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Japan
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Kiui Tatekawa
Japanese rakugoka

Kiui Tatekawa

The basics

Quick Facts

Intro
Japanese rakugoka
Places
Work field
Gender
Female
Place of birth
Itabashi-ku, Tokyo, Japan
Age
57 years
The details (from wikipedia)

Biography

立川 キウイ(たてかわ キウイ、1967年1月11日 - ) は落語家。本名、塚田 洋一郎(つかだ よういちろう)。東京都板橋区出身。落語立川流所属。立川談志直門。2011年7月1日に真打昇進。

略歴

入門まで

中学生(板橋区立中台中学校)、高校生(東京都立高島高等学校)時代は「無頼な表現者」として太宰治や檀一雄に憧れ、下駄で登校し笑われるなどのエピソードを持つ。漫才ブーム到来で「芸人こそ現代の無頼」と考え、ブームの立役者であるビートたけしが立川錦之介として所属する落語立川流と、その家元である7代目立川談志の存在を知る。談志に弟子入りを志願するも「100万円貯金してからこい」と追い返され、4年かけて100万円貯めて再訪し入門。

1990年12月、立川談志門下に入門し、立川キウイを名乗る。キウイ自身は由来について「入門当時、よしもとばななや、トマト銀行などが流行っていたからでは」など諸説を挙げている。談志はキウイフルーツを「毛の生えた気持ち悪いもの」としている。談志からは「談の文字が欲しければ、‘談キウイ’と名乗ってもよい」と言われたこともある。

前座時代

前座生活は足掛け16年にも及ぶ。同一門下における前座修行期間としては戦後最長記録とされる。弟弟子の真打昇進パーティに前座の身分で裏方に回るという経験もあった。前座時代に3回破門を受けた。

  • 1999年ごろ、談志が石原慎太郎都知事の会合に前座を連れて行こうとしたところ、連絡ミスで集まらず激怒、 破門(1週間で復帰)。
  • 2000年に上納金の未納が発覚。月1万円を1年半も納めておらず、即座に破門。 未納分18万円の3倍の約50万円を納入後1カ月半で復帰。
  • 2002年5月、談志より「二つ目への昇進意欲が感じられない」として他の前座(談修、志加吾、談号、談大、談吉)とまとめて破門される。2003年5月、談志により一門復帰試験と二つ目昇進試験が行なわれるが不合格(談修のみ復帰と二つ目昇進が認められる。これを機に志加吾と談号は立川流から脱退し、名古屋の雷門小福門下に移籍し、雷門獅篭と雷門幸福に改名)。
  • 2004年1月、一門の新年会席上で再度復帰試験が行なわれるが、師匠について稽古した踊りは真打の兄弟子から「ラジオ体操」と評されるレベルであり、窮した談志は判断を真打達に委ねる。当初は厳しい意見が相次いだが、二つ目ではなくあくまでも前座としての復帰を認めるかどうかであるとの条件提示が談志からあり、談志の意を汲んだ立川志の輔の支援で復帰を許された。

前座という立場ではあったが、真打がトリや独演会で掛ける「紺屋高尾」などの大根多を勉強会の高座にかける(一般には前座が真打のネタを高座に掛けるのは禁じられている)。破門期間中は一度も勉強会などを開かなかった。本人は、勉強会の日と復帰試験の日が重なってはいけないからとの配慮からであったと述べている。

二つ目昇進

2007年4月10日に実施された二つ目昇進試験で談志より「昇格内定」を言い渡される。しかし、以前から朝令暮改の傾向がある談志はキウイを含む合格者全員の内定を取り消し、音曲歌謡を中心とする追試を課すと発表。しかしこれも間もなく中止となり、正式な二つ目昇格が決まった。

