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Japan
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Akira Takeda
Japanese folklorist

Akira Takeda

The basics

Quick Facts

Intro
Japanese folklorist
Places
Work field
Gender
Male
Age
78 years
Education
Keio University
Tokyo, Japan
The details (from wikipedia)

Biography

武田 明(たけだ あきら、1913年12月15日 - 1992年7月29日)は日本の民俗学者。香川県出身。また、多度津町長も務めた。

来歴

生い立ち

1913年(大正2年)、香川県仲多度郡多度津町にて武田亮太郎、ハナの次男に生まれる。実家は、江戸末期からの北前船回船問屋を起源とする事業家。当時は県内の電力、金融等、社会資本関連企業の経営に広く携わっていた。

旧制香川県立多度津中学校(現・香川県立多度津高等学校)5年の時、柳田国男の『石神問答』を読み民俗学を志す。

民俗学の道へ

1931年(昭和6年)、中学を卒業し、慶應義塾大学に入学。予科3年の時、初めて採集した昔話が関敬吾の編集する『昔話研究』第二巻に 「祖谷 美馬郡昔話」として掲載され、関の紹介で柳田を自宅に訪ねる。以後、柳田の指導の下、全国の山村漁村を瀬川清子らと調査し「福島県 双葉郡昔話」、「難題聟の昔話」等を『昔話研究』に発表。大学本科では、加藤守雄、関正道、池田弥三郎らと国文学を折口信夫より学ぶ。

1937年3月(昭和12年)、慶應義塾大学国文科を卒業し、4月、大学院文学研究科に進む。大学卒業論文は「福富草紙考」。

1937年5月(昭和12年)、渋沢敬三の「アチック・ミューゼアム」が主催する水上大学に参加し、「瀬戸内海島嶼巡訪日記」を宮本常一、桜田勝徳らと共同執筆した。

郷里でのフィールドワーク

1938年(昭和13年)、大学院修了。柳田の下で研究を続ける予定だったが、長兄の出征により帰郷し、高松高等女学校(現・香川県立高松高等学校)、丸亀高等女学校(現・香川県立丸亀高等学校)で教鞭をとる。これまで直接受けていた柳田の指導・指示は主に書簡によるものとなり、採集地域は四国を中心とし、研究対象も昔話に加え年中行事等に広がった。

同年9月、和気周一、川野正雄、石川和夫らと讃岐民俗研究会を創設。会報『讃岐民俗』創刊号には柳田の「ぢんだら沼記事」、瀬川の「昔話のない村」他が掲載された。同研究会では、主に香川県の民俗採集、研究者の育成に努めた(1966年、讃岐民俗研究会は香川民俗学会に名称変更)。

丸亀高等女学校教員時代には生徒に昔話採集を指導。採集された昔話を柳田とともに取捨選別し「西讃岐昔話集」として1941年(昭和16年)に丸亀高等女学校より出版した。

昔話研究以外では、柳田の編集する『民間伝承』・『日本民俗学』に「祖谷山のウブスナサマその他」、「ノツゴ資料」、「讃岐弥谷山麓の葬制イヤダニマヰリのこと」等を発表した。

太平洋戦争後

1945年(昭和20年)3月、兄が戦死し家督を相続。太平洋戦争後、財産税法施行、農地改革等の諸施策によって家業が大きく変容する中、1947年(昭和22年)4月、最初の統一地方選挙で多度津町長に当選。柳田は武田に「世の中の為に学業を御すてになされぬよう ねがはしく候」との葉書を送っている。

1951年(昭和26年)4月、日本民俗学会評議員に就任。同年7月、町長を退任。再びフィールドワーク、民俗学関連書籍の執筆に専念するとともに、香川県文化財専門委員、県史編纂委員、瀬戸内海歴史民俗資料館運営協議会委員等に就いた。

1966年、香川民俗学会会長に就任。1974年(昭和49年9月)、四国民俗学会を組織する。同年10月に香川県で開催された日本民俗学会年会(第26回)では「死霊の去来」について講演した。1977年からは四国学院大学講師を務めた。

賞歴

  • 1974年(昭和49年)第14回四国新聞文化賞
  • 1977年(昭和52年)香川県文化功労者(香川県)
  • 1979年(昭和54年)第37回山陽新聞賞
  • 1983年(昭和58年)地域文化功労者(文部大臣)

