吉田 裕(よしだ ゆたか、1954年11月2日 - )は、日本の歴史学者。一橋大学名誉教授、東京大空襲・戦災資料センター館長。同時代史学会代表。専攻は日本近代軍事史、日本近現代政治史。
埼玉県豊岡町(現入間市)出身。大学では大江志乃夫、大学院では藤原彰に師事し、2018年、著書『日本軍兵士-アジア・太平洋戦争の現実』でアジア・太平洋賞特別賞、新書大賞2019を受賞。
学歴
- 1973年 埼玉県立川越高等学校卒業
- 1977年 東京教育大学文学部卒業
- 1979年 一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了
- 1983年 一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学
職歴
- 1983年 一橋大学社会学部助手
- 1985年 一橋大学社会学部専任講師
- 1987年 一橋大学社会学部助教授
- 1996年 一橋大学社会学部教授
- 2000年 一橋大学大学院社会学研究科教授
- 2008年 平和と和解の研究センター共同代表
- 2018年 定年退職、一橋大学名誉教授、一橋大学大学院社会学研究科特任教授
- 2019年 東京大空襲・戦災資料センターの館長に就任。
著作
単著
- 『徴兵制』(学習の友社、1981年)
- 『天皇の軍隊と南京事件――もうひとつの日中戦争史』(青木書店、1986年)
- 『昭和天皇の終戦史』(岩波新書、1992年)
- 『日本人の戦争観――戦後史のなかの変容』(岩波書店、1995年/岩波現代文庫、2005年)
- 『現代歴史学と戦争責任』(青木書店、1997年)
- 『日本の軍隊――兵士たちの近代史』(岩波新書、2002年)
- 『シリーズ日本近現代史(6)アジア・太平洋戦争』(岩波新書、2007年)
- 『現代歴史学と軍事史研究―その新たな可能性』(校倉書房、2012年)
- 『日本軍兵士 アジア・太平洋戦争の現実』中公新書、2017
共著
- (藤原彰・伊藤悟・功刀俊洋)『天皇の昭和史』(新日本出版社、1984年)
- 南京事件調査研究会編『南京大虐殺否定論13のウソ』(柏書房、1999年)
- (森茂樹)『戦争の日本史(23)アジア・太平洋戦争』(吉川弘文館、2007年)
編著
- 『日本の時代史(26)戦後改革と逆コース』(吉川弘文館、2004年)
共編著
- (吉見義明)『資料日本現代史(1)日中戦争期の国民動員』(大月書店、1984年)
- (粟屋憲太郎)『国際検察局(IPS)尋問調書』(日本図書センター、1993年)
- (粟屋憲太郎)『国際検察局押収重要文書』(日本図書センター、1994年)
- (松野誠也)『十五年戦争期軍紀・風紀関係資料』(現代史料出版、2001年)
- (原武史)『岩波天皇・皇室辞典』(岩波書店、2005年)
- (笠原十九司)『現代歴史学と南京事件』(柏書房、2006年)
- (倉沢愛子・杉原達・成田龍一・テッサ・モーリス=スズキ・油井大三郎)『岩波講座アジア・太平洋戦争』(全8巻)(岩波書店、2005年-2006年)
- 『平成の天皇制とは何か 制度と個人のはざまで』瀬畑源,河西秀哉共編 岩波書店 2017
その他
脚注