Tamaki Matsui
Quick Facts
Biography
松井 珠己(まつい たまき、1998年1月10日 - )は、日本の女子バレーボール選手。
来歴
千葉県松戸市出身。3人兄妹の長女(兄と弟がいる)。小学3年生のとき、母の影響を受け自身もバレーボールを始めた。
富山第一高等学校では2年生の2015年1月開催の第67回春高バレーに出場。当時から「セッター松井中心のコンビバレー」と紹介されるなど、チームの正セッターとして活躍。
日本女子体育大学 時代
日本女子体育大学進学後、2016年の第5回アジアカップ女子大会に大学一年生ながら選出され、2試合にスタメン出場したのに続き、2017年1月の全日本ジュニア女子チーム候補選手の強化合宿に、唯一の大学生として参加。7月の第19回世界ジュニア女子選手権大会(U-20)(メキシコのコルドバとボカ・デル・リオで開催)には、後にチームメイトとなる兵頭由希や東谷玲衣奈らと共に選出され、キャプテンとしてチームを引っ張り3位に導く。日本女子体育大学のキャプテンだった2018年には女子アジア東部地区選手権でも、後にチームメイトとなる横田真未と共に全試合にスタメン出場し、5勝0敗でチームを優勝に導くなど、大学時代からアンダーカテゴリーの主力として国際舞台で活躍する。
2019年に入ると7月の第30回ユニバーシアード競技大会(イタリアのナポリで開催)でも横田と共に全試合にスタメン出場、3位に導き3大会連続のメダル獲得に貢献した。8月に深谷ビッグタートルで開催された「2019女子バレーボール国際親善試合」では日本代表の若手主体のBチームにキャプテンとして選出。チャイニーズタイペイ戦にスタメン出場し3-0で勝利し、そのBチームで挑んだ、韓国で開催された2019年バレーボール女子アジア選手権では後に日本代表でチームメイトとなる関菜々巳(東レアローズ)と共に、準決勝でキム・ヨンギョン擁する韓国を破るなど若手主体のチームながら優勝という快挙を成し遂げる。その活躍もあって、2020年には日本代表に初選出された、。
デンソーエアリービーズ 時代
2019年11月に横田、そして福留慧美と共にデンソーエアリービーズへの入団(内定)が発表され、翌2020年11月7日のJTマーヴェラス戦でVリーグデビューを果たす。このシーズンは田代佳奈美が正セッターだったため、主に二枚替えでの途中出場がメインだったが、田代が代表に合流した後に行われたVCupでは全5試合にスタメン出場するなど、シーズンを通して20試合に出場した。
2021年7月に行われた「2021 V・サマーリーグ西部大会」では「フレッシュスター賞(V1)」を受賞し、チームの初優勝に貢献。迎えた2021/22シーズンは田代がVBナント、そして田原愛里がPFUブルーキャッツに移籍したこともあり、正セッターとしてレギュラーラウンド全33試合にスタメン出場した。
また代表にも2022年度に再度選出され、6月1日のネーションズリーグ・韓国戦にスタメンで初出場を果たした
2023年4月24日、2022-23シーズンをもってデンソーエアリービーズを退団すると発表された。自分自身の成長を一番に考えて決断した。その後、ブラジル・スーペルリーガのユニライフ・マリンガに移籍することとなった。
選手としての特徴
- 川北元前監督はガッツと、テンポの良さやスピーディーなリズムを評価している。
- 2021年11月に対戦したトヨタ車体クインシーズの印東玄弥監督(当時)は「適確な判断で、スパイカーの能力を引き出している」と、A帳票で称賛している。
- 竹下佳江はアンダーカテゴリーでの豊富な国際大会の経験と、「どう自分が動いて他の選手を生かすべきか」を考えられる点を評価している。
人物・エピソード
- 高三のインタビューで、尊敬するアスリートとして小学校の時に同じチーム(東金町ビーバーズ)で1学年先輩だった田原愛里を挙げた(2020/21シーズンでチームメイトになる)。
所属チーム履歴
- 松戸市立馬橋小学校(東金町ビーバーズ)
- 松戸市立第四中学校
- 富山第一高等学校
- 日本女子体育大学 #1
- デンソーエアリービーズ #14→#11(2020-2023年)
- ユニライフ・マリンガ(2023年-)
球歴
- 第5回アジアカップ女子大会 - 2016年(4位)
- 第19回 世界ジュニア選手権大会(U-20)女子日本代表 - 2017年(銅メダル)
- 第30回 ユニバーシアード女子日本代表 - 2019年(銅メダル)
- 日本代表(Bチーム) - 2019年
- バレーボールアジア選手権 - 2019年バレーボール女子アジア選手権(優勝)
