El Desperado
Quick Facts
Biography
エル・デスペラード(El Desperado、生年月日不明 - )は、新日本プロレスに所属している謎の覆面レスラー。
来歴
- 2013年12月9日、新日本プロレスの公式サイト内においてエル・デスペラードなる覆面レスラーのデビュー戦が行われることが発表された。
2014年
- 1月4日、レッスルキングダム8 IN 東京ドームの第8試合に行われたIWGPジュニアヘビー級選手権試合、プリンス・デヴィット対飯伏幸太戦の試合後、勝利を収め、新王者となった飯伏の前に初めて姿を現した。デスペラードは自身が持参してきたギターケースから黒い花束を取り出し、それを飯伏に差し出すという謎の行動を見せた。
- 1月5日、後楽園ホールで開催されたNEW YEAR DASH !!において、獣神サンダー・ライガーをパートナーに飯伏・BUSHI組と対戦しデビューを飾った。試合では、得意技であるギターラ・デ・アンヘルでBUSHIからピンフォール勝ちを収めた。
- 2月11日、THE NEW BEGINNING in OSAKAにて、飯伏の保持するIWGPジュニアヘビー級王座に挑戦し、フェニックススプラッシュでピンフォールを奪われ王座奪取とはならなかったが試合後の飯伏のコメントでタッグを組むことを示唆した。
- 4月6日、INVASION ATTACKにて、飯伏とのタッグでヤング・バックス(マット・ジャクソン&ニック・ジャクソン組)の保持するIWGPジュニアタッグ王座に初挑戦したが、自らもピンフォール負けを喫した。
- 7月4日、後楽園ホール大会でアレックス・シェリーとのシングルに敗れた。そして試合後に乱入した鈴木軍のTAKAみちのくとともにシェリーをいたぶり退場、同日のIWGPジュニアヘビー級戦(飯伏対KUSHIDA)の試合後にも乱入しKUSHIDAを襲った。退場時、デスペラードは鈴木軍のTシャツを着てアピールし鈴木軍に加入した。
- 10月13日、KING OF PRO-WRESTLINGにおいて田口隆祐の保持するIWGPジュニアヘビー級王座に挑戦したが、敗れた。
2015年
- 1月5日、デビュー1周年のなったこの日、デビュー戦でパートナーを務めた獣神サンダー・ライガーの持つNWA世界ジュニアヘビー級王座に挑戦したが、敗れた。
- 1月10日、プロレスリング・ノアの後楽園ホール大会に鈴木軍総出で乱入。
- 1月12日、横浜ラジアントホール大会でノアに初参戦し、熊野準とのシングルマッチに勝利。以後、ノアに継続参戦する。
- 3月15日、有明コロシアムで行われたGREAT VOYAGE 2015 in Tokyoにおいて、拳王&大原はじめ組が持つGHCジュニアヘビー級タッグ王座にTAKAみちのくと3WAYマッチで挑戦(もう1組の挑戦者は原田大輔&平柳玄藩)、ダイビングボディプレスで平柳からピンフォールを奪い初のタイトルを獲得した。
- 7月18日から8月5日にかけて行われたグローバル・ジュニア・ヘビー級リーグ戦にエントリーされ、4勝2敗で公式戦を終えた。
- 9月5日から9月22日にかけて行われた日テレG+杯争奪ジュニア・ヘビー級タッグリーグ戦においてTAKAとエントリーし、3勝1敗で優勝決定戦に進んだが決勝で小峠篤司&原田大輔の桃の青春タッグに敗れ準優勝に終わった。
- 10月4日、GREAT VOYAGE 2015 in NAGOYAにおいて小峠&原田の桃の青春タッグの挑戦を受けるが、原田の片山ジャーマンスープレックスホールドの前にデスペラードが敗れ、GHCジュニア・ヘビー級タッグ王座から陥落した。また、デスペラードはこの試合で首を負傷し10月10日の横浜ラジアントホール大会より欠場することになった。
- 11月20日、後楽園ホール大会のイリミネーションマッチで復帰。
- 12月23日、DESTINY 2015において、小峠&原田の桃の青春タッグが持つGHCジュニア・ヘビー級タッグ王座にTAKAとのタッグで挑戦するが小峠のキルスイッチに敗れた。
2016年
- 2月22日、3月17日に新宿FACEで行われるTAKA&TAICHI興行復活祭でデスペラードチャレンジ2が組まれた。対戦相手はXとなっていて、デスペラードはこの試合に負けると鈴木軍追放となることだった。
