Takizawa, Natsuo
Quick Facts
Biography
滝澤 夏央(たきざわ なつお、2003年8月13日 - )は、新潟県上越市出身のプロ野球選手(内野手)。右投左打。埼玉西武ライオンズ所属。
経歴
プロ入り前
6歳の時に地域の幼年野球三郷タイフーンで軟式野球を始め、上越市立城西中学校では軟式野球部で内野手と投手を務めた他、新潟県KWBクラブ選抜に選ばれた。
進学した関根学園高等学校では1年春に背番号4、1年夏には背番号6をつけ二塁手のレギュラーとなり、2年秋には県大会3位、北信越大会ベスト4入りを果たした。秋季北信越大会では、準決勝で敦賀気比と対戦し、1点リードの8回からマウンドに立ったが、9回2死1,2塁から同点打を許し、延長10回にエラーが絡んで逆転負けを喫した。3年春の県大会では、準決勝の新潟明訓戦で3打数3安打3得点、1盗塁を記録し決勝進出に貢献。決勝では新潟産業大学附属に敗れたが、その試合でも初回に右前安打で出塁した。以降は腰痛で戦列から離れ、夏の県大会直前までの練習試合にもその姿はなかったが、夏の新潟大会準々決勝の日本文理戦でいきなりマウンドに立って実戦復帰。しかし、延長10回に3点を失ってチームは敗れ、甲子園出場は叶わなかった。その後、9月1日にプロ志望届を提出した。
2021年10月11日に行われたドラフト会議で埼玉西武ライオンズから育成2位指名を受け、11月12日に、支度金350万円、年俸280万円で入団に合意した(金額は推定)。背番号は126。担当スカウトは鈴木敬洋。
西武時代
2022年は、イースタン・リーグで23試合に出場し、打率.234、チームトップの5盗塁を記録し、課題となっていた源田壮亮不在時のバックアップ要員として5月13日に支配下登録された。背番号は62。支配下登録後、そのまま一軍に昇格し、同日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦(ベルーナドーム)で「2番・遊撃手」としてプロ初先発出場。第3打席にセカンドへの内野安打でプロ初安打を記録すると、外崎修汰の適時打同点のホームを踏み、プロ初得点も記録した。育成ドラフトで入団した高卒新人選手が一軍に出場するのは2019年の山下航汰以来、史上2人目で、デビュー戦で安打を放つのは史上初。さらに、翌14日の同カードでは2点を追う7回裏2死1,3塁で、安樂智大から同点となる適時三塁打を放ち、プロ初打点を記録した。一軍デビューから2日連続でヒーローインタビューを受けた。5月22日の北海道日本ハムファイターズ戦(札幌ドーム)では初めて猛打賞を記録した。西武の高卒新人の1試合3安打は1999年の赤田将吾以来23年ぶりである。5月24日の中日ドラゴンズ戦(バンテリンドーム ナゴヤ)では史上3人目となる高卒新人の交流戦初出場初打席初安打を記録した。源田の復帰後は先発出場の機会がなくなりつつも一軍に居続け、源田が新型コロナウイルス陽性判定を受けて特例2022で抹消された7月13日には代わって滝澤が先発出場した。しかし、7月14日の検査で自身も陽性が判明し、7月15日に登録を抹消された。療養に努めたのち、8月5日のBC・新潟アルビレックスBCとの練習試合で実戦に復帰した。8月23日の千葉ロッテマリーンズ二軍戦で、二軍での初本塁打を記録した。8月30日に一軍昇格。
選手としての特徴・人物
身長164cmと、2023年現在のNPB現役選手の中では最も身長が低いが、50メートル5秒8の俊足が武器。また、肩も強くスピードを生かした守備やバッティングが持ち味。
目標とする選手は、源田壮亮。
詳細情報
年度別打撃成績
年 度 | 球団 | 試合 | 打席 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 塁打 | 打点 | 盗塁 | 盗塁死 | 犠打 | 犠飛 | 四球 | 敬遠 | 死球 | 三振 | 併殺打 | 打率 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2022 | 西武 | 48 | 91 | 85 | 13 | 19 | 2 | 1 | 0 | 23 | 4 | 1 | 1 | 2 | 0 | 4 | 0 | 0 | 21 | 2 | .224 | .258 | .271 | .529 |
通算:1年 | 48 | 91 | 85 | 13 | 19 | 2 | 1 | 0 | 23 | 4 | 1 | 1 | 2 | 0 | 4 | 0 | 0 | 21 | 2 | .224 | .258 | .271 | .529 |
- 2022年度シーズン終了時
