Hidehiko Watanabe
Quick Facts
Biography
渡辺 英彦(わたなべ ひでひこ、1959年2月3日 - 2018年12月19日)は、食による地域ブランド確立および活性化戦略における日本の町おこしの第一人者、食文化プロデューサー。
B級ご当地グルメでまちおこし団体連絡協議会(愛Bリーグ)代表理事。富士宮やきそば学会会長。社団法人富士宮市地域力再生総合研究機構 理事。NPO法人「まちづくりトップランナーふじのみや本舗」理事。経済産業省コンテンツ制作環境整備事業地域プロデューサー。
人物・来歴
静岡県富士宮市出身。静岡聖光学院中学校・高等学校卒業。1981年、国際基督教大学教養学部語学科卒業。外資系損保AFIA勤務後、静岡県富士宮市に帰郷。
一般社団法人ご当地グルメでまちおこし団体連絡協議会(愛Bリーグ)代表理事、富士宮やきそば学会会長、NPO法人まちづくりトップランナーふじのみや本舗理事、一般社団法人富士宮市地域力再生総合研究機構代表理事ほか、数々の要職につきながら、静岡大学非常勤講師、富士常葉大学非常勤講師、総務省地域づくり懇談会委員なども務める。
2000年に「富士宮やきそば学会」を設立。地元で食べ続けられている特徴のある「富士宮のやきそば」を様々な企画を通して情報発信することにより、10年間で約500億円の経済波級効果を生み出し、観光客の増加につなげる。
2006年から始めた「B-1グランプリ」では2年連続でグランプリを獲得し、「富士宮やきそば」の認知度を更に向上させることに成功。この間に、「NPO法人まちづくりトップランナーふじのみや本舗」「ご当地グルメでまちおこし団体連絡協議会(旧 B級ご当地グルメでまちおこし団体連絡協議会 通称:愛Bリーグ)」「株式会社プロシューマー」等を設立し、全国の自治体、大学、商工会議所等で数多くの講演を行っている。
2015年に直腸がんが発覚し、闘病生活を送っていたが、2018年12月中旬に症状が悪化。同月17日に、駿東郡長泉町の静岡県立静岡がんセンターにて死去。59歳没。
スタイル
コミュニケーション戦略によって地域素材の価値を高めることが最も重要であると考える、「ものづくり」から「ものがたり」へ、初めに言葉ありき!のスタイル。
行政予算を使わず、マスコミの報道を活用し、徹底した情報戦略(ネーミングやコピー等情報加工の工夫)により、消費者の認知度向上につなげるべく、話題性のある企画を生み出している。
富士宮やきそばで町おこしをはじめたことで、12年間(2012年)で664億円の経済効果があり、観光客は10万人から40万人と4倍に増えたと言われている。
年表
- 1977年 -静岡聖光学院中学校・高等学校卒業
- 1981年 -国際基督教大学教養学部語学科卒業
- 1987年 - 外資系損害保険会社AFIAを退職し、故郷の富士宮に戻る
- 1997年 - 社団法人富士宮青年会議所理事長
- 1999年 - 富士宮市が企画した中心商店街の振興策を探る「市民参加によるワークショップ」に参加
- 2000年 - 「富士宮やきそば学会」発足、会長に就任。活動拠点まちづくりサロン「宮っ」がopen!
