Kiho Maaya
Quick Facts
Biography
真彩 希帆(まあや きほ、7月7日 - )は、宝塚歌劇団雪組に所属する娘役。雪組トップ娘役。
埼玉県蕨市、関東国際高等学校出身。身長164cm。血液型A型。愛称は「まあや」、「きぃちゃん」、「きーやん」、「なっちゃん」、「まあやきぃ」。
来歴
2010年、宝塚音楽学校入学。
2012年、宝塚歌劇団に98期生として入団。入団時の成績は11番。宙組公演「華やかなりし日々/クライマックス」で初舞台。
2013年、組まわりを経て花組に配属。
2014年11月17日付で星組へと組替え。
2016年、「鈴蘭」でバウホール公演初ヒロイン。続く「こうもり」で新人公演初ヒロイン。
2017年、「燃ゆる風」で2度目のバウホール公演ヒロイン。同年1月24日付で雪組へと組替え。同年、早霧せいな・咲妃みゆトップコンビ退団公演となる「幕末太陽傳/Dramatic “S”!」より雪組生デビューを果たし、ショーでは初のエトワールに抜擢を受ける。同年7月24日付で、望海風斗の相手役として雪組トップ娘役に就任。「ひかりふる路/SUPER VOYAGER!」でトップコンビ大劇場お披露目。望海とは共に花組出身のトップコンビとなった。また初舞台を宙組で踏み、組まわりで月組に出演し、花組に配属後、星組、雪組と異動を経たことで、入団6年目にして5組全組への出演を果たした。
2018年、「ファントム」の再演では、オペラ座を目指す歌姫・クリスティーヌを演じる。花組時代に「タカラヅカ・スカイ・ステージ」の番組内で、今作の名曲「Home」を望海とデュエットしたことがあり、奇しくもトップコンビとして再び歌声を披露することとなった。
2020年10月11日、「fff/シルクロード」東京公演千秋楽をもって、宝塚歌劇団を退団予定であったが、新型コロナウイルス感染拡大による公演休止に伴うスケジュールの見直しにより、退団日が延期となることが発表された。同時退団となる相手役の望海とのコンビは、劇団随一の歌唱力を誇り、宝塚を代表するハーモニーと評された。
人物
5人姉妹の4人目。
小学2年の時、子供ミュージカルを観たことがきっかけで、市民ミュージカルの劇団に所属。
小学4年の時、雪組公演「スサノオ/タカラヅカ・グローリー!」で宝塚を初観劇し、衝撃を受ける。それ以降、宝塚の男役に憧れ、本物の男を目指すために、日々男として生きるための研究を重ねるようになる。
中学へ入学し、子供ミュージカルでは男役を演じていた。部活は美術部に所属。女子からは絶大な人気を誇り、学園祭で「学ランを着てほしい」とせがまれ、女子をはべらせて校内を闊歩していた。中学3年になり、宝塚受験のための教室に通い始める。
1度目の受験は男役志望で受験するが、身長があまりにも足りずに不合格を直感。その後、高校へ進学し、娘役になる決心をし、唐突にイメチェンを図る。髪を伸ばし、カチューシャをし、おしとやかで口数少なくし、中学時代を知らない同級生から「カチューシャちゃん」とあだ名をつけられる。今度は男子から熱烈アプローチを受けるようになるが、宝塚に入りたい一心で一切寄せ付けず、2度目の受験に娘役志望で挑む。
受験当日、控室の真ん中で受験曲を歌うと受かるというジンクスを聞いていたため、他の生徒の居る前で松島音頭を熱唱。歌の先生からのアドバイスで自作の紙芝居を持参し、本番では試験官の前で振り付きで歌った。
憧れの上級生は白城あやか。
芸名の由来は、お世話になった人から一字もらい、自分の真実を彩り、希望の帆を掲げて進むという意味を込めた。
主な舞台
初舞台
- 2012年4〜5月、宙組『華やかなりし日々』『クライマックス-Cry-Max-』(宝塚大劇場のみ)
組まわり
- 2012年6〜9月、月組『ロミオとジュリエット』 - カゲコーラス
- 2012年11〜2013年2月、星組『宝塚ジャポニズム〜序破急〜』 - カゲソロ『めぐり会いは再び 2nd〜Star Bride〜』『Étoile de TAKARAZUKA(エトワール ド タカラヅカ)』
花組時代
- 2013年6月、『フォーエバー・ガーシュイン-五線譜に描く夢-』(バウホール) - マーガレット、Note
- 2013年8〜11月、『愛と革命の詩(うた)-アンドレア・シェニエ-』 - 新人公演:ユディット(本役:朝月希和)『Mr. Swing!』
- 2014年2〜5月、『ラスト・タイクーン-ハリウッドの帝王、不滅の愛-』 - 新人公演:エドナ・スミス(本役:仙名彩世)『TAKARAZUKA ∞ 夢眩』
