Fujiko Isono

磯野 富士子（いその ふじこ、1918年3月24日 - 2008年1月5日）は、日本のモンゴル研究家、評論家、翻訳家。

広島県生まれ。日本女子大学校英文科卒業。磯野誠一と結婚、1943年誠一とともにモンゴルに行き、西北研究所の所員となる。戦後帰国、『冬のモンゴル』を刊行。1961年「再び主婦労働について」を発表し、第二次主婦論争の口火を切る。1966年『オルドス口碑集』の翻訳を出版、パリのラティモア-モンゴル学研究所主任研究員となる。

父は海軍技術少将穂積律之助、伯父東大教授穂積重遠と叔父京城電気取締役穂積真六郎。祖父東大教授穂積陳重、祖母歌子は渋沢栄一の長女。

• 『冬のモンゴル』北隆館 1949年、中公文庫 1986年
• 『家族のなかの人間』筑摩書房 1962年
• 『よい子よい親の条件』明治図書出版「シリーズ・現代家庭教育新書」 1964年
• 『モンゴル革命』中公新書 1974年
• 『いつのまにか英語でしゃべれた わたしの十戒』中教出版 1985年

共著

• 『家族制度―淳風美俗を中心として』磯野誠一共著　岩波新書 1958年

• オルコット『木蔭の家』中央公論社 1949年
• オルコット『若草物語 第3部』法政大学出版局 1950年
• A.モスタールト『オルドス口碑集 モンゴルの民間伝承』平凡社・東洋文庫 1966年
• オウエン・ラティモア『モンゴル 遊牧民と人民委員』岩波書店 1966年
• 『ハーバート・ノーマン全集 第1巻 日本における近代国家の成立ほか』大窪愿二編訳 磯野増補訳 岩波書店 1989年
• ラティモア『中国と私』編・訳　みすず書房 1992年

1. ^ 芝山, p. 44
2. ^ 『週刊読売』1981年9月6日号