- 日本代表 - 2020年、2022年-
- ネーションズリーグ - 2022年
受賞歴
- 2017年 第19回 世界ジュニア女子選手権大会(U-20):ベストセッター賞
- 2019年度 春季関東大学女子1部バレーボールリーグ戦:最優秀選手 / セッター賞 / 会長特別賞
- 2019年度 秋季関東大学女子1部バレーボールリーグ戦:セッター賞
- 2021年 V・サマーリーグ西部大会:フレッシュスター賞(V1)
個人成績
V.LEAGUEの個人成績は下記の通り(ファイナルステージ、VCup含む)。
大会 | チーム | 出場 | アタック | バックアタック | アタック 決定本数 | ブロック | サーブ | サーブレシーブ | 総得点 | |||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 数 | セ ッ ト 数 | 打 数 | 得 点 | 失 点 | 決 定 率 | 打 数 | 得 点 | 失 点 | 決 定 率 | セ ッ ト 平 均 | 得 点 | セ ッ ト 平 均 | 打 数 | ノ 丨 タ ッ チ | エ 丨 ス | 失 点 | 効 果 | 効 果 率 | 受 数 | 成 功 ・ 優 | 成 功 ・ 良 | 成 功 率 | ア タ ッ ク | ブ ロ ッ ク | サ 丨 ブ | 得 点 合 計 | ||
V1 2020-21 | デンソー | 20 | 62 | 27 | 14 | 1 | 51.9 | 0 | 0 | 0 | - | 0.23 | 4 | 0.06 | 116 | 0 | 4 | 1 | 30 | 9.7 | 1 | 0 | 0 | 0.0 | 14 | 4 | 4 | 22 |
V1 2021-22 | 33 | 124 | 78 | 36 | 3 | 46.2 | 0 | 0 | 0 | - | 0.29 | 12 | 0.10 | 462 | 1 | 12 | 18 | 98 | 7.1 | 5 | 1 | 1 | 30.0 | 36 | 12 | 13 | 61 | |
通算:2シーズン | 53 | 186 | 105 | 50 | 4 | 47.6 | 0 | 0 | 0 | - | 0.27 | 16 | 0.09 | 578 | 1 | 16 | 19 | 128 | 7.7 | 6 | 1 | 1 | 25.0 | 50 | 16 | 17 | 83 |
出演
YouTube
【カンテレ公式】カンテレバレーボール チャンネル
脚注
- ^ 「デンソーエアリービーズ」『2020-21 V.LEAGUE公式プログラム チームの顔 女子 2020年12月号』、日本文化出版、2020年12月、59頁、ASIN B08KH3VJQC。
- ^ “春高バレー2015 - フジテレビ”.フジテレビ. 2022年6月13日閲覧。
- ^ “第5回アジアカップ女子大会”.公益財団法人日本バレーボール協会. 2022年6月20日閲覧。
- ^ “全日本ジュニア女子チームの候補選手が強化合宿を実施”.公益財団法人 日本バレーボール協会 (2017年1月27日). 2021年5月21日閲覧。
- ^ “第19回世界ジュニア 女子選手権大会(U-20)”.公益財団法人日本バレーボール協会. 2022年6月14日閲覧。
- ^ “学友会優勝祝賀会にて”.日本女子体育大学バレーボール部 (20190226). 2022年6月13日閲覧。
- ^ “2018女子アジア東部地区選手権”.公益財団法人日本バレーボール協会. 2022年6月13日閲覧。
- ^ “全日本ユニバ女子、ハンガリーにフルセットで勝利し、銅メダルを獲得 第30回ユニバーシアード競技大会”.バレーボールマガジン (2019年7月13日). 2021年5月21日閲覧。
- ^ “「2019女子バレーボール国際親善試合 日本対チャイニーズタイペイ」に出場する日本代表A・Bチームのメンバーを発表。Bチームは石川真佑らU20メンバーから8人”.バレーボールマガジン (2019年7月31日). 2021年5月21日閲覧。
- ^ “2019女子バレーボール国際親善試合 日本対チャイニーズタイペイ”.公益財団法人日本バレーボール協会. 2022年6月13日閲覧。
- ^ “第20回アジア女子選手権大会 2大会連続5度目の優勝”.公益財団法人日本バレーボール協会 (2019年8月25日). 2022年6月13日閲覧。
- ^ “全日本女子Bチーム、韓国やタイを破りアジア選手権で優勝”.バレーボールマガジン (2019年8月25日). 2022年6月13日閲覧。