年度別守備成績
年 度 | 球 団 | 二塁 | 三塁 | 遊撃 | |||||||||||||||
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試 合 | 刺殺 | 補殺 | 失策 | 併殺 | 守備率 | 試 合 | 刺 殺 | 補 殺 | 失 策 | 併 殺 | 守 備 率 | 試 合 | 刺 殺 | 補 殺 | 失 策 | 併 殺 | 守 備 率 | ||
2022 | 西武 | 7 | 1 | 8 | 0 | 0 | 1.000 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 28 | 39 | 75 | 2 | 16 | .983 |
通算 | 7 | 1 | 8 | 0 | 0 | 1.000 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 28 | 39 | 75 | 2 | 16 | .983 |
- 2022年度シーズン終了時
記録
- 初記録
- 初出場・初先発出場:2022年5月13日、対東北楽天ゴールデンイーグルス6回戦(ベルーナドーム)、2番・遊撃手で先発出場
- 初打席:同上、1回裏に瀧中瞭太から投ゴロ
- 初安打:同上、5回裏に瀧中瞭太から二塁内野安打
- 初打点:2022年5月14日、対東北楽天ゴールデンイーグルス7回戦(ベルーナドーム)、7回裏に安樂智大から右中間適時三塁打
- 初盗塁:2022年6月8日、対読売ジャイアンツ2回戦(ベルーナドーム)、4回裏に二盗(投手:マット・シューメーカー、捕手:小林誠司)
- 初本塁打:2023年4月15日、対北海道日本ハムファイターズ2回戦(エスコンフィールドHOKKAIDO)、9回表に玉井大翔から右越ソロ
- その他の記録
- 育成入団の新人がデビュー戦で安打 ※史上5人目、高卒新人では史上初
- 育成入団の高卒新人が一軍出場 ※史上2人目
背番号
- 126(2022年 - 同年5月12日)
- 62(2022年5月13日 - )
登場曲
- 「夢わたし」なにわ男子(2022年 - )
脚注
注釈
- ^ また、高卒新人に限らず、育成ドラフトで入団した新人選手がデビュー戦で安打を放つのは史上5人目
出典
- ^ “西武 - 契約更改 - プロ野球”.日刊スポーツ. 2023年11月26日閲覧。
- ^ “滝澤夏央”.埼玉西武ライオンズ. 2022年2月3日閲覧。
- ^ “滝澤夏央 | 埼玉西武ライオンズ | 選手”. 週刊ベースボールONLINE. 2022年2月2日閲覧。
- ^ “新潟県・新潟KWBクラブ | 全国中学生都道府県対抗野球大会 in 伊豆”. jjbf-bbt.jp. 2022年2月2日閲覧。
- ^ “西武育成2位滝沢夏央は「松井稼頭央さんのような野生感」育成アマ担当”. 日刊スポーツ (2021年11月12日). 2022年2月2日閲覧。
- ^ “球界最小“身長164cm”滝澤夏央が自問した「自分の持ち味って何?」西武スカウトも期待する抜群のスピード、目標は源田壮亮(沢井史)”. Number Web. p. 2 (2021年12月12日). 2022年2月2日閲覧。
- ^ “球界最小“身長164cm”滝澤夏央が自問した「自分の持ち味って何?」西武スカウトも期待する抜群のスピード、目標は源田壮亮(沢井史)”. Number Web. p. 3 (2021年12月12日). 2022年2月2日閲覧。
- ^ “2021年プロ野球志望届提出者一覧”.日本高等学校野球連盟 (2021年9月21日). 2021年9月23日閲覧。
- ^ “関根滝澤、プロ志望届提出 10月のドラフト会議を待つ 走攻守三拍子”. 上越タイムス 電子版 (2021年9月8日). 2022年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月2日閲覧。
- ^ “関根学園 滝澤夏央さん 埼玉西武ライオンズと仮契約! | ニュース”. 上越妙高タウン情報 (2021年11月12日). 2022年2月2日閲覧。
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- ^ “本日「2021ドラフト新入団選手記者発表会」が実施!”.埼玉西武ライオンズ (2021年12月10日). 2021年12月13日閲覧。
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- ^ “埼玉西武・滝澤夏央がプロ初安打を放つ! 支配下登録後、即スタメンに抜てき”. パ・リーグインサイト (2022年5月13日). 2022年5月13日閲覧。
