Felipe Kisu
Quick Facts
Biography
木須 フェリペ(きす フェリペ、1999年9月4日 - )は、静岡県富士市出身のプロ野球選手(捕手・育成選手)。右投右打。東京ヤクルトスワローズ所属。登録名はフェリペ。
出生以来ブラジルの国籍を有していたが、静岡県内の中学校・高校に通算6年間在学していたため、NPBの規定に沿って日本人扱いでオリックスへ入団。2019年8月に日本の国籍を取得しており、同年まで本名表記は木須デソウザ フェリペとなっていた。
経歴
プロ入り前
富士市立丘小学校3年時まで水泳を習った後に、4年時から野球を始める。富士市立岳陽中学校時代には、「1番・捕手」として対外試合に出場していた。
御殿場西高等学校への進学後は、1年時の秋から正捕手へ定着。2年時の秋から主将に就任したが、在学中は甲子園球場の全国大会と縁がなかった。
2017年のNPBドラフト会議で、オリックス・バファローズから育成4巡目で指名。支度金300万円、年俸250万円(金額は推定)という条件で、育成選手として入団。御殿場西高校の出身者としては小野晋吾以来のプロ野球選手となった。背番号は130で、登録名はフェリペ。
オリックス時代
2018年には、ウエスタン・リーグ公式戦7試合に出場したが、初安打を放つまでには至らなかった。
2019年には、ウエスタン・リーグ公式戦41試合の出場で、打率.200を記録。捕手として23試合で出場する一方で、9試合で外野を守ったほか、練習試合扱いの三軍戦では三塁の守備を経験した。秋季キャンプからは、捕手との併用を視野に、二遊間の守備練習にも取り組んだ。キャンプの終了後には、台湾で開催のアジアウインターリーグに「NPB RED」のメンバーとして参加。当初オリックスからの派遣を予定していた頓宮裕真捕手が故障で参加を辞退したことに伴って、捕手扱いでメンバーに補充されたが、リーグ戦では11試合の出場で打率.095という成績に終わった。
2020年は、前年の日本国籍取得(後述)に伴って本名表記が「木須デソウザ フェリペ」から「木須 フェリペ」に変更された。ウエスタン・リーグでは46試合に出場し、打率.188、0本塁打、12打点という成績だった。育成選手として入団3年が経過したため、規約に基づきシーズン終了後に一旦自由契約となったが、12月8日に育成選手として再契約した。
2021年はウエスタン・リーグ59試合に出場し、打率.183、0本塁打、8打点という成績だった。10月20日に戦力外通告を受けた。
2022年は野球から離れ、関東サッカーリーグに所属する栃木シティFCの職員としてグラウンドの管理などの業務に従事していた。
BCL・福島時代
2022年11月25日、ベースボール・チャレンジ・リーグ(ルートインBCリーグ)の福島レッドホープスへの入団が発表された。登録名はフェリペ。
福島では38試合に出場して122打数30安打、3本塁打、19打点、打率.246の成績を残した。
ヤクルト時代
2023年7月25日、東京ヤクルトスワローズに育成選手として入団することが発表された。背番号は025で、登録名はフェリペ。同年はイースタン・リーグ公式戦37試合に出場し、打率.222、3本塁打、13打点の成績だった。11月22日に育成再契約を行った。
選手としての特徴・人物
手動計測ながら、本塁から二塁への送球タイムで1秒8台、遠投で100mを記録。御殿場西高校2年時(2016年)の9月から硬式野球部の監督に着任した森下知幸から、リードや打撃の面で大きな影響を受けたという。
高校時代に遊撃手として公式戦へ出場した経験がないにもかかわらず、2017年のドラフト会議でオリックス以外の球団が遊撃手としての指名を検討したほど高い俊敏性や、打撃でのフルスイングも評価されている。オリックス3年目の2020年シーズンからは、捕手としての起用を基本線に、「捕手と遊撃手の二刀流」というNPBでは異例の試みに挑戦。同年のウエスタン・リーグ公式戦では、主に捕手で起用されながら、外野、二塁、三塁の守備にも就いている。
愛称は「ペ」。
母方の祖父が日本人。両親はフェリペの出生前からブラジルの国籍を有していたが、2019年8月に家族全員が日本国籍を取得した。フェリペ自身は、オリックス入団の時点で、ブラジルへ一度も行ったことがないという。実家では家族の会話に日本語を常用しているが、ブラジルの公用語であるポルトガル語での日常会話も可能である。
詳細情報
背番号
- 130(2018年 - 2021年)
- 22(2023年 - 同年7月24日)
- 025(2023年7月25日 - )
脚注
注釈
- ^ 第一姓(母方の姓)は木須、第二姓(父方の姓)はデソウザ。ポルトガル語圏の人名慣習に従うと、Felipe Kisu de Souzaとなる。