- 3月17日、TAKA&TAICHI興行復活祭でデスペラードチャレンジ2 〜デスペラード査定マッチ〜 が行われ、デスペラードの対戦相手のXは飯塚高史だった。試合は両者リングアウトで再試合を行い、飯塚のアイアンフィンガー・フロム・ヘルで反則勝ちとなった。なお、試合には勝ったのでデスペラードの鈴木軍追放とはならなかった。
2017年
- 9月16日、KUSHIDAのIWGPジュニアヘビー級王座に挑戦。途中、自分でマスクを脱ぎ、そのマスクをKUSHIDAに投げ渡しておき、レフェリーに覆面を剥がされたアピールをする奇策を弄するなどダーティートリックで善戦。しかし、最後はKUSHIDAのバックトゥザフューチャーでフォール負けを喫した。
2018年
- 2018年3月6日に金丸義信とのタッグでIWGPジュニアタッグ王座を獲得し、第57代王者になる。2019年1月4日にタイトルを喪失するまで4度の防衛を重ねた。
2019年
2019年2月3日に北海道立総合体育センターで行われたIWGPジュニアタッグ選手権試合に金丸義信とのタッグで挑戦。第58代王者組のBUSHI&鷹木信悟組との一進一退の両者譲らぬ攻防の末、18分4秒に鷹木がリベリオンでデスペラードのパートナーの金丸をピンフォール。試合後BUSHIに襲いかかったが、コードブレイカーで返り討ちにされた後でマスクを剥がされ、客席に放り捨てられた。鈴木軍が作り上げたレフェリー不在の無法地帯を王者組に利用され、「策士、策に溺れる」をリング上で具現化させてしまったのが敗因であった。
5月7日、タカタイチマニア(後楽園ホール)にて、葛西純とデスマッチをして、顎を故障して、以後試合欠場し療養。
2020年
6月16日に開催された「NEW JAPAN CUP 2020」に出場。開幕戦となる16日のメインイベントで石井智宏との一回戦を戦った。メインイベントにふさわしい20分を超える激しい熱戦だったが最後は石井の垂直落下式ブレーンバスターで敗北。1回戦敗退となった。
人物
公式サイトのプロフィール上は出身地不明となっているが、デスペラードの談によればメキシコ出身で父親が日本人であるため日本語がしゃべれると語っている。また、メキシコ時代はボラドール・ジュニアに面倒を見てもらってたと語っていた。
体が非常に柔らかく、両足を180度開脚してサードロープ下からリングインするパフォーマンス(元WWEのメリーナ・ペレスが行っていたものと同様のもの)を見せる。
鈴木軍のメンバーはデスペラードのことを「ぺ」と呼ぶことがある。
DRAGON GATEのEitaやDDTプロレスリングの佐々木大輔と親交がある。
金丸義信とのタッグではならず者ファイトが信条だが、試合運びの巧さにも定評がある。
邦ロック好きでバックドロップシンデレラやアシュラシンドロームのライブ等によく顔を出している。
得意技
- ギターラ・デ・アンヘル
- 現在のデスペラードのフィニッシュ・ホールド。相手の右腕をコブラツイストの要領で捕らえた後、自らの右肩口に担ぎ上げ、カナディアン・バックブリーカーの体勢に移行し、相手の右腕と胴体を抱え込んだ状態で開脚ジャンプをしながら、脳天または背中からマットに叩きつける。
- 技名はスペイン語で「天使のギター」の意。
- ギターラ・デ・ラ・ムエルタ
- 変型のリバース・ゴリー・スペシャル・ボム。リバース・ゴリー・スペシャルの要領で相手を担ぎ上げ、相手の片足を掴んでそのまま尻餅をついて相手を脳天ないしは背中からマットに叩きつける。上記ギターラ・デ・アンヘルに並ぶフィニッシャーとして使用される。
- 技名はスペイン語で「死のギター」の意。
- ピンチェ・ロコ
- 相手の上半身をリバース・フルネルソンの要領で捕らえて相手の体を垂直になるまで持ち上げ、体を前傾させて開脚ジャンプしながら、うつ伏せの状態で相手の体を自分の両足の間へ旋回してから顔面からマットに叩きつける。技名はスペイン語で「クソ馬鹿野郎」の意味のスラング。近年ではギターラ・デ・アンヘルよりもこの技をフィニッシュ・ホールドとして使用している。
- ヌメロ・ドス
- マフラーホールドとカンパーナを複合したジャベ。相手の片足を自分の首に巻きつけマフラーホールドで極め、もう片方の足を脇に抱えながら両手で相手の両腕を掴み持ち上げ、変型のカンパーナで極める。肩・背中・腰・足に同時にダメージを与える上に両手足を捉えて脱出困難にする難易度の高い技。技名はスペイン語で「No.2」の意。