- 2014年6月、『ベルサイユのばら-フェルゼンとマリー・アントワネット編-』(中日劇場) - 小公女
- 2014年8〜11月、『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』 - 美容師、新人公演:マダム・ヴォルフ(本役:大河凜)
星組時代
- 2015年2〜5月、『黒豹(くろひょう)の如(ごと)く』 - セブンシーズ、新人公演:アルヴィラ(本役:妃海風)『Dear DIAMOND!!-101カラットの永遠の輝き-』
- 2015年6〜7月、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(赤坂ACTシアター・シアタードラマシティ) - シェリル・アン
- 2015年8〜11月、『ガイズ&ドールズ』 - 街の女、新人公演:アデレイド(本役:礼真琴)
- 2016年1月、『鈴蘭(ル・ミュゲ)-思い出の淵から見えるものは-』(バウホール) - エマ バウ初ヒロイン
- 2016年3〜6月、『こうもり…こうもり博士の愉快な復讐劇…』 - イレーネ、新人公演:アデーレ(本役:妃海風)『THE ENTERTAINER!』 新人公演初ヒロイン
- 2016年7月、『歌声をひとつに…One Voice』(バウホール)
- 2016年8〜11月、『桜華に舞え-SAMURAI The FINAL』 - 愛奈姫、新人公演:竹下ヒサ(本役:綺咲愛里)『ロマンス!! (Romance)』
- 2017年1月、『燃ゆる風-軍師・竹中半兵衛-』(バウホール) - いね バウヒロイン
雪組時代
- 2017年4〜7月、『幕末太陽傳(ばくまつたいようでん)』 - 女中おひさ、新人公演:芸者豆奴(本役:笙乃茅桜)、女郎おさだ(本役:妃華ゆきの)『Dramatic “S”!』 初エトワール
雪組トップ娘役時代
- 2017年8〜9月、『琥珀色の雨にぬれて』 - シャロン・カザティ『“D”ramatic S!』(全国ツアー) トップお披露目公演
- 2017年11〜2018年2月、『ひかりふる路(みち)〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜』 - マリー=アンヌ、新人公演:鳥売り(本役:華蓮エミリ)『SUPER VOYAGER!-希望の海へ-』 大劇場トップお披露目公演
- 2018年3〜4月、『誠の群像-新選組流亡記-』 - お小夜『SUPER VOYAGER!-希望の海へ-』(全国ツアー)
- 2018年6〜9月、『凱旋門-エリッヒ・マリア・レマルクの小説による-』 - ジョアン・マヅー『Gato Bonito!!〜ガート・ボニート、美しい猫のような男〜』
- 2018年11〜2019年2月、『ファントム』 - クリスティーヌ・ダーエ
- 2019年3〜4月、『20世紀号に乗って』(東急シアターオーブ) - リリー・ガーランド
- 2019年5〜9月、『壬生義士伝』 - しづ、みよ『Music Revolution!』
- 2019年10〜11月、『はばたけ黄金の翼よ』 - クラリーチェ・デル・カンポ『Music Revolution!』(全国ツアー)
- 2020年1〜3月、『ONCE UPON A TIME IN AMERICA(ワンス アポン ア タイム イン アメリカ)』 - デボラ
出演イベント
- 2013年11月、明日海りおディナーショー『ASUMIC ADVANCE』
- 2014年7月、『宝塚巴里祭2014』
- 2014年12月、『タカラヅカスペシャル2014-Thank you for 100 years-』(コーラス)
- 2015年12月、『タカラヅカスペシャル2015-New Century,Next Dream-』(コーラス)
- 2016年12月、『タカラヅカスペシャル2016〜Music Succession to Next〜』
- 2017年10月、第54回『宝塚舞踊会』
- 2017年12月、『タカラヅカスペシャル2017 ジュテーム・レビュー-モン・パリ誕生90周年-』
- 2018年5月、『凱旋門』前夜祭
- 2018年12月、『タカラヅカスペシャル2018 Say! Hey! Show Up!!』
- 2019年12月、『タカラヅカスペシャル2019-Beautiful Harmony-』
TV出演
- 2019年7月、フジテレビ『2019 FNSうたの夏まつり』
受賞歴
