン』の連載を開始し、週刊連載デビューを果たす。
2015年、『週刊少年サンデー』15号をもって『デジコン』の連載が終了。その後、同誌42号で読み切り漫画「古見さんはコミュ症です。」を発表し、この作品からペンネームをオダトモヒトに変更する。この読み切りが好評だったため、2016年より『古見さんは、コミュ症です。』として連載を開始する。
作風
オダは、デビュー当初はバトル漫画を描いていたが、その後、キャラクターの日常を描く漫画へと作風を変化させている。
小学館新人コミック大賞の大賞受賞作「ワールドワーストワン」はバトル漫画であるが、同作についての評価は賛否が分かれている。オダによると、週刊少年ジャンプ編集部に持ち込んだときは、編集者から「つまらない」と酷評されたという。一方、小学館新人コミック大賞で審査委員を務めた青山剛昌からは、話のノリのよさを高く評価されている。オダ自身は『デジコン』の連載を通じてバトル漫画は自分に合わないと感じたといい、その理由として、戦闘シーンを描く際に絵の構図が思いつかなかったことを挙げている。
漫画家の西森博之は、「ワールドワーストワン」について、女の子が魅力的と評している。オダによると高校時代は女性キャラクターの顔を好んで描いていたといい、『古見さんは、コミュ症です。』でも主人公の古見硝子の顔のアップを多く入れている。
作品リスト
連載
単行本は全て、小学館の少年サンデーコミックスから発売されている。
- デジコン(『週刊少年サンデー』、2014年 - 2015年、全3巻) - 連載デビュー作。小田智仁名義。
- 古見さんは、コミュ症です。(『週刊少年サンデー』、2016年 - 、既刊14巻)
読み切り
- ワールドワーストワン - 小田智仁名義。
- 宇宙コンビニ業務日誌(『週刊少年サンデー』2012年44号) - 小田智仁名義。
- 古見さんはコミュ症です。(『週刊少年サンデー』2015年42号)
出典
- ^ オダトモヒト「水曜日のDiary」『週刊少年サンデー』第61巻第21号、小学館、2019年4月10日、 477頁。
- ^ “主人公たちが通う学校 モデルは母校・御津高校舎 今月から少年誌連載 蒲郡出身・小田さん”. 東愛知新聞 (東愛知新聞社). (2014年9月24日).オリジナルの2016年3月4日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160304192304/http:/www.higashiaichi.co.jp/newspaper/befor_today/2014/140924t/14092401.html 2018年7月6日閲覧。
- ^ “マンガ学科卒業生オダトモヒトさんが週刊少年サンデーで新連載!”. 東京工芸大学芸術学部マンガ学科ブログ.東京工芸大学 (2016年5月18日). 2017年5月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月30日閲覧。
- ^ 「週刊少年サンデー 2019年5月1日号 CONTENTS」『週刊少年サンデー』第61巻第22号、小学館、2019年4月17日、 474頁。
- ^ 横山裕二「サンデー非科学研究所 研究その68 オダ先生は、コミュ症ですか?」『週刊少年サンデー』第59巻第44号、小学館、2017年8月23日、 448-453頁。
- ^ “これまでの受賞者”. 小学館新人コミック大賞公式サイト.小学館. 2017年10月30日閲覧。
- ^ “【卒業生の活躍】小田智仁君『週刊少年サンデー』で連載開始!!”. 東京工芸大学芸術学部マンガ学科ブログ.東京工芸大学 (2014年8月31日). 2017年10月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月30日閲覧。
- ^ “満田拓也「MAJOR」続編がサンデーで始動、吾郎の息子が歩む野球道とは”. コミックナタリー.ナターシャ (2015年3月11日). 2017年3月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月30日閲覧。
- ^ “週刊少年サンデー:手始めに読み切り5作品 新人・若手の新連載は来月から”. MANTANWEB.MANTAN (2015年9月9日). 2017年8月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月30日閲覧。
- ^ “「だがしかし」描き下ろしブロマイドがサンデーに! 全サ、コミュ症の新連載も”. コミックナタリー.ナターシャ (2016年5月18日). 2017年8月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月30日閲覧。
- ^ 横山裕二「サンデー非科学研究所 研究その69 オダ先生は、コミュ症ですか? 2」『週刊少年サンデー』第59巻第45号、小学館、2017年8月30日、 456-461頁。
- ^ “第70回新人コミック大賞 受賞作 少年部門”. 小学館新人コミック大賞公式サイト.小学館. 2017年7月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月6日閲覧。
- ^ “【学生の活躍】「宇宙コンビニ業務日誌」小田智仁”. 東京工芸大学芸術学部マンガ学科ブログ.東京工芸大学 (2012年10月3日). 2017年1月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月30日閲覧。