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Biography

宮田 美乃里(みやた みのり、1970年(昭和45年)11月23日 - 2005年(平成17年)3月28日)は、日本の歌人。元ダンサー。静岡県生まれ。

経歴

大学を卒業後、フラメンコダンサー兼講師として活躍していたが、病気により引退。その後、歌人であった祖母の影響もあってか、20歳のころにはじめた短歌をふたたび読み始める。

2002年、春に第一歌集『花と悲しみ:魂の軌跡』を出版するが、同時期に左乳房に癌が発見される。最初は乳房温存療法を受けようと考えていたが、多くの病院を訪れそれが困難と知る。末期ではなく治療によって治癒する可能性があるにもかかわらず、彼女は治療をしないという選択をする。この生き方が新聞や雑誌で取り上げられ、大きな反響を呼び、賛否が分かれた。

2003年、癌の進行により、乳房を維持することが困難となり、左乳房を切除する手術を受ける。

2004年、写真家の荒木経惟に、「先生、片乳房の無い私の裸体を撮っては頂けないでしょうか」との手紙と歌集を送り、手術の跡の残るヌードを披露し、写真集『乳房、花なり。』を出版。

荒木経惟によると、この頃から心境に変化が起こりはじめ、生きることへの意欲も少なからずわいてきていたというが、すでに癌は全身に転移しており、手の施しようがない状態であった。病床でも彼女は短歌への情熱を持ち続け、亡くなる前日まで数多くの作品を書き記した。

2005年3月28日、午前6時22分逝去。享年35(34歳没)。

著作

  • 『花と悲しみ:魂の軌跡:歌集』(沖積舎, 2002年) ISBN 4806011029
  • 『乳がん 私の決めた生き方:限りある命を花のように』(リヨン社, 2003年) ISBN 4576032275
  • 『死と乙女:歌集』(沖積舎, 2004年) ISBN 4806011037
  • 宮田美乃里著、荒木経惟撮影 『乳房、花なり。』(ワイズ出版, 2004年) ISBN 4898301754

その他の書籍

  • 荒木経惟著 『モルヒネも効かぬ五月:荒木経惟写真集』(バジリコ, 2004年) ISBN 4-901784-51-X
  • 荒木経惟著 『空事:2004年写狂人日記』(スイッチパブリッシング, 2005年) ISBN 488418016X
    • 荒木が彼女に捧げる写真集として出版。
  • 森村誠一著 『魂の切影』(光文社, 2005年) ISBN 433492462X
    • 作家・森村誠一が宮田美乃里の生き方を小説として執筆した。
The contents of this page are sourced from Wikipedia article. The contents are available under the CC BY-SA 4.0 license.
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