- アンヘル・デ・ロホ
- 前屈み状態の相手の背中に飛び乗り、自分の右足を相手の左脇、左足を相手の右脇に差し込み、背中を仰け反らせて反動を付けながら、ローリング・クラッチ・ホールドの要領で相手を背中からマットに叩きつけてフォールを奪う技。スペル・シーサーが使用するヨシタニックと同型。技名はスペイン語で「赤の天使」の意。
- エル・エス・クレロ
- 相手の左腕を自らの右膝裏に挟み込んだ状態から、その右足を相手の左足の内側に正面から引っ掛け、前屈みの状態となった相手の右腕を捕らえながら前方回転させて丸め込むフォール技。トケ・デ・エスパルダスと同型。技名はスペイン語で「ケツ穴野郎」の意味で、「こんなので負ける奴はケツ穴野郎って意味だよ!」という思いでつけたとのこと。
- ダイビング・ボディ・プレス
- CIMAの使用する「マッド・スプラッシュ」やディーロ・ブラウンの「ロウ・ダウン」等と同じ開脚屈伸式のフォームで繰り出す。
- プロレスリング・ノア参戦していた時期は、フィニッシャーとして用いられていた。
- スピアー
- ペースチェンジとして使用。相手をかく乱させるため、ロープへ飛び込んだ相手と交差する形で放つムーブを得意としている。
- ノータッチ・トペ・コン・ヒーロ
- デスペラードの場合、トップロープとセカンドロープの間をノータッチで潜りきってから背面を相手にぶつける形を使用。
- ダイビング・セントーン
- 大一番で使用。
- キャノンボール
- コーナーに尻餅をつかせた相手に対し、助走をつけて前宙しながら背中から浴びせ倒していく技。土井成樹が使用する大暴走と同型。
- バックエルボー
- 主に使用される串刺し式はキャノンボールの布石として用いられる。また、スライディング式も使用。
- フライング・ネックブリーカー・ドロップ
- チェンジ・オブ・ペースとされる技の一つ。
- ダブルアーム・スープレックス
- ジャーマン・スープレックスホールド
- トペコンヒーロ
- ロコ・モノ
- 2019年10月14日、長期欠場からの復帰戦で使用したナックルパート。技名はスペイン語で「クレイジーモンキー」の意味で、タカタイチマニアで戦った葛西純に因んでつけられた。
合体技
- タイチ
- 13y5(トレッセイシンコ)
- デスペラードがギターラ・デ・ラ・ムエルタの要領で相手を抱え上げ、タイチが背後からブラックメフィストの要領で組み付き、タイミングを合わせて同時に尻餅をつき相手をマットに叩きつける。
入場曲
- Aguja De Abeja
- デビューから使用している入場曲。
タイトル歴
- 新日本プロレス
- IWGPジュニアタッグ王座 - 第57代(パートナーは金丸義信)
- プロレスリング・ノア
- GHCジュニアヘビー級タッグ王座 - 第24代(パートナーはTAKAみちのく)
脚注
- ^ “NJPW PRESENTS CMLL FANTASTICA MANIA 2014 第4試合”. 新日本プロレス公式サイト. 2014年1月18日閲覧。
- ^ 週刊プロレス選手名鑑に記載
- ^ “【WK8】1月5日(日)後楽園大会にて、テンコジがコンウェイ&ダンのNWAタッグ王座に挑戦!! “謎のマスクマン”エル・デスペラードがデビュー!!”. 新日本プロレス公式サイト. 2013年12月9日閲覧。
- ^ “バディファイトPresents WRESTLE KINGDOM 8 in 東京ドーム 第8試合”. 新日本プロレス公式サイト. 2014年1月4日閲覧。
- ^ “NEW YEAR DASH !! 第4試合”. 新日本プロレス公式サイト. 2014年1月5日閲覧。
- ^ “THE NEW BEGINNING in OSAKA 第8試合”. 新日本プロレス公式サイト. 2014年2月11日閲覧。
- ^ 『週刊プロレス』NO.1997 2019年2月20日号 pp.12-13
- ^ “NJPW WORLD Special NEW JAPAN CUP 2020 – 1回戦 2020/6/16 – 石井vsデスペラード” (日本語). www.njpw.co.jp. 2020年7月1日閲覧。
関連項目
- プロレスラー一覧