2007年7月に二ツ目に昇進。

真打昇進

真打昇進が決まった時期は2011年7月1日である。その決定は2010年3月17日頃なされた。キウイの著書『万年前座』を師の談志が褒め、「よく書けている、偉い。褒美に真打昇進させてやる」と言った。この一言はシャレかも知れない。言われたキウイ自身も「師匠に真打ち昇進を言われたときはとっさに意味が分からなかった」と振り返るが、ためらわず『ありがとうございます』と受けた。これで真打ち昇進が決まった。その後、談志は「あの時は気が弱っていた」と後悔しており、昇進への反対意見を募集していたという。

本人も認めるとおり、落語界でおそらく初となる「本で真打ちになった男」となる。反面、真打ち昇進試験は行っていない。しかしこれは立川流内で先行して真打になった者たちの事例と同様である。談志はキウイに対して「まともな芸は期待していない。落語をぶっ壊してやってみろ。求めるのはうまいやつじゃなく面白いやつ」と言葉を贈った。二つ目から真打まで約4年と、極めてスピード出世となる。ただし、真打昇進記念パーティーは「ビン・ラーディンの喪に服している」ため欠席、また、真打昇進披露に立川談志が出演すると広告していたが、いずれも出席しなかった。

2017年時点の主な活動の場は、上野広小路亭にて隔月で開催される「立川キウイの会」となっている。2015年12月までは月に一回の開催であった。また、2015年10月まで倉庫の二階が制作興行を担当していたが、2015年11月より立川キウイ自身の主催となっている。立川流一門会での高座はほとんどなく、立川キウイの落語を鑑賞できる場は少なくなっている。

人物

自著によれば、実家暮らし。母親と喧嘩して家出するが、公園で一泊して帰宅したこともあった。主な収入源は、立川流の若手が代々引き継いでいる、師匠・談志が懇意にしている銀座にあるバーでのバーテンダーのアルバイトであった。バーは2016年末に閉店。

雷門獅篭が談志門下所属中に立川志加吾の名前でモーニングで連載していた漫画『風とマンダラ』で、個性的な兄弟子として描かれた。また、快楽亭ブラック (2代目)の新作「イメクラ五人廻し」にも実名で登場している。

立川志の輔原作の映画「歓喜の歌」(2008年2月2日公開)に出演しており、ロールにも名を連ねている。

評価

兄弟子の立川談春から、その著書『赤めだか』において「十五年近く弟子をやっている直門の男」とほぼ名指しで、何度も昇進試験を受ける心構えが甘すぎると批判されている。キウイ側からは、『赤めだか』をブログに取り上げながらいっさい言及がなかったが、「談春兄さんの、師匠批判に受け止められかねないかと思った」と発言し、師匠が決めた昇進に異を唱える談春の態度は師匠批判と取られかねないので、言及しなかった旨を記述する。談春は、自分の弟子の二つ目昇進試験は一回勝負とする旨を同書の中で宣言している。

快楽亭ブラックは自著で、「『万年前座』はキウイの書いた文章があまりにも稚拙で(中略)奴を贔屓にしている名古屋のラーメン屋店主が(中略)書き直したため、世に出た本」「キウイを真打にしたことで家元、晩節を汚した」と批判している。

2009年3月23日付の産経新聞の紙上の署名記事にて、ある大臣が挨拶で使ったギャグを安易に流用する姿勢について、「さらに面白くして使うなら許せるが、政治家のほうが面白かったら仕方がないじゃないか、という言葉がノド元まで出かかった」と批判される。キウイは公式ブログにてある大臣が甘利明であることを明らかにした上で、反論を掲載している。

著書

  • 『万年前座 - 僕と師匠・談志の16年』新潮社 2009年11月27日 ISBN 978-4103199113

DVD

  • 『落語対決DVD 快楽亭ブラックVS立川キウイ 「~断罪!立川キウイ 腐った果物~」』Cat Panic Entertainment 2014年1月25日

出演

  • アナザーストーリーズ 運命の分岐点「落語を救った男たち 天才現る!古今亭志ん朝の衝撃」(NHKBSプレミアム、2017年6月13日)

