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Mitsuro Tajima
Zainichi Brazilian boxer

Mitsuro Tajima

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Zainichi Brazilian boxer
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Biography

但馬 ミツロ(たじま ミツロ、1994年11月4日 - )は、日本のプロボクサー。愛知県碧南市出身。ブラジル国籍。本名は但馬 ブランドン ミツロ。KWORLD3所属。第4代日本ヘビー級王者。2023年11月30日現在、WBCブリッジャー級16位。

来歴

愛知県碧南市にて日本人の父とブラジル人の母の間に生まれるが、生後2ヶ月で父が亡くなり、日本語がほとんど話せない母に女手一つで育てられた。

享栄高校でボクシングを始め、中央大学在学中に2年と3年で全日本選手権ライトヘビー級連覇、国体は卒業後の2018年福井国体も併せて3度優勝のアマチュア5冠を達成。

日本代表として2016年リオデジャネイロオリンピックを目指すも帰化申請の遅れと怪我の影響から断念。2020年東京オリンピック開催を前にした2020年2月初旬にアマチュアボクシングを引退。

2020年2月21日、緑ジム所属としてB級プロテスト合格。同年5月中旬にプロデビューを予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大のため中止。

2021年6月27日に名古屋国際会議場にて日本ヘビー級王者の上田龍とノンタイトル8回戦でプロデビューを予定していたが、腰痛のためまたしても中止。

2021年9月1日、元3階級世界王者の亀田興毅が会長を務める大阪の3150ファイトクラブ(現在のWORLD3)に移籍。

2021年12月16日、メルパルクホール大阪で開催された3150FIGHT vol.1でJBC管轄外のスペシャルマッチとして、ヘッドギアなし、12オンスグローブ使用、3分4ラウンド、判定なしのルールで、JBCからライセンス無期停止処分中の元WBF世界クルーザー級王者の西島洋介と対戦し、2回TKO勝ちした。

2022年4月29日、メルパルクホール大阪にて韓国ヘビー級3位の金相浩相手に8回戦で2年越しのプロデビューを果たし、初回56秒レフェリーストップTKOで勝利。8回戦以上でのデビューは2012年の井上尚弥以来約10年ぶり8人目(A級デビューとしては9人目)、令和時代では初となった。

2022年8月14日、大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)第1競技場にて日本ヘビー級王座決定戦として韓国ヘビー級王者の李晟敏と対戦。試合は1回1分19秒TKOで勝利し、男子では平仲明信、辰吉丈一郎、井上尚弥、田中恒成、清水聡らが持っていた4戦を更新し、女子の松田恵里、千本瑞規と並ぶ国内最速タイとなる2戦目でのタイトル獲得となる日本ヘビー級王座を獲得。なお、この試合では韓国ヘビー級王座も同時に懸けられ、試合後に2本のチャンピオンベルトを肩に掛けたが、JBCは韓国王座の移動には公式には関与していないとし、同王座はすぐ返上された。

次戦は2023年1月7日を予定していたが、但馬が「試合経験を積みたい」と亀田興毅ファウンダーに直訴し、2022年11月27日に176BOXで決行。ナタポン・プランピーマイ相手に日本王座の防衛戦を行い、1回43秒KOで降し初防衛成功。

2023年6月、但馬はヘビー級の世界ランク入りを目指すためにマイク・タイソンのように毎月連続で出場する「マイク・タイソンロード」と称した5ヶ月連続の試合出場を発表。2023年6月10日、5ヶ月連続試合の1戦目として大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)第2競技場にてルイス・マリンと対戦し、8回3-0(77-74、78-73×2)で初の判定勝ちを収めた。

2023年7月21日、5ヶ月連続試合の2戦目として後楽園ホールにて韓国のKBF(韓国ボクシングコミッション)ヘビー級王者金正洙と対戦し、8回3-0(79-72、80-21×2)の判定勝ちを収めた。

2023年8月11日、5ヶ月連続試合の3戦目として大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)第1競技場にてナコンチャイ・パンテーンと対戦し、1回1分59秒で3試合ぶりにKO勝ちを収めた。

2023年9月3日、5ヶ月連続試合の4戦目としてコンベックス岡山にてアカポップ・エラワーと対戦し、8回2分59秒TKO勝ちを収めた。

2023年10月7日、5ヶ月連続試合の5戦目として大田区総合体育館にて元ベネズエラクルーザー級王者ウィリアムス・オカンドーと対戦し、1回2分9秒KO勝ちを収め、5ヶ月連続試合は全勝で終わった。

2023年11月30日、但馬はWBC世界ブリッジャー級16位にランクインした。その後、「3150FIGHT」のファウンダー・亀田興毅はウズベキスタンで開催されたWBC総会でWBC世界ブリッジャー級王者のルカシュ・ロザンスキー陣営と接触しロザンスキーとのタイトルマッチに向けた交渉を開始、交渉が順調に進めば2024年春頃に日本でロザンスキーとの挑戦が実現する。

人物

  • アントニオ猪木のテーマ曲『炎のファイター 〜INOKI BOM-BA-YE〜』を入場曲に採用しており、デビュー戦2日前に亀田興毅会長(当時)とともに猪木の下を訪れ承諾を得ている。プロ第5戦からは「猪木」の部分が「ミツロ」に変更され、アレンジも変わった。
  • 2020年東京オリンピック日本代表で2021年世界選手権ウェルター級金メダリストの岡澤セオンは大学の1年後輩であり、岡澤は在学中に目標とする選手に但馬の名を挙げていた。