- 2016年、『阪急すみれ会パンジー賞』 - 新人賞
- 2019年、『阪急すみれ会パンジー賞』 - 娘役賞
脚注
- ^ 『宝塚おとめ 2020年度版』 宝塚クリエイティブアーツ、2020年、79頁。ISBN 978-4-86649-125-7
- ^ 村上久美子 (2020年2月18日). “雪組真彩希帆「一緒に終われる」望海風斗と同時退団”. 日刊スポーツ. https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202002180000452.html 2020年2月18日閲覧。
- ^ 『波瀾爆笑!? 我が人生 真彩希帆/宝塚GRAPH 2017年7月号』、宝塚クリエイティブアーツ、2017年、98-100頁
- ^ ウィズたからづか 2015年10月号フェアリーインタビューより。
- ^ “望海風斗と同時退団の宝塚雪組トップ娘役・真彩希帆「最後まで寄り添いたい」”. スポーツ報知. (2020年2月18日). https://hochi.news/articles/20200218-OHT1T50102.html 2020年2月18日閲覧。
- ^ 村上久美子 (2017年12月14日). “雪組新トップ娘役は少年漫画っ子/真彩希帆”. 日刊スポーツ. https://www.nikkansports.com/entertainment/column/takarazuka/news/201712140000372.html 2019年11月9日閲覧。
- ^ 村上久美子 (2018年12月27日). “歌うまコンビでお届け「最強ファントム」/真彩希帆”. 日刊スポーツ. https://www.nikkansports.com/entertainment/column/takarazuka/news/201812270000352.html 2019年11月9日閲覧。
- ^ 土谷美樹 (2018年10月20日). “真彩希帆(上)固定観念を捨てて挑む憧れの歌姫”. スポニチ. https://www.sponichi.co.jp/entertainment/yomimono/takarazuka/kiji/20181020s000413D5138000c.html 2019年11月9日閲覧。
- ^ 村上久美子 (2017年1月12日). “七海ひろき「愛してもらえる1年に」単独主演作開幕”. 日刊スポーツ. https://www.nikkansports.com/entertainment/news/1764317.html 2019年11月9日閲覧。
- ^ 村上久美子 (2017年3月9日). “雪組次期トップに望海風斗、トップ娘役は真彩希帆”. 日刊スポーツ. https://www.nikkansports.com/entertainment/news/1789728.html 2019年11月9日閲覧。
- ^ “雪組トップ娘役の真彩希帆 涙の退団会見…トップスター望海風斗と同時退団”. デイリースポーツ. (2020年2月18日). https://www.daily.co.jp/gossip/2020/02/18/0013126009.shtml 2020年2月18日閲覧。
- ^ 志儀駒貴 (2017年4月21日). “雪組トップ、早霧せいなサヨナラ公演開幕「幕末太陽傳」「Dramatic “S”!」唯一無二のトップコンビ最後の舞台”. 産経WEST. https://www.sankei.com/west/news/170421/wst1704210088-n1.html 2019年11月9日閲覧。
- ^ 小野寺亜紀 (2018年3月22日). “宝塚雪組トップに縁、ファントム再演”. Lmaga.jp. https://www.lmaga.jp/news/2018/03/37312/ 2019年11月9日閲覧。
- ^ “望海風斗 宝塚退団を決意した瞬間 舞台に立つ仲間の姿に「涙がツーっと…」”. スポニチAnnex. (2020年2月18日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/02/18/kiji/20200218s00041000190000c.html 2020年2月18日閲覧。
- ^ 宝塚雪組トップ望海風斗、月組トップ珠城りょうらが異例の退団日変更デイリースポーツ
- ^ 『短波長波/歌劇2017年5月号』 宝塚クリエイティブアーツ、2017年、86頁