- 2001年 -"復活大宮の市" 6mの巨大鉄板を使い、3,776人分のやきそばを振る舞いギネスに挑戦。ふるさとづくり振興奨励賞
- 2002年 - 静岡県観光大賞、明日の日本を創るふるさとづくり推進奨励賞、関東商工会議所連合会ベストアクション賞、静岡県知事顕賞受賞、岳南朝日新聞社賞等受賞。地域の活性化活動を行う非営利団体「NPO法人まちづくりトップランナーふじのみや本舗」を設立。秋田県横手市"横手やきそば"、群馬県太田市 "太田焼きそば"、静岡県富士宮市 "富士宮やきそば"で「三国同麺協定」を締結
- 2003年 - 富士宮やきそば学会 、特定非営利活動法人 まちづくりトップランナーふじのみや本舗で-登録商標
- 2004年 - 富士宮やきそば 、富士宮やきそば管理運営会社 株式会社プロシューマーで-登録商標。お宮横丁内にアンテナショップをオープン
- 2005年 - 富士宮駅改札前に「麺'Sステーション」開店
- 2006年 - ご当地B級グルメの祭典「B1グランプリ」開催。愛Bリーグ設立、代表理事に就任。第一回B-1グランプリ にて優勝。日本商工会議所ベストアクション賞
- 2007年 - 2年連続でB-1グランプリを獲得。「ヤ・キ・ソ・バ・イ・ブ・ル―面白くて役に立つまちづくりの聖書」出版。第三回 日本イベント大賞 制作賞を受賞。地元老舗酒蔵 富士高砂酒造(株)と共同開発した富士宮やきそばに合う お酒"だいびんじょう"を発売。総務大臣表彰
- 2008年 - 日本イベント大賞製作賞
- 2011年 - 「なぜ富士宮やきそばはB-1グランプリの覇者となりしか? B級ご当地グルメで500億円の町おこし」出版。富士宮やきそば世界進出のプロデュースを行い、香港・ニューヨーク・シアトル・ローマ・タイに富士宮やきそばで出店。B級グルメ=ジャパニーズソウルフードとして「焼きそば」を世界的にPR
- 2013年 - テレビ東京系カンブリア宮殿 『経済効果660億円!“B級ご当地グルメ”で町おこし』 に出演
- 2014年 - 「CSV観光ビジネス 地域とともに価値をつくる」出版(共著)
メディア出演
テレビ
- 2000年
- 11月29日(水) NHK自らを「やきそばG麺」と称して活動する富士宮やきそば学会員たちの活動(市内焼きそば店の調査)が紹介される
- 2010年
- 9月20日(月)5:30~8:30 TBS系 みのもんたの 朝ズバッ!
- 10月9日(土)5:05~5:30日本テレビ系日テレNEWS24
- 2011年
- 11月14日(月)8:00~9:55フジテレビ系情報プレゼンター とくダネ!
- 11月14日(月)9:55~11:30フジテレビ系知りたがり!
- 2012年
- 5月5日(土)23:54~24:00テレビ朝日系良好生活研究所
- 5月13日(日)23:26~23:30日本テレビ系 C-Mania
- 10月22日(月)16:53~19:00 TBS系『Nスタ
- 2013年
- 1月17日(木)22:00~22:54 テレビ東京系カンブリア宮殿 『経済効果660億円!“B級ご当地グルメ”で町おこし』
- 2014年
- 14日(火)15:50~19:00 TBS系『Nスタ
- 1月24日(金)23:00~23:58 テレビ東京系ワールドビジネスサテライト
- 2017年
- 4月2日(日)11:55~12:55 テレビ朝日系ビートたけしのTVタックル
- 5月11日(木)21:00~21:54 日本テレビ系秘密のケンミンSHOW『頑張れ熊本!熱愛高菜漬け&静岡熱愛謎のしぐれ焼き』
地元テレビ
SBSテレビ「とく報4時ら」、静岡あさひTV「とびっきり!しずおか」ゲストコメンテーター他講演等多数。
著籍・執筆
- 「ヤ・キ・ソ・バ・イ・ブ・ル―面白くて役に立つまちづくりの聖書」(静新新書)2007年5月
- 「なぜ富士宮やきそばはB-1グランプリの覇者となりしか? B級ご当地グルメで500億円の町おこし」(朝日新聞出版)2011年10月
- 静岡新聞連載コラム「窓辺」執筆
新聞
- 2018年
- 毎日新聞 人気の富士山世界遺産センター、焼きそばに「だいびんじょう」 富士宮4蔵で共通銘柄 /静岡