戦績

  • アマチュア:51戦 42勝 20KO・RSC 9敗
  • プロ:10戦 10勝(8KO)無敗
日付勝敗時間内容対戦相手国籍備考
12022年4月29日1R 0:56TKO金相浩 韓国プロデビュー戦
22022年8月14日1R 1:09TKO李晟敏 韓国日本ヘビー級王座決定戦
韓国ヘビー級タイトルマッチ
32022年11月27日1R 0:43KOナタポン・プランピーマイ タイ日本王座防衛1
42023年1月6日1R 1:15KOスタット・カラレック タイ
52023年4月16日1R 2:00KOナビーン・バーマ インド
62023年6月10日8R判定3-0ルイス・マリン ベネズエラ
72023年7月21日8R判定3-0金正洙 韓国
82023年8月11日1R 1:59KOナコンチャイ・パンテーン タイ
92023年9月3日8R 2:59TKOアカポッブ・エラワー タイ
102023年10月7日1R 2:09KOウィリアムス・オカンドー ベネズエラ
テンプレート

ボクシングエキシビション

日付勝敗時間内容対戦相手国籍備考
12021年12月16日2RTKO西島洋介 日本3150FIGHT vol.1

獲得タイトル

アマチュア

  • 2014年度国体成年の部ライトヘビー級優勝
  • 2014年度全日本選手権ライトヘビー級優勝
  • 2015年度国体成年の部ライトヘビー級優勝
  • 2015年度全日本選手権ライトヘビー級優勝
  • 2018年度国体成年の部ライトヘビー級優勝

プロ

  • 第4代日本ヘビー級王座(防衛1)
  • 韓国ヘビー級王座(防衛0=返上)

脚注

  1. ^ “ボクシング・但馬ミツロ 日本ジムから初の重量級世界王者へ "モンスター"井上超え最速記録は通過点”. 中日スポーツ. (2020年5月20日). https://www.chunichi.co.jp/article/11927 2022年4月8日閲覧。 
  2. ^ “アマ5冠の但馬ミツロがプロテスト合格「日本には相手がいない」/BOX”. サンスポ. (2020年2月21日). https://www.sanspo.com/article/20200221-NOAZHX7S6RNMBALLSDXCCB2EZA/ 2022年4月8日閲覧。 
  3. ^ “重量級アマ5冠で注目の但馬ミツロ デビュー戦中止に【ボクシング】”. 中日スポーツ. (2021年6月11日). https://www.chunichi.co.jp/article/271033 2022年4月8日閲覧。 
  4. ^ “亀田興毅ジムに但馬ブランドンミツロが移籍 日本ヘビー級のホープがプロデビュー前に異例の発表/BOX”. サンスポ. (2021年10月6日). https://www.sanspo.com/article/20211006-6JNZRT76SBMKLMWDSSFCYVFJ5Q/ 2022年4月8日閲覧。 
  5. ^ “ボクシング但馬ミツロは「つい力がこもった」 引退の西島洋介は「思い残すことない」”. Sponichi Annex. (2021年12月16日). https://www.sponichi.co.jp/battle/news/2021/12/16/kiji/20211216s00021000651000c.html 2022年4月8日閲覧。 
  6. ^ “但馬ミツロ 初回56秒TKOでプロデビュー 亀田興毅会長手掛ける“100億円の男””. スポーツ報知. (2022年4月29日). https://www.daily.co.jp/ring/2022/04/29/0015261015.shtml 
  7. ^ “アマチュア5冠・但馬ミツロは国内最速プロ2戦目で日本王座獲得へ「これを獲ってスタート」”. Sponichi Annex. (2022年6月15日). https://www.sponichi.co.jp/battle/news/2022/06/15/kiji/20220615s00021000476000c.html 
  8. ^ “但馬ミツロが1回TKO勝ちで日本ヘビー級王座獲得 日本最速記録プロ2戦目で”. スポニチアネックス. (2022年8月14日). https://www.sponichi.co.jp/battle/news/2022/08/14/kiji/20220814s00021000669000c.html 
  9. ^ “重量級ホープの但馬ミツロが69秒TKO勝ち 最短記録2戦目で日本タイトル獲得も「当たり前」”. Boxing News. (2022年8月15日). https://boxingnews.jp/news/92787/ 2022年12月14日閲覧。 
  10. ^ “日本ヘビー級王者の但馬ミツロ 速攻43秒KO初防衛 中島玲は日本タイトル挑戦権獲得”. BOXING NEWS. (2022年11月28日). https://boxingnews.jp/news/95182/ 
  11. ^ “但馬ミツロが1回56秒TKOでプロデビュー「難しい道とは思うが」日本選手初のヘビー級王者へ”. 日刊スポーツ. (2022年4月29日). https://www.nikkansports.com/battle/news/202204290001264.html 2022年4月30日閲覧。 
  12. ^ “連載第58回・ボクシング部”. 中央大学. https://www.chuo-u.ac.jp/activities/club/sports/sports44/news/2017/01/37723/ 2022年4月30日閲覧。 

関連項目

  • 男子ボクサー一覧
  • ボクシング日本王者一覧
  • アマチュアボクシング日本王者一覧
  • 中央大学の人物一覧
  • 愛知県出身の人物一覧
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