Urokogataya Magobei
Person; male; Publisher in Edo.; publisher/printer; Japanese
Intro | Person; male; Publisher in Edo.; publisher/printer; Japanese | |
Places | Japan | |
is | Publisher | |
Work field | Business Journalism | |
Gender |
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鱗形屋 孫兵衛(うろこがたや まごべえ、生没年不詳)は江戸時代の江戸の地本問屋。初期浮世絵版画時代の代表的な版元。
鶴鱗堂または鶴林堂と号す。山野氏。鱗形屋三左衛門の後継者である。万治から享和期に通旅篭町、大伝馬町3丁目南側、後に天明期に人形町通田所町、寛政期に深川海辺大工町で営業している。鳥居清忠ら鳥居派の作品の他、石川豊信の作品が多い。吉原細見の版行を独占していたが、明和9年(1772年)に起こった目黒行人坂の大火の前後から経営不振に陥り、安永6年(1777年)、大坂柏原屋・本屋千太郎相株の『早引節用集』の重版本売払い引請けの廉(かど)で、売主であった孫兵衛は急度(きっと)叱りのうえ、過料鳥目二十貫の刑、また引請人手代与兵衛並びに治兵衛の両人が手鎖を申し付けられた。安永6年か安永7年ころにはこの家内の不祥事によって経営が立ち行かなくなり、細見板権を蔦屋重三郎に譲った。版画作品には大半が「鱗形屋板」とのみ記され、三左衛門版か孫兵衛かは判然としないが、三左衛門版と判明するものは鱗形屋三左衛門の方に入れ、不詳のものは孫兵衛版の方に入れた。
鳥居清倍の漆絵、2代目鳥居清倍、鳥居清重、鳥居清忠、鳥居清満、鳥居清広ら鳥居派の丹絵、紅絵、紅摺絵や、石川豊信の丹絵、紅絵などの作品に多くみられる。ほかに北尾重政の紅摺絵、歌川豊春の錦絵などを出版している。