Kensaku Maeda
Quick Facts
Biography
前田 憲作(まえだ けんさく、1968年5月9日 - )は、元K-1プロデューサー、元キックボクサー。
神奈川県座間市出身。徹底的に脂肪を絞ったボディの持ち主。元WKAムエタイ世界スーパーフェザー級王者。元チームドラゴン主宰、元K-1 GYM総本部代表。 1990年代初頭、ライバル立嶋篤史などとともに、キックボクシング界を引っ張っていた。10年前の魔裟斗といっても過言ではない。キックボクシングが静かに興行されていた当時に、東京ベイNKホールを黄色い声援で満員にしていた。
1990年代半ばから芸能活動も並行して行い、映画「ろくでなしブルース」「ろくでなしブルース98」の主演も務めた。
「常勝軍団」とも呼ばれるチームドラゴン代表時代から現在に至るまで多数の強豪選手を育成している。
2014年、K-1プロデューサーに就任。
2015年、映画「縁(えにし)The Bride of Izumo」のアソシエイト・プロデューサー清上綾子と結婚。
来歴
少年時代はブルース・リーやタイガーマスクに憧れてシーザージムへ入門。シュートボクシングでプロデビュー。シーザージムのトレーナーだったシンサック・ムアスリン(シンサック・ソーシリパン)の独立に伴い、彼が設立したシンサック・ビクトリー・ジム(S.V.G.)へ移籍。といっても当時はジムが常設の形では存在せず、空き地(世田谷のガード下)にサンドバッグを吊るして練習をするという毎日であった。そんな猛練習をし、そこからチャンピオンに這い上がったサクセスストーリーで一躍有名になり、多くのメディアから注目を浴びるようになった。
1992年7月18日、当時全日本キックボクシング連盟の一枚看板だった立嶋篤史に判定勝ちし全日本フェザー級王座を獲得。一躍脚光を浴びてキックボクシングを代表する選手となった。
1993年11月27日、タイトルマッチで立嶋と再戦。KO負けし、王座陥落。このころAJパブリックジムに移籍。
1994年7月30日、WKAムエタイ世界スーパーフェザー級タイトルマッチでローレンス・ミエラに挑戦し、見事を勝利を収め世界王者となる。
1997年7月25日、WKAムエタイ世界スーパーフェザー級王者決定戦で、クレイグ・ペイス(オーストラリア/同級世界8位、WKAオーストラリア&WMTC西オーストラリア王者)に2R56秒でKO勝ちし、新王者になる。
1997年11月9日、K-1 JAPAN フェザー級GPの1回戦で村浜武洋に判定負け。
1999年、チャーンコーチ、小比類巻貴之と3人で「チームドラゴン」を結成。
1999年8月22日、「K-1 SPIRITS '99」で約2年ぶりに復帰し、カリム・ナシャーと対戦。カリムが右肩を負傷し、タオル投入によるTKO勝ち。
1999年12月5日、「K-1 GRANDPRIX '99」のスーパーファイトに出場。ブラッド・ヘミング(オーストラリア)と対戦し、左膝蹴りで2度のダウンを奪い、1R1分33秒でKO勝ちする。
2000年5月12日、イタリアのボローニャで行われた「K-1 WORLD GP 〜ヨーロッパ&ロシア地区A予選」のスーパーファイトに出場し、WKA&WAKO PROムエタイ世界ダブルタイトルマッチでマッシモ・リゾリ(イタリア)と対戦。3RTKOで勝利し、WKAタイトル防衛と同時にWAKO PROのタイトルを獲得。
2002年10月11日、「K-1 WORLD MAX 2002」でミロスラフ・サフラ相手に引退試合を行い、判定勝ち。自身の引退を白星で飾った。翌10月12日、東京都町田市の「龍道場(ドラゴンドージョー)※現在は龍拳會(りゅうけんかい)」の道場開きを行った。
2006年5月17日、J-NETWORK「GO! GO! J-NET '06 〜Invading the DRAGON〜」の全16試合にチームドラゴン所属選手が出場。J-NETWORK選手と対抗戦を行い、11勝2敗3分けと勝ち越した。
2007年6月3日、J-NETWORK「TEAM DRAGON QUEST 1」の全17試合中、16試合にチームドラゴン所属選手が出場し、11勝3敗2分けと勝ち越した。
2008年1月28日、「K-1 WORLD YOUTH」の日本チーム監督を務めることが発表された。
2014年5月29日、K-1プロデューサー就任。
2015年9月18日、映画「縁(えにし)The Bride of Izumo」のアソシエイト・プロデューサー 清上綾子 と結婚。
2016年9月20日、K-1プロデューサー退任。現在は有限会社ドラゴンの代表取締役兼チームドラゴンジム会長として選手育成に励む。
主に育成したチャンピオン
【小比類巻貴之】
ISKAオリエンタル世界スーパーウェルター級王座、「K-1 WORLD MAX」日本代表決定トーナメント優勝
【澤屋敷純一】
J-NETWORKヘビー級王座
【京太郎】
