Kazushi Dambara
Quick Facts
Biography
段原 一詞(だんばら かずし、1972年 - )は、日本の高校サッカー指導者、教員。担当教科は英語。明徳義塾中学校・高等学校および秀岳館高等学校サッカー部監督を歴任した。秀岳館高サッカー部のコーチ暴行事件の隠蔽に関与したが最終的に退職。元自衛官。福岡県出身。
来歴・人物
東海大学第五高等学校(現・東海大学付属福岡高等学校)時代にはサッカー部に在籍。1990年度の第69回全国高等学校サッカー選手権大会ではベスト4に進出した。
高校卒業後、サッカーに明け暮れていたとはいえ、当時は過渡期であった日本のプロサッカーが現実的ではないことから、自衛隊に入隊し、その中で引き続きサッカー部の余暇活動に打ち込んだ。やがて段原らのチームが部内大会で全国制覇を成し遂げると、高知県の明徳義塾高校のサッカー部の指導者の目にとまり、打診を受けて、1997年から明徳義塾中サッカー部監督と高校のコーチの兼任を引き受け、2000年の新人戦から高校の正式な監督に就任した。
しかし、学校での本職は焼却炉の掃除といった雑用でしかなく、自分自身を確立するためには教員にならなければと一念発起。通信教育で日本大学文理学部の英文科に入り、1日の睡眠時間が3時間の日々を4年間耐え忍んで教員の資格を取得した。2001年から熊本県の秀岳館高へ移り、同校サッカー部監督に就任。
2022年5月17日、秀岳館高サッカー部において、男性コーチによる部員への暴行が発覚後、段原が部員に謝罪動画の撮影を指示したとされる問題で、書類送検された男性コーチが懲戒解雇処分となったのに合わせ、一連の責任を取り退職願を提出、秀岳館高側が受理した。退職時の役職は「校長補佐」であった。
業績
全国大会出場歴として、明徳義塾高時代に2000年度の第79回全国高等学校サッカー選手権大会および平成12年度全国高等学校総合体育大会が、秀岳館高時代に2014年度の第93回全国高等学校サッカー選手権大会がある。
育成選手については、明徳義塾高時代に永冨裕也(2001年卒→愛媛FC)、秀岳館高時代に永冨裕尚(2003年卒→レノファ山口FC)、有村直紀(2006年卒→セレッソ大阪)、車東訓(2009年卒→FC岐阜)、八久保颯(2011年卒→ロアッソ熊本)、パブロ・ヤン・フェレイラ(2013年卒→ロアッソ熊本)、大岩亮太(2015年卒→ザスパクサツ群馬)、笹原脩平(2015年卒→サガン鳥栖)、石橋択真(2016年卒→韓国・昌原市役所FC)、ターレス・プロコピオ・カストロ・デ・パウラ(2020年卒→ロアッソ熊本)、レオナルド・ケンタ・ホサカ・カルロス(2020年卒→ロアッソ熊本)が挙げられる。
脚注
注釈
- ^ 2000年末の第79回全国高等学校サッカー選手権大会出場チームの紹介で28歳、2022年5月の報道で49歳とされている。
出典
- ^ “第79回全国高校サッカー選手権大会”. 日本テレビ. https://www.ntv.co.jp/soc/soc79/school/kohchi.html 2022年5月18日閲覧。
- ^ “秀岳館高サッカー部、段原監督が退職 コーチは免職 暴行など一連事件巡り”. 熊本日日新聞社. (2022年5月17日). https://kumanichi.com/articles/659633 2022年5月18日閲覧。
- ^ 水下真紀 (2020年12月29日). “秀岳館高校サッカー部の育成の根底にあるものは?Jリーガー11人を育てた段原一詞監督インタビュー”. ジュニアサッカーNEWS. https://www.juniorsoccer-news.com/post-870726 2022年5月18日閲覧。
- ^ “段原一詞”.秀岳館高校サッカー部オフィシャルサイト (2021年9月20日). 2022年4月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月18日閲覧。
- ^ 野呂賢治; 中村園子 (2022年5月18日). “秀岳館高、暴行容疑のコーチ懲戒免職 サッカー部前監督は退職”. 毎日新聞. https://mainichi.jp/articles/20220518/k00/00m/040/085000c 2022年5月19日閲覧。
- ^ “【速報】秀岳館高校サッカー部 一連の問題受け段原監督が退職”. FNNプライムオンライン. (2022年5月17日). https://www.fnn.jp/articles/-/361634 2022年5月18日閲覧。
- ^ “部員暴行のコーチ免職 サッカー部監督は退職―秀岳館高”. 時事ドットコム. (2022年5月18日). https://web.archive.org/web/20220518041518/https://www.jiji.com/jc/article?k=2022051800587&g=soc 2022年5月18日閲覧。
- ^ 水下真紀 (2021年11月16日). “【独自インタビュー】105人クラスター発生の夏。収束への道筋と寮での対策の全容とは(秀岳館高校サッカー部 段原一詞監督)”. ジュニアサッカーNEWS. https://www.juniorsoccer-news.com/post-1052095 2022年5月19日閲覧。
関連項目
- 全国自衛隊サッカー大会