Hideo Shinanogawa
Quick Facts
Biography
信濃川 日出雄(しなのがわ ひでお、生年月日非公表)は、日本の漫画家。新潟県出身、現在は北海道札幌市在住。男性。代表作は『山と食欲と私』。
経歴
2001年より『ビッグコミックスピリッツ』増刊及び本誌にて読切作品を多数発表する。
2006年、『ビッグコミックスピリッツ』にて『fine.』で週刊連載デビュー。
2008年〜2011年、『ヴィルトゥス』(原作:義凡)を同誌で、その続編『古代ローマ格闘暗獄譚SIN』(原作:義凡)を『月刊!スピリッツ』で連載する。
2011年、『SIN』と並行して『FEEL YOUNG』にて、結婚と登山を題材にしたラブストーリー『茜色のカイト』を不定期連載する。
2011年、東日本大震災復興支援チャリティー漫画本『僕らの漫画』に参加し、中心メンバーとして活動する。
2012年12月より、『月刊ヒーローズ』にて『アサシンichiyo』(原作:細野不二彦)を連載する。
2013年3月より、『ジャンプ改』にて『少年よギターを抱け』を連載する。『ジャンプ改』の休刊により単行本4巻までで打ち切りとなる。
2015年9月より、『くらげバンチ』にて『山と食欲と私』を連載中。単行本は発売直後より大重版され、2巻は『@バンチ』新創刊史上最高の初速データを記録、現在既刊は9巻まで、累計70万部を突破するヒット作となっている。『山と食欲と私』のヒット以降、アウトドアグッズの企画や北海道ローカルのラジオ出演等、活動の幅を広げている。
社団法人日本漫画家協会会員。
人物・作風
2015年頃から、札幌で半農半漫画的な生活をしながら漫画を制作している。趣味は登山やアウトドア遊び、サッカー観戦、将棋、音楽とバンド、薪ストーブ生活となっており、本人のブログにその様子が記されている。
『fine.』では『このマンガがすごい!2008』にインタビューが掲載されるなど、注目の新人として高い評価を受ける。作品ごとに作風を変えるのが特徴で、『ヴィルトゥス』『SIN』では、執拗な描き込みによる激しいアクション、グロテスクな描写やエロティシズム、人物描写で一部のファンから熱狂的な支持を得る。『茜色のカイト』では女性誌に合わせた柔らかい作風、『山と食欲と私』では読みやすい絵柄で女性キャラクターをメインにテンポの良いショートコメディを展開している。
漫画家やアーティストらとの交遊関係も広く、サンボマスターやMAN WITH A MISSIONのメンバーとの親交も厚い。エイプリルズのレコーディングにも参加した経験を持つ。写真家の青山裕企、アーティストのミヤザキケンスケ、漫画家のすえのぶけいことは大学の同期である。青山の写真集(『JK POSE MANIACS』玄光社)にはイラストと解説を寄稿しており、すえのぶとは『月刊!スピリッツ』で対談している。
『山と食欲と私』では、季節ごとに1週間ほど、山域を決めて5〜6座の山の取材を行なっている。そのため、定期的に休載の必要があることが悩み。2016年8月には南アルプスから北アルプス、立山から富山に抜け、佐渡島まで及ぶ14泊15日の取材ツアーを行った。他にも本人のnoteでは、ヌードモデルを家に呼んだり格闘家の平直行にスリーパーホールドをかけてもらったことなど、過去の作品に関する取材の様子が有料記事として配信されている。好きな食べ物はチャーハン、天丼、カツカレー。元アシスタントに、ワカサ・ショウ、加茂ユウジ、芋畑サリーらがいる。
作品
- fine.-ファイン- (全4巻、ビッグコミックス、小学館、ビッグコミックスピリッツ、2006年 - 2007年)
- ヴィルトゥス (全5巻、原作:義凡、ビッグコミックス、小学館、ビッグコミックスピリッツ、2008年 - 2009年)
- 古代ローマ格闘暗獄譚SIN (全6巻、原作:義凡、ビッグコミックス、小学館、月刊!スピリッツ、2010年 - 2011年)
- 茜色のカイト (フィールコミックス、祥伝社、FEEL YOUNG、2011年)
- 少年よギターを抱け (全4巻、ヤングジャンプコミックス、集英社、ジャンプ改、2013年 - 2015年)
- アサシンichiyo (全2巻、原作:細野不二彦、ヒーローズコミックス、小学館クリエイティブ、月刊ヒーローズ、2013年 - 2015年)
- 山と食欲と私(既刊11巻、バンチコミックス、新潮社、くらげバンチ、2015年 - 連載中)
脚注
- ^ 信濃川日出雄のブログ 最新情報と詳しいプロフィール
- ^ 『僕らの漫画』は電子書籍アワード2012特別賞を受賞。
- ^ 単行本1巻の帯にはサンボマスターの木内泰史、2巻にはMAN WITH A MISSIONのジャンケン・ジョニー、3巻にはflumpoolの阪井一生、4巻にはゲスの極み乙女。の川谷絵音が推薦コメントを寄せた。信濃川は「この作品は終わっていいストーリーではない」と単行本4巻のあとがきに書いている。
- ^ @バンチ編集長ブログ
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