Takuya Kyokutaisei
Quick Facts
Biography
旭大星 託也(きょくたいせい たくや、1989年10月18日 - )は、北海道旭川市出身で、友綱部屋(入門時は大島部屋)所属の現役大相撲力士。本名は大串 拓也(おおぐし たくや)。身長183cm、体重142kg、血液型はB型。最高位は西十両3枚目(2017年5月場所)。好物は牛丼。
来歴
幼少期は父親から空手の指導を受けていたが、小学校2年次に地元のスポーツ少年団で柔道を始める。2002年に旭川市立啓北中学校へ進学したが、柔道部が無かったため野球部に所属し、柔道は引き続き地元の道場で指南を受けた。2年生のときに地元を合宿のため訪れていた大島部屋からスカウトを受けたが、この時は入門を断っている。そのまま柔道の特待生として旭川大学高等学校へ進学し、柔道部のエースとして活躍。複数の大学から推薦入学の誘いを受けたが、勉強をしたくないという理由で進学には乗り気でなかった。そのような状況で、高校3年生の夏に、再び大島親方(元大関・旭國)がやってきて、スカウトを受けた。相変わらず相撲に興味は持っていなかったが、裸一貫から勝負できることに魅力を感じたため、相撲への転向を決意し、大島部屋への入門が決まった。上京直前には父親から「もう帰ってくる場所がないから覚悟しろ」と厳しい言葉で送り出された。
地元の友人・知人・親戚らに盛大に見送られて上京し、高校卒業を間近に控えた2008年1月場所で初土俵を踏み、翌3月場所からは旭大星に改名。入門同期生には誉富士、明瀬山、慶天海らがいる。入門から半年の間になかなか体重が増えなかったことや部屋の厳しい稽古や生活、成績が一進一退続きであったことに耐えかねて部屋から逃亡したこともある が、体が大きくなるにつれて番付も上昇し、2010年9月場所では初めて幕下に昇進。2012年1月場所以降は幕下の地位に定着した。同年4月に、師匠の停年(定年)退職に伴って大島部屋が消滅したため、友綱部屋に移籍。自身と同じく現役時代は軽量だった入門時の師匠・旭國の相撲をDVDで研究し、稽古相手も増えた新しい環境で、2014年に入ってからは体重も大幅に増加。5月場所後の番付編成会議で新十両昇進が決定した。北海道出身力士の新十両昇進は2001年11月場所の若天狼以来。北海道出身十両の復活は、前述の若天狼が引退した2011年5月技量審査場所以来である。7月場所初日の十両土俵入りでは所作を間違えるハプニングが発生。この場所は千秋楽に勝ち越しを懸けるも惜しくも7勝8敗の負け越し。翌9月場所は9日目からの5連敗が響いて5勝10敗と負け越し、新十両から2場所で幕下の地位に戻ることとなった。東幕下5枚目の地位を与えられた11月場所も7番相撲で3勝4敗と負け越し、半枚下の西幕下5枚目の地位で4勝3敗の成績を残した舛ノ山に場所後の再十両を譲る格好となった。
ところが、その後は4場所連続で勝ち越し、2015年9月場所で6場所振りに十両に復帰した。その場所は9勝6敗と勝ち越している。2016年11月場所直前の11月7日に行われた宮城野部屋での出稽古では、幕内力士との稽古で土俵際で逆転するキレ味鋭い動きで状態の良さを感じさせ、自身初の十両での2場所連続勝ち越しに意欲を見せた。11月場所7日目まで2勝5敗と前半大きく出遅れたが、残りを全勝して10勝5敗と自身初の2けた白星を挙げた。
人物
- 6人きょうだいの上から2番目(姉1人、妹3人、入門後に生まれた異母弟1人)。生母とは中学2年の時に死別した。3歳年下の妹も高校時代は柔道部に所属していた。
- 入門前後の様子はNHKとフランス人女性映画監督ジル・クロンによってドキュメンタリー映画化されている。
- 趣味はトレーニングであるが、漫画やゲームの類には興味を持っていない。
- 大島部屋時代は完全に小食であり、米が好きであると言いつつも丼1杯で満腹になってしまうためなかなか体重が増えなかった。2013年頃からは小食が改善され、友綱部屋に移籍してから関取に昇進するまでの間に25kgの増量を果たした。
