Shion Matsuo
Quick Facts
Biography
松尾 汐恩(まつお しおん、2004年7月6日 - )は、京都府相楽郡精華町出身のプロ野球選手(捕手)。右投右打。横浜DeNAベイスターズ所属。
経歴
プロ入り前
精華町立川西小学校1年生の時に軟式野球チームの精華アトムズで野球を始め、精華町立精華中学校在学時は硬式野球のクラブチームである京田辺ボーイズでプレーし、投手と遊撃手を兼任。DeNA同期入団の森下瑠大とは中学時代から対戦し、ボーイズリーグ京都府選抜ではチームメイトだった。3年夏には、ボーイズ日本代表として世界少年野球大会に出場した。また、野球教室で当時東北楽天ゴールデンイーグルスに在籍しており、後にDeNAでチームメイトとなる藤田一也から野球を教わっている。
大阪桐蔭高等学校では、入学当初は遊撃手だったが、1年秋の大会中にチーム事情で臨時で捕手をやったところ能力の高さを見せ、そのまま捕手へコンバートされる。2年春には第93回選抜高等学校野球大会に出場。智辯学園との1回戦にて代打で途中出場するも無安打に終わり、選抜大会で初の初戦敗退となった。同年夏の第103回全国高等学校野球選手権大会では松浦慶斗とバッテリーを組み、背番号12ながら正捕手を務めた。近江との2回戦ではソロ本塁打を放ったが、チームはこの試合で敗れた。同年秋は近畿大会で優勝し、明治神宮野球大会に出場。広陵との決勝では2本塁打を放つなど活躍し、優勝に貢献した。3年春に出場した第94回選抜高等学校野球大会でも5試合で打率.353、2本塁打、4打点を記録して優勝に貢献。國學院久我山との準決勝、近江との決勝でそれぞれ本塁打を放っている。同年夏には学校史上3度目となる春夏連覇を目指し、第104回全国高等学校野球選手権大会に出場。聖望学園との2回戦で2打席連続本塁打を放ち、OBの平田良介、森友哉、藤原恭大らに並ぶ史上10人目の甲子園大会通算5本塁打に到達した。しかし、下関国際との準々決勝で逆転負けを喫し、春夏連覇を逃した。大会後にはWBSC U-18ワールドカップの日本代表に選出され、ベストナインを受賞した。その後、2022年9月26日にプロ志望届を提出した。
10月20日に行われたNPBドラフト会議にて横浜DeNAベイスターズから単独1位指名を受けた。前身球団を含めDeNAが捕手をドラフト1位指名するのは谷繁元信以来34年ぶり2人目となった。担当スカウトは安部建輝。11月6日、大阪市内で入団交渉を行い契約金1億円、年俸1100万円で合意。背番号は5。
DeNA時代
2023年は、高卒ルーキーでただ一人、春季キャンプの一軍メンバーに抜擢された。一軍の主力投手たちの球を受けるなど経験を積み、オープン戦3試合に出場し、課題に取り組むために3月6日から二軍に合流した。5月20日、イースタン・リーグの千葉ロッテマリーンズ戦で澤田圭佑から公式戦初本塁打を記録。二軍での打撃力の高さを買われ、交流戦明けの6月23日に2試合限定で代打要員としてプロ入り初めて一軍登録されたが、2日連続で先発投手が完投したために出場機会がなく登録抹消された。9月6日、4番・捕手として出場したイースタン・リーグの東京ヤクルトスワローズ戦で、第1打席で左翼線二塁打、第3打席で中前打、第4打席で右中間三塁打、第5打席で左翼への2点本塁打を打ち、5打数4安打4打点でリーグ史上12人目のサイクルヒットを達成した。一軍出場は無かったが、二軍では1年目から104試合に出場し、打率.277、7本塁打で、イースタン・リーグでは打率5位、安打数は2位という好成績を残した。シーズン終了後の11月28日の「NPB AWARDS 2023」では、前述のサイクルヒット達成により、イ・リーグ特別表彰を受けた。
選手としての特徴
肩の強さとフットワークの俊敏さが光る走攻守バランスの取れた動ける捕手。50メートル6秒2、遠投110メートル。二塁までの送球は1.80秒~1.90秒台を記録。
細身の体型ながら打撃では確実性と長打力を兼ね備え、高校通算38本塁打。
詳細情報
代表歴
- 2022 WBSC U-18ワールドカップ 日本代表
背番号
- 5(2023年 - )
登場曲
- 「ラブレター」YOASOBI (2023年3月- )
- 「ピタゴラスイッチ」栗コーダーカルテット (2023年4月のみ)
- 「君はともだち」ダイアモンド☆ユカイ (2023年9月‐)
脚注
注釈
- ^ このほか、イ・リーグのスポンサー表彰で、日刊スポーツ選定の努力賞、ベースボール・マガジン社選定のビッグホープ賞を受賞している。
出典
- ^ “大阪桐蔭・松尾汐恩はDeNAから1位指名 京都・精華出身、プロ野球ドラフト”. 京都新聞 (2022年10月20日). 2022年11月2日閲覧。
- ^ “【DeNA】松尾汐恩、石井コーチがつけていた背番号『5』に 名球会入りの期待ヒシヒシ”.Yahoo!. 2022年11月9日閲覧。
- ^ “【DeNA】松尾汐恩、石井コーチがつけていた背番号『5』に 名球会入りの期待ヒシヒシ”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ (chunichi.co.jp).中日新聞社. 2022年11月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月9日閲覧。
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- ^ “松尾捕手がDeNA入団合意 背番号は5に決定”.47NEWS(よんななニュース) (2022年11月9日). 2022年11月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月9日閲覧。
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- ^ “イースタン・リーグ表彰 | 2023年 表彰選手”.NPB.jp 日本野球機構. 2023年11月28日閲覧。
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- ^ “【イースタン・リーグ】梶原昂希選手が優秀選手賞、松尾汐恩選手が特別賞を受賞!”.横浜DeNAベイスターズ (2023年11月28日). 2023年11月28日閲覧。
- ^ “松尾「1年目から」11人目の大阪桐蔭ドラ1誕生 番長DeNAが単独指名成功”. デイリースポーツ online (株式会社デイリースポーツ). (2022年10月21日). https://www.daily.co.jp/baseball/2022/10/21/0015740757.shtml 2023年2月24日閲覧。
- ^ “【ドラフト】DeNA・1位 松尾汐恩(大阪桐蔭高) 攻守走そろったマルチ捕手/プロ野球ドラフト会議”. 週刊ベースボールONLINE (2022年10月20日). 2022年11月3日閲覧。
- ^ “松尾 汐恩 (大阪桐蔭)”. 高校野球ドットコム. 2022年11月2日閲覧。
- ^ “大阪桐蔭・松尾汐恩、圧巻の2打席連発「春夏連覇は自分たちしか権利はない」/甲子園”. サンスポ (2022年9月27日). 2022年11月2日閲覧。
関連項目
- 京都府出身の人物一覧
- 横浜DeNAベイスターズの選手一覧