注釈
- ^ “ヤクルト - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2023年11月23日閲覧。
- ^ “【オリックス】育成4位フェリペ、強肩武器に支配下そしてゴールデングラブ賞目指す”. スポーツ報知 (2018年1月11日). 2018年11月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年10月7日閲覧。
- ^ “フェリペ、捕手&遊撃手の前例ない“二刀流”挑戦も 育成からはい上がる”. スポーツニッポン (2019年11月15日). 2019年11月15日閲覧。
- ^ “御殿場西のチーム紹介”. 中日新聞プラス. 2018年10月7日閲覧。
- ^ “2017年度ドラフト会議 契約交渉権獲得選手”. オリックス・バファローズ (2017年10月26日). 2018年10月7日閲覧。
- ^ “木須(御殿場西高)が仮契約 オリックス育成4位 プロ野球”. 静岡新聞 (2017年11月21日). 2018年10月7日閲覧。
- ^ 2019アジアウインターベースボールリーグ(AWB)「NPB RED」メンバー一覧NPB日本野球機構
- ^ プロ野球在籍者名簿 き NPB.jp
- ^ “フェリペ(オリックス・バファローズ)”. NPB.jp. 日本野球機構 (2019年11月17日). 2019年11月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月17日閲覧。
- ^ “フェリペ(オリックス・バファローズ)”. NPB.jp. 日本野球機構. 2020年12月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月17日閲覧。
- ^ “オリックス、4選手と育成選手契約の締結を発表 東、稲富、フェリペ、岡崎”. Full-Count (2020年12月8日). 2021年4月11日閲覧。
- ^ “オリックス、東ら4選手と育成再契約”. サンスポ.com (2020年12月8日). 2021年4月11日閲覧。
- ^ “オリックス 近藤大亮ら3選手に戦力外通告 2選手は育成で来季再契約方針”. デイリースポーツ (2021年10月20日). 2021年12月25日閲覧。
- ^ ホームタウン推進課 木須フェリペ氏 福島レッドホープス(ルートインBCリーグ)へ入団・選手復帰のお知らせ栃木シティ公式HP 2023年1月31日
- ^ 新入団選手のお知らせ - 福島レッドホープス(2022年11月25日)2022年11月26日閲覧。
- ^ ルートインBCリーグ 2023 出場選手登録一覧 (PDF) - ベースボール・チャレンジ・リーグ(2023年4月6日)2023年4月8日閲覧。
- ^ 木須 フェリペ - 選手プロフィール一球速報.com 2023年7月25日
- ^ “【ヤクルト】元オリックスの木須フェリペ捕手と育成契約 背番号「025」 BCリーグ福島所属” (2023年7月25日). 2023年7月25日閲覧。
- ^ @npb (2023年7月25日). "【育成選手登録公示(7/25)】東京ヤクルトスワローズ 捕手 025 フェリペ". X(旧Twitter)より2023年7月25日閲覧。
- ^ “契約更改について”. 東京ヤクルトスワローズ (2023年11月22日). 2024年2月6日閲覧。
- ^ “【オリックス】育成4位、御殿場西の木須デソウザ・フェリペ「打てる捕手になる」”. スポーツ報知 (2017年10月27日). 2017年10月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年10月7日閲覧。
- ^ “【オリックス】育成4位・木須、ソフトバンク日本一捕手“甲斐2世”だ”. スポーツ報知 (2017年11月7日). 2017年11月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年10月7日閲覧。
- ^ 2020年度 オリックス・バファローズ 個人守備成績(ウエスタン・リーグ) NPB日本野球機構
- ^ “130 フェリペ 選手名鑑2019|オリックス・バファローズ”. オリックス・バファローズ オフィシャルサイト. 2021年8月20日閲覧。
関連項目
- 静岡県出身の人物一覧
- オリックス・バファローズの選手一覧
- 福島レッドホープスの選手一覧
- 東京ヤクルトスワローズの選手一覧