Ataru Yamaguchi
Quick Facts
Biography
山口 アタル(やまぐち アタル、1999年5月28日 - )は、カナダ連邦ブリティッシュコロンビア州バンクーバー出身のプロ野球選手(外野手・育成選手)。右投右打。北海道日本ハムファイターズ所属。
経歴
プロ入り前
日本人の父とギリシャにルーツを持つ母の間に生まれた。友達の影響で8歳から野球を始めた。子供の頃の夢はプロ野球選手だった。
2012年にリトルリーグの世界大会でカナダ代表のメンバーとして出場。対戦機会はなかったが、東京北砂リトルの一員として清宮幸太郎が出場していた。当時は投手と内野手を守っていた。
ブリタニア高校、コルビー短大では投手、外野手の二刀流で活躍する。投手経験もあり、肩が強く、外野手としても高いセンスを誇っていた。
2022年ドラフト会議前に北海道日本ハムファイターズの入団テストを受け、同球団から育成ドラフトの3位指名を受けた。同3位の加藤豪将に続き、二人目の逆輸入指名となった。また、ドラフト会議の3か月前、トミー・ジョン手術を受けていた。11月26日には入団会見を行った。
日本ハム時代
2023年は、二軍公式戦36試合に出場し、打率.235、2本塁打の成績を残していたが、7月27日、左膝前十字靭帯再々建術を行ったことが球団から発表され、ゲーム復帰まで8か月の見通しであることが明かされた。
選手としての特徴
179cmと小柄ながらも、投手としては最速153km/h後半の球速を記録。打者としても打球速度は最速167km/hを記録するなど、優れた身体能力を持っている。
人物
ニックネームは「AJ」。日本とカナダのハーフ。幼少期はテレビゲームが大好きだったと話している。また、野球ゲームで阪神タイガースファンだったことも話している。好きな選手はダルビッシュ有。カナダに在住していたが、大阪府に祖母の自宅があったため、2年に1度は来日していたという。
入団前は無名の選手であったが、ドラフト会議前にはNPB12球団にPR動画付きの自己推薦メールを送信して売り込みを行っていた。元々積極的に自己主張しないタイプの山口がこのような手段に出たのは家族の後押しがあったためである。
日本語の日常会話は『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』などから学んだという。一方、ドラフト会議前の時点では日本語の読み書きは苦手なため、自己推薦の文章は父の手を借りて作成した。現在は日本語の勉強が趣味となっている。
走攻守での身体能力の高さを評価され、「フィジカルモンスター」の異名を持っている。自身のストロングポイントは「ジャンプ力」だという。
尊敬している人物は、フェルディナンド・マゼラン。
詳細情報
背番号
- 127(2023年 - )
脚注
- ^ “日本ハム - 契約更改 - プロ野球”.日刊スポーツ. 2023年11月19日閲覧。
- ^ “ドラフト会議で「誰?」 山口アタル、異例の自薦で日ハムと育成契約”. 毎日新聞 (2022年12月3日). 2024年1月25日閲覧。
- ^ “127 山口 アタル 選手名鑑2024”. 北海道日本ハムファイターズ. 2024年1月25日閲覧。
- ^ “米大学出身 日本ハム・育成3位山口アタルがベール脱ぐ「アピールポイントはばか力」”. スポーツニッポン (2022年11月27日). 2024年1月25日閲覧。
- ^ “「2022年プロ野球ドラフト会議supported by リポビタンD」交渉権獲得選手のお知らせ”. 北海道日本ハムファイターズ オフィシャルサイト (2022年10月20日). 2022年12月4日閲覧。
- ^ “2022年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD 北海道日本ハムファイターズ 選択選手一覧 育成選手選択会議”. NPB.jp 日本野球機構. 2022年12月5日閲覧。
- ^ “日本ハム育成D3位でサプライズ 父が日本人、母がカナダ人の山口アタルを〝逆輸入〟指名”. サンスポ (2022年10月20日). 2022年12月4日閲覧。
- ^ “もう一人の逆輸入ルーキー フィジカルモンスター・山口アタル”. サンケイスポーツ (2022年11月28日). 2024年1月25日閲覧。
- ^ “2022年新入団選手発表を開催”. 北海道日本ハムファイターズ オフィシャルサイト (2022年11月26日). 2022年12月4日閲覧。
- ^ “ハム異色の新人・山口アタルが今季絶望 左膝前十字靭帯再々建術で全治8か月”. Full-Count (2023年7月27日). 2023年7月27日閲覧。
- ^ “【日本ハム】育成3位山口アタル「球団のファンコーナーにも申し込んだ」猛アピール実り入団実現”. 日刊スポーツ (2022年11月26日). 2024年1月25日閲覧。
- ^ “【日本ハム】日本、ギリシャ、カナダ…テキサス大タイラー校中退の育成3位「山口アタル」とは”. 日刊スポーツ (2022年11月27日). 2024年1月25日閲覧。
- ^ “個性派ぞろいの新庄チルドレン 異彩を放つ山口は「当たる」か”. スポーツニッポン (2023年1月11日). 2024年1月25日閲覧。
関連項目
- 北米・欧州出身の日本プロ野球外国人選手一覧#カナダ
- 北海道日本ハムファイターズの選手一覧
- トミー・ジョン手術を受けた野球選手一覧