- 2017年
- 日本経済新聞 2017/12/9付 ポスト富士宮やきそば探る 富士宮やきそば学会会長 渡辺英彦さん 次世代仕掛け人も育成へ
- 毎日新聞 東海・北陸B-1グランプリ 21団体が地域PR きょう表彰
- 2014年
- B級グルメの富士宮市、地元の主役はお好み焼き? 焼きそばより歴史古く
イベント
- 「B-1グランプリ」を参照
講演
- 2016年
- 2月10日(水)@栃木県宇都宮市 まちなか元気講演会「ご当地グルメのブランド化と地域活性化ビジネスモデルの構築について」
- 2月12日(金)@静岡県富士宮市 富士宮市立大富士中学校「職業講話」
- 2月16日(火)@神奈川県秦野市 公益社団法人 秦野青年会議所「ご当地グルメの成功者から学ぶ地域貢献の仕方」
- 2月17日(水)@広島県広島市 公益財団法人 広島県私立幼稚園連盟「設置者・園長研修会」
- 3月16日(水)@静岡県静岡市 一般財団法人静岡経済研究所 SERI 会員サロン「ご当地グルメによる地方創生」
- 4月16日(土)@静岡県島田市 税理士法人野中会計事務所「経営実践セミナー」
- 6月17日(金)@静岡県静岡市 平井工業共栄会「定時総会」
- 6月23日(木)@静岡県富士宮市 JTB地恵のたび「株式会社第一住建」
- 6月29日(水)@静岡県富士市 一般社団法人 富士青年会議所「サービスを意識した事業 第三回セミナー」
- 11月6日(日)@東京都台東区 高知県産業振興推進部 移住促進課「活き・生き・スキルUP」起業塾
- 11月12日(土)@静岡県富士宮市 JTB地恵のたび「大阪燦紙会」
- 11月22日(火)@岡山県岡山市 ALSOK共栄会「岡山ブロック支部会議」
- 11月24日(木)@静岡県富士市 富士市役所人事課 富士市トップマネジメント研修「職員とまちづくり」
- 2017年
- 2月13日(月)@静岡県静岡市 静岡県立大学 観光基礎講座「観光と地域創生」
- 2月18日(土)@山形県北村山郡大石田町 ご当地グルメでまちおこしサミット in 大石田「ご当地グルメのブランド化と地域活性化ビジネスモデルの構築」
- 12月19日(火)@広島県福山市 Fuku-Biz「1周年記念イベント」
- 2018年
- 1月17日(水)@熊本県人吉市 くまもと県南フードバレー「ネットワーク促進会」
関連項目
- B-1グランプリ、 B級グルメ
- みんなの富士宮やきそば、 富士宮やきそば、 焼きそば
- 町おこし、 やきそばエクスプレス
- 地域力、 地域ブランド、 地域おこし協力隊、 地域団体商標
脚注
- ^ 人材紹介|地域の元気創造プラットフォーム公式ホームページ 総務省 地域力創造グループ
- ^ 富士宮やきそば学会
- ^ ゴールドに明石 B-1グランプリの10年を振り返る日経スタイル 2016/12/7
- ^ “富士宮やきそば学会会長の渡辺英彦さん死去 B―1育成”. 朝日新聞社. (2018年12月20日). https://www.asahi.com/articles/ASLDN3JXWLDNUTPB007.html 2018年12月21日閲覧。
- ^ グルメで町おこし、年間664億円の効果 「C級」台頭など衰える気配なしMONEYzine(livedoorニュース)
- ^ 富士宮やきそば学会 会長 2013年1月17日放送|カンブリア宮殿:テレビ東京 愛Bリーグ(B-1グランプリ主催団体) 代表理事 渡邉 英彦(わたなべ・ひでひこ)氏 経済効果660億円!"B級ご当地グルメ"で町おこし 成功の秘訣は"オヤジギャグと情熱"
- ^ 渡辺会長は「何にでも便乗し、富士宮の地域ブランドを高めたい」と話した。 毎日新聞2018年1月14日
- ^ ゴールドに明石 B-1グランプリの10年を振り返る 日本経済新聞 2017/12/9付
- ^ ご当地グルメを通じたまちおこしの祭典「2017東海・北陸B-1グランプリin富士」が11日、富士市の中央公園と吉原商店街周辺で開幕 毎日新聞2017年2月12日
- ^ 静岡県富士宮市といえば……お好み焼き。あの有名な焼きそばではなくて、お好み焼き? 2014/5/28 日本経済新聞 夕刊