著書

単著

  • 『西讃岐昔話集』香川県立丸亀高等女学校、1941年
  • 『阿波祖谷山昔話集』三省堂、1943年
  • 『讃岐佐柳志々島昔話集』三省堂、1944年
  • 『祖谷山民俗誌』古今書院、1955年
  • 『讃岐の民話』未来社、1958年
  • 『伊予の民話』未来社、1958年
  • 『候えばくばく』未来社、1965年
  • 『四国路・歴史と風土』社会思想社、1965年
  • 『阿波の民話第二集』未来社、1968年 
  • 『巡礼の民俗』岩崎美術社、1969年
  • 『日本笑話集』社会思想社、1970年
  • 『日本の民俗 香川』第一法規出版、1971年
  • 『四国路の伝説』第一法規出版、1972年
  • 『四国文化財散歩』学生社、1973年
  • 『徳島県井内谷昔話集』三省堂、1973年
  • 『日本化かし話百選』三省堂、1973年
  • 『西讃岐地方昔話集 全国昔話資料集成9』岩崎美術社、1975年
  • 『生きている民俗探訪香川』第一法規出版、1977年 
  • 『四国おんな聞き書き』未来社、1978年
  • 『巡礼と遍路』三省堂、1979年
  • 『続日本笑話集』社会思想社、1982年
  • 『日本人の死霊観』三一書房、1987年

共編著

※( )は分担箇所

  • 武田明、宮本常一、桜田勝徳他『アチック・ミューゼアムノート 第17 瀬戸内海島嶼巡訪日記』アチック・ミューゼアム、1937年
  • 『柳田國男古希記念文集日本民俗学のために』民間伝承の会、1947年(「難題の趣向」)  
  • 『民俗文学講座』弘文堂、1960年(「昔話と伝説」)  
  • 『秘境』有紀書房、1961年(「祖谷」) 
  • 『島』有紀書房1961年(「高見島」「佐柳島」)
  • 『離島生活の研究』柳田国男(編)日本民俗学会 1966年(「丸亀市広島」) 
  • 『さぬきふるさとの味』北川保夫(著)、菅原恵子(編)四国調理師学校1969年(監修及び一部執筆)
  • 『小豆島の民俗』香川・岡山民俗学会1970年
  • 『三田の折口信夫』池田弥三郎(編慶應義塾大学国文学研究会)、1973年(「私の卒業論文」)
  • 『ダムに沈む 長尾町前山地区民俗誌』武田明、藤井洋一他共著 長尾町文化財保護協会、1973年
  • 『備讃瀬戸の民俗と風土』高橋克夫、武田明共著 木耳社、1973年
  • 『讃岐の伝説』武田明、北条令子共著 角川書店、1976年
  • 『ことばの遊びと芸術』池田弥三郎(編)大修館書店、1976年(「はなしの技術」) 
  • 『日本の昔話 日本の伝説 柳田国男』 旺文社、1978年(「解説」)
  • 『阿波の伝説』武田明、守川慎一郎角川書店、1977年
  • 『中国四国の民間療法』明玄書房、1977年(「香川県の民間療法」) 
  • 『日本歴史地名大系 香川県』平凡社、1989年(「監修」「総論」) 
  • 『講座日本の巡礼』 雄山閣出版、1996年(「大師堂と接待の民俗」) 

脚注

  1. ^ 武田明 - デジタル版 日本人名大辞典+Plus(コトバンク)
  2. ^ 香川県立瀬戸内海歴史民俗資料館、1995年、pp.86 - 90
  3. ^ 多度津町誌編集委員会、1990年、pp.688 - 690(第6編「産業経済と公共事業」第7章「電気事業と四国水力第1節四国水力電気株式会社」)
  4. ^ 多度津町誌編集委員会、1990年、pp.556 - 568(第6編「産業経済と公共事業」第1章「産業経済と商工業第2節近・現代の商工業」)
  5. ^ 朝日新聞、1984年3月10日
  6. ^ 関敬吾、1975年
  7. ^ 武田明、1963年
  8. ^ 武田明 - 20世紀日本人名事典(コトバンク)
  9. ^ 武田明、1948年
  10. ^ 武田明、1964年。この中で、「1937年4月、第一銀行にて副頭取の渋沢に初めて会い、瀬戸内海の民俗調査に参加するよう勧誘があった」旨記載している。
  11. ^ 香川の民俗 - 「地域の本棚」香川県立図書館
  12. ^ 武田明、1975年。この中には、1939年(昭和14年)9月に柳田が来宅し、後日、採集された昔話を柳田の元へ送付するように言われ、細かい指導(採集昔話の選別)を受けたことが記載されている。
  13. ^ 『民間伝承』第10巻第1号、民間伝承の会、1944年、pp.74 - 76
  14. ^ 『民間伝承』第8巻第7号、民間伝承の会、1942年、pp.21 - 22
  15. ^ 『日本民俗学』2巻3号通巻7号、1955年、pp.84 - 88
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