- ^ “滝澤夏央選手支配下登録のお知らせ”. 埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト. 2022年5月13日閲覧。
- ^ “1メートル64 西武・滝沢 育成高卒新人初のデビュー戦初安打 支配下登録即大役果たし貯金1”. スポニチアネックス. (2022年5月13日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2022/05/14/kiji/20220514s00001173068000c.html 2022年5月14日閲覧。
- ^ “【データ】164cm球界最小兵西武滝沢夏央、高卒1年目の育成入団では史上初デビュー戦安打”. 日刊スポーツ. (2022年5月13日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/news/202205130001360_m.html 2022年5月14日閲覧。
- ^ “西武、楽天に連勝し貯金2 18歳・滝澤が同点打&好走生還と躍動「最高です」”. ベースボールキング (2022年5月14日). 2022年5月14日閲覧。
- ^ 小林光男 (2022年6月18日). “西武・滝澤夏央インタビュー 若獅子の光 「とにかく上を目指して。下を見ずに頑張りたい」”. 週刊ベースボールONLINE. 2022年8月6日閲覧。
- ^ “【西武】「令和の牛若丸」球界最小164センチルーキー滝沢夏央プロ初の猛打賞「単打、単打を」”. 日刊スポーツ. (2022年5月22日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/202205220001160.html 2022年8月6日閲覧。
- ^ “西武・滝沢 史上3人目!高卒新人の交流戦初出場初打席初安打”. Sponichi Annex. (2022年5月25日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2022/05/25/kiji/20220525s00001173123000c.html 2022年8月6日閲覧。
- ^ “西武・滝澤夏央が9番ショートでスタメン 源田壮亮が新型コロナ陽性で登録抹消 ロッテは1か月ぶりの石川歩”. 日テレNEWS. (2022年7月13日). https://news.ntv.co.jp/category/sports/8cb3defd84d44aca8611a6ec2067f700 2022年8月6日閲覧。
- ^ “西武が新型コロナウイルスに感染の滝澤夏央と熊代聖人を抹消 15日の公示”. Full-Count. (2022年7月15日). https://full-count.jp/2022/07/15/post1250889/ 2022年8月6日閲覧。
- ^ “2022年8月5日 練習試合 スコアシート”.埼玉西武ライオンズ. 2022年8月6日閲覧。
- ^ “【動画】【イースタン・リーグ】プロ第1号!!!西武・滝澤夏央 選手がライトへのソロホームランを放つ!!”. スポーツナビ「イレブンスポーツ」 (2022年8月23日). 2022年8月26日閲覧。
- ^ “【公示】西武・滝澤夏央が7月以来の1軍登録 この日2軍戦でスタメンも第1打席で途中交代”. 日テレNEWS. (2022年8月30日). https://news.ntv.co.jp/category/sports/48e2183a2e194920a0e29561703cac14 2022年9月18日閲覧。
- ^ “球界最少 身長164センチの西武・滝沢夏央が支配下登録”. サンケイスポーツ. (2022年5月13日). https://www.sanspo.com/article/20220513-JUV2KCEAJVM7PN43YCIB74UITE/ 2022年5月14日閲覧。
- ^ “本日「2021ドラフト新入団選手記者発表会」が実施!”. 埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト (2021年12月10日). 2022年2月2日閲覧。
- ^ “【西武】164センチの滝澤夏央がプロ1号 「4番」に座ったプロ92打席目”.西スポWEB OTTO! (2023年4月15日). 2023年4月15日閲覧。
関連項目
- 新潟県出身の人物一覧
- 埼玉西武ライオンズの選手一覧