- ^ “日本代表女子 2020年度登録メンバーを発表。石井優希、石川真佑、宮下遥ら29人。及川真夢、林琴奈ら7人が初選出”.バレーボールマガジン (2020年1月27日). 2021年5月21日閲覧。
- ^ “JPN-POL Women VNL 2022 14.06.2022”.volleyballworld.com. 2022年6月20日閲覧。
- ^ “入社内定選手”.デンソーエアリービーズ (2020年4月1日). 2021年5月21日閲覧。
- ^ “デンソー 松井珠己(日本女体大)、横田真未(東海大)、福留慧美(龍谷大)の内定を発表”.バレーボールマガジン (2019年11月25日). 2021年5月21日閲覧。
- ^ “JTマーヴェラス対デンソーエアリービーズB帳票”.Vリーグ機構 (2020年11月7日). 2022年6月13日閲覧。
- ^ “V Cup 予選ラウンド Aグループ ラウンド一覧”.Vリーグオフィシャルサイト. 2022年6月13日閲覧。
- ^ “西部大会|2021 SUMMER LEAGUE”.日本バレーボール協会 (2021年7月4日). 2021年7月4日閲覧。
- ^ “デンソーが初優勝。MVPに工藤嶺(デンソー)、敢闘賞に万代真奈美(久光)2021 V・サマーリーグ女子西部大会”.バレーボールマガジン (2021年7月4日). 2021年7月4日閲覧。
- ^ “V・レギュラーラウンド ラウンド一覧”.Vリーグオフィシャルサイト. 2022年6月13日閲覧。
- ^ “2022年度女子日本代表チーム 選手・監督・スタッフ”.公益財団法人日本バレーボール協会. 2022年3月31日閲覧。
- ^ “JPN-POL Women VNL 2022 14.06.2022”.volleyballworld.com. 2022年6月20日閲覧。
- ^ “Volleyball Nations League 2022”.volleyballworld.com. 2022年6月20日閲覧。
- ^ “2022-23シーズン 退団選手およびスタッフのお知らせ”.デンソーエアリービーズ (2023年4月24日). 2023年4月25日閲覧。
- ^ “デンソー 森谷史佳主将、日本代表の松井珠己、兵頭由希、ネリマン・オズソイら6選手が退団V1女子”. バレーボールマガジン. (2023年4月24日). https://vbm.link/653525/ 2023年4月25日閲覧。
- ^ “Tamaki Matsui é a nova levantadora do Unilife/Maringá”. melhordovolei.com.br. (2023年5月8日). https://melhordovolei.com.br/noticias/item/tamaki-matsui-e-a-nova-levantadora-do-unilife-maringa 2023年8月1日閲覧。
- ^ “デンソー・川北元監督「横田真未はゲームを見る意識が高い」、井上琴絵「勝ちにこだわってやっていきたい」V1女子会見”.バレーボールマガジン (2021年2月10日). 2021年5月21日閲覧。
- ^ “デンソーエアリービーズ対トヨタ車体クインシーズA帳票”.Vリーグ機構 (2021年11月7日). 2022年6月13日閲覧。
- ^ “パリ五輪へ竹下佳江が期待するセッター。女子バレー界が「明るい未来」のためにやるべきことも提言”.web Sportiva (20211011). 2022年6月13日閲覧。
- ^ “UPPERCUT'S B 富山第一高等学校 女子バレーボール部”.YELL 部活応援プロジェクト [エール]. 2022年6月13日閲覧。
- ^ “第19回世界ジュニア女子選手権大会(U-20) 銅メダル”.日本女子体育大学 (2017-XX-XX). 2021年5月21日閲覧。
- ^ “2019年度 春季関東大学女子1部バレーボールリーグ戦 <最終結果>”.関東大学バレーボール連盟 (2019年5月19日). 2021年5月22日閲覧。
- ^ “2019年度 秋季関東大学女子1部バレーボールリーグ戦<最終結果>”.関東大学バレーボール連盟 (2019年10月28日). 2021年5月22日閲覧。
- ^ “関東大学リーグの個人賞が決まる。男子は武藤鉄也(早大)、女子は松本愛希穂(東海大)がMVPに”.バレーボールマガジン (2010年10月28日). 2021年5月21日閲覧。
- ^ “松井珠己|選手別成績|Vリーグ オフィシャルサイト”.Vリーグ機構. 2022年4月13日閲覧。