脚注

  1. ^ 立川キウイ | 落語立川流, 落語立川流
  2. ^ 公式サイト『立川キウイの小屋』内プロフィール
  3. ^ 前座記録保持の立川キウイ、来春真打昇進。師匠談志が認める 日本テレビ
  4. ^ 前座16年立川キウイ真打ちにスピード昇格 日刊スポーツ, 2010年3月27日8時49分
  5. ^ 前座16年半 キウイ真打ちへ 産經
  6. ^ 万年前座 - 僕と師匠・談志の16年「第1章 親がかりじゃないと食っていけない」より
  7. ^ 立川キウイ前座15年で二つ目に昇進 - 芸能ニュース, 2007年6月10日8時55分, 日刊スポーツ
  8. ^ 高田文夫・笑芸人編 『落語ファン倶楽部 Vol.5』 白夜書房 ISBN 978-4861914027
  9. ^ 万年前座 - 僕と師匠・談志の16年「第3章 キウイ このバカヤロウ」より
  10. ^ 万年前座 - 僕と師匠・談志の16年「第7章 真打になるなら早いとこなりな」より
  11. ^ 万年前座 - 僕と師匠・談志の16年「第2章 言っておくが、俺には時間がない」より
  12. ^ 異色落語家・立川キウイ、16年半でやっと「二つ目」 , 2007/06/21, ZAKZAK
  13. ^ 万年前座 - 僕と師匠・談志の16年「第5章 キウイ いい可限にしろ」より
  14. ^ 万年前座 - 僕と師匠・談志の16年「第6章 …面白ぇな」より
  15. ^ 「談志が死んだ 立川流はだれが継ぐ」(立川談志、落語立川流一門 著 dZERO 2013年)366-367頁
  16. ^ 円楽一門会のうち数名、あるいは戦前の何人か(例えば春風亭柳枝 (4代目)・春風亭柳枝 (6代目)・春風亭柳橋 (6代目)など)は、二つ目から真打の昇進という点では、キウイより速い出世である(2年など)。落語の昇進の基準はあってないようなもので、例えば三遊亭金馬 (4代目)が二つ目に昇進した理由は「太平洋戦争で日本が負けたから」(当時、日本人のかなり多くは「敵国改め占領軍米国によって、日本女性は全員強姦され、日本男性は全員殺害される」と本気で信じていた。「こいつ(4代金馬)を前座のまま死なすのは可哀そうだから、昇進させてやろう」という師・三代金馬の温情であった。四代目金馬は自著でこれを「ポツダム昇進」と自嘲している)、古今亭圓菊の真打昇進は「師・志ん生の介護をしたから」であり、他にも「親孝行だから」などわけのわからない理由で真打ちになった落語家はかなりいた。
  17. ^ 恩田雅和の日日是繁昌番外編(下) , 2011年12月24日, 大阪日日新聞
  18. ^ 万年前座 - 僕と師匠・談志の16年「あとがき(のようなもの)」より
  19. ^ 『万年前座』から見た立川談志…落語家立川キウイに独占インタビュー前編”.リアルライブ (2010年6月30日). 2017年1月5日閲覧。
  20. ^ 立川談春 『赤めだか』 扶桑社 ISBN 978-4594056155
  21. ^ 『『赤めだか』は必読本ですよ!』2008年10月30日の公式ブログ
  22. ^ 快楽亭ブラック『立川談志の正体』彩流社、154ページ、155ページ。
  23. ^ 【戯言戯画】立川キウイ 政治家のネタをそのまま…」産経新聞 平成21年3月23日
  24. ^ 『「キウイさん優しすぎ」』2009年4月29日の公式ブログ
  25. ^ ドキュメンタリー『落語を救った男たち 天才現る!古今亭志ん朝の衝撃』がNHK BSプレミアムで6月13日放送”.amass (2017年6月8日). 2018年3月10日閲覧。
The contents of this page are sourced from Wikipedia article. The contents are available under the CC BY-SA 4.0 license.
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