「K-2 GRAND PRIX」第18回全日本新空手道選手権大会重量級優勝、「K-1 YOUNG JAPAN GP 2007」優勝、「K-1 WORLD GP 2008 IN FUKUOKA」準優勝(前田慶次郎として)、第2代K-1ヘビー級王座
【梶原龍児】
J-NETWORKライト級新人王(2005年)、J-NETWORKライト級王座、第2代WFCAタイボクシング世界ライト級王座、Krush-63kg初代王座
【山崎秀晃】
Krush-63kg WILDRUSH League 2012 王者、第3代Krush-63kg級王座、第4代Krush-65kg級王座、K-1-65kg級日本王者
【卜部弘嵩】
全日本新空手K-2軽中量級王者(2007年)、初代Krush-60kg王座 (2011年)、第4代Krush-60kg王座 (2014年)、ISKAオリエンタル世界スーパーライト級王座(2014年)、第2代K-1 WORLD GP-60kg王座(2015年)
【卜部功也】
ISKA K-1世界ライト級王座、「Krush YOUTH GP 2012」-63kg級優勝、初代K-1 WORLD GP -60kg王座(2015年)、K-1-60kg級日本王者
【武尊】
初代Krush-58kg王座[3]、初代K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級(-55kg)王座、初代K-1 WORLD GPフェザー級王座
【伊澤波人】 英雄伝説 初代世界-57kg級王者
【佐々木大蔵】 第4代Krush -63kg王者
【斐也】 K-1チャレンジ2015 全日本大会 ヘビー級王者
【森香津真】 K-1カレッジ2016 ~大学生日本一決定トーナメント~ -65kg優勝
【西京春馬】 K-1甲子園2015 -55kg王者
【西京祐馬】 K-1甲子園2016 -60kg王者
【尾崎圭司】 R.I.S.E. DEAD OR ALIVE TOURNAMENT '06 優勝
【細野岳範】 J-NETWORKライト級王者 2004K-2グランプリ軽中量級全日本王者
【青木亮】 J-NETWORKフェザー級新王者(2007)
【佐々木仁子】 初代J-Girlsフェザー級王者
【上松大輔】 ISKAオリエンタル世界ライト級 前世界王者
【野口学】 TRIBELATEクルーザー級チャンピオン、TRIBELATE ライトヘビー級チャンピオン
【卯月昇龍】 TRIBELATE MMAフライ級チャンピオン
【加藤洋介】 TRIBELATEキックボクシング スーパーフライ級チャンピオン
戦績
キックボクシング 戦績 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
45 試合 | (T)KO | 判定 | その他 | 引き分け | 無効試合 | |
勝敗 | 対戦相手 | 試合結果 | 大会名 | 開催年月日 |
○ | ミロスラフ・サフラ | 3R終了 判定3-0 | K-1 WORLD MAX 2002 〜世界王者対抗戦〜 | 2002年10月11日 |
○ | ベン・スミューレン | 2R 3:00 KO(右膝蹴り) | WOLF REVOLUTION 〜First Wave〜 | 2000年7月26日 |
○ | マッシモ・リゾリ | 3R TKO | K-1 WORLD GP 〜ヨーロッパ&ロシア地区A予選 【WKA&WAKO PROムエタイ世界ダブルタイトルマッチ】 | 2000年5月12日 |
× | チャモアペット・チョーチャモアン | 5R終了 判定0-3 | K-1 BURNING 2000 | 2000年3月19日 |
○ | ブラッド・ヘミング | 1R 1:33 KO(左膝蹴り) | K-1 GRAND PRIX '99 決勝戦 | 1999年12月5日 |
○ | カリム・ナシャー | 2R 0:27 TKO(右肩負傷、タオル投入) | K-1 SPIRITS '99 | 1999年8月22日 |
× | 村浜武洋 | 3R終了 判定0-3 | K-1 GRAND PRIX '97 決勝戦 【K-1 JAPAN フェザー級GP 1回戦】 | 1997年11月9日 |
○ | クレイグ・ペイス | 2R 0:56 KO | 【WKAムエタイ世界スーパーフェザー級王者決定戦】 | 1997年7月25日 |
獲得タイトル
- 全日本キックボクシング連盟フェザー級王座
- WKAムエタイ世界スーパーフェザー級王座(1度防衛)
- WAKO PROムエタイ世界スーパーフェザー級王座(0度防衛)
その他
- 作曲家であり歌手の松任谷由実は、当時から前田のファンで、前田を称えて歌った曲もあるらしいが、曲名は不明。
- 自他共に認めるブルース・リーオタクである。キカイダーオタクでもある。
俳優活動
- ろくでなしBLUES(前田大尊役)
- 荒くれKnight4(木下喜一役)
関連項目
- 日本のキックボクシング世界王者一覧
- 日本のムエタイ世界王者一覧