- 2016年9月場所、14日目まで勝ち越しを掴めずにいたことに関して、新十両昇進の際から使う浴衣の帯に描かれた北斗七星を指して「星が7つだから縁起が悪いのかな」とこぼした。しかし千秋楽に勝ちこして縁起の悪さを吹き飛ばした。
- 巡業で子供と相撲を取る時には、他の関取が子供に負けてあげるのに対して、ほとんどの場合勝って実力を見せつける。これに対して本人は「自分は、子どもに稽古をつけるときはいつもそうです。か弱い小さい子にしか負けない。『プロは強いんだぞ』というのを教えてあげたいから。嫌われちゃうかな」。
主な成績
2017年3月場所終了現在
- 通算成績:254勝212敗(55場所)
- 十両成績:80勝85敗(11場所)
一月場所 初場所(東京) | 三月場所 春場所(大阪) | 五月場所 夏場所(東京) | 七月場所 名古屋場所(愛知) | 九月場所 秋場所(東京) | 十一月場所 九州場所(福岡) | |
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2008年 (平成20年) | (前相撲) | 東 序ノ口 #28 6–1 | 東 序二段 #61 5–2 | 東 序二段 #22 2–5 | 東 序二段 #57 4–3 | 西 序二段 #29 3–4 |
2009年 (平成21年) | 東 序二段 #54 3–4 | 東 序二段 #78 4–3 | 西 序二段 #51 5–2 | 西 序二段 #7 5–2 | 東 三段目 #78 3–4 | 東 三段目 #92 4–3 |
2010年 (平成22年) | 西 三段目 #74 5–2 | 西 三段目 #42 3–4 | 西 三段目 #57 4–3 | 東 三段目 #43 6–1 | 西 幕下 #54 1–6 | 東 三段目 #24 3–4 |
2011年 (平成23年) | 西 三段目 #41 4–3 | 八百長問題 により中止 | 西 三段目 #27 5–2 | 西 幕下 #55 2–5 | 西 三段目 #17 4–3 | 西 三段目 #4 5–2 |
2012年 (平成24年) | 東 幕下 #51 4–3 | 東 幕下 #44 4–3 | 西 幕下 #36 3–4 | 東 幕下 #48 4–3 | 西 幕下 #40 4–3 | 東 幕下 #32 3–4 |
2013年 (平成25年) | 東 幕下 #39 5–2 | 西 幕下 #23 4–3 | 東 幕下 #15 3–4 | 東 幕下 #24 6–1 | 西 幕下 #11 3–4 | 西 幕下 #16 3–4 |
2014年 (平成26年) | 東 幕下 #23 5–1 | 東 幕下 #11 6–1 | 西 幕下 #3 5–2 | 西 十両 #13 7–8 | 東 十両 #14 5–10 | 東 幕下 #5 3–4 |
2015年 (平成27年) | 東 幕下 #10 4–3 | 東 幕下 #7 4–3 | 東 幕下 #6 5–2 | 東 幕下 #4 5–2 | 東 十両 #13 9–6 | 西 十両 #7 6–9 |
2016年 (平成28年) | 西 十両 #9 5–10 | 西 十両 #14 6–9 | 西 幕下 #2 5–2 | 東 十両 #13 7–8 | 東 十両 #13 8–7 | 東 十両 #11 10–5 |
2017年 (平成29年) | 東 十両 #7 8–7 | 西 十両 #6 9–6 | 西 十両 #3 – | x | x | x |
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。 優勝 引退 休場 十両 幕下 三賞:敢=敢闘賞、殊=殊勲賞、技=技能賞 その他:★=金星 番付階級:幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口 幕内序列:横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列) |
改名歴
- 大串 拓也(おおぐし たくや)2008年1月場所
- 旭大星 託也(きょくたいせい たくや)2008年3月場所 -
脚注
関連項目
- 大相撲力士一覧