水沢 勉(みずさわ つとむ、1952年11月27日 - )は、日本の美術評論家・キュレーター、神奈川県立近代美術館館長。神奈川県横浜市生まれ。
経歴
- 1976年、慶應義塾大学美学美術史学科卒業。
- 1978年、慶應義塾大学大学院修士課程修了後、神奈川県立近代美術館学芸員として勤務。
- 2008年、横浜トリエンナーレ2008の総合ディレクター。
- 2011年 神奈川近代美術館館長。ドイツ語圏および日本の近現代美術に関心を抱き、その交流史についても論じる。
著書
- 『この終わりのときにも 世紀末美術と現代』(思潮社、1989年)
共編著
- 『日本の水彩画 8 互井開一』編著 第一法規出版 1989
- 『日本の近代美術 10 不安と戦争の時代』責任編集 大月書店 1992
- 『名画と出会う美術館 Art compass 第3巻 魅惑の世紀末美術』構成・解説 小学館 1992
- 『クレー』編 日経ポケット・ギャラリー 1993
- 『北方美術の流れ』 (共著、岩波書店、1993年)
- 『表現主義と社会派・世界美術大全集西洋編第26巻』 (共著、小学館、1995年)
- 『点在する中心 <創造>をめぐる10の対話』(矢萩喜従郎との共著、春秋社、1995年)
- 『エゴン・シーレ ウィーン世紀末を駆け抜けた鬼才』編著 六耀社 1999
- 『美術館は生まれ変わる 21世紀の現代美術館』太田泰人,渡辺真理,松岡智子共編著、鹿島出版会、2000年)
- 『イスラエル美術の近代 新千年紀へのメッセージ』編 神奈川県立近代美術館 2001
- 『西村伊作の世界 「生活」を「芸術」として』植野比佐見共編 NHKきんきメディアプラン 2002
- 『モダニズム/ナショナリズム 1930年代日本の芸術』五十殿利治共編 せりか書房 2003
- 『ベルリン美術散歩』津田孝二共著 新潮社・とんぼの本 2005
訳書
- バーナード・ダンスタン『印象派の技法』長峰朗共訳 グラフィック社 1980
- 『Max Beckman(マックス・ベックマン)』(シュテファン・ラックナー著、美術出版社、1983年)
- 『女 クリムト画集』アンゲリカ・ボイマー著 アール・ヴィヴァン編 リブロポート 1986
- エドワード・ルーシー=スミス『現代美術の流れ 1945年以後の美術運動』岡田隆彦共訳 PARCO出版局 1986
- 『風景 クリムト画集』ヨハネス・ドバイ 著 リブロポート 1989
- 『ジョージ・シーガル』フィリス・タックマン著 酒井忠康共訳 美術出版社 1990 モダン・マスターズ・シリーズ
- 『コンスタンチン・ブランクーシ』エリック・シェインズ著 中原佑介共訳 美術出版社 1991 モダン・マスターズ・シリーズ
- ヘイゼル・ハリソン『水彩の技法百科 水彩・ガッシュ・アクリル』グラフィック社 1991
- 『ナナ マネ・女・欲望の時代』(ヴェルナー・ホーフマン著、PRCO出版、1991年)
- ジェレミー・ゴートン『油彩の技法百科』グラフィック社 1992
- 『エゴン・シーレ―スケッチから作品へ』(クリスティアン・ネベハイ著、リブロポート、1993年)
- 『ゴッホ』ウィリアム・フィーヴァー 岩波書店 1993 岩波世界の巨匠
- クリストファ・マクヒュー『水』富山房 1994 楽しい美術シリーズ
- クリストファ・マクヒュー『町といなか』富山房 1995 楽しい美術シリーズ
- 『ウォーホル』エリック・シェーンズ 岩波書店 1996 岩波世界の巨匠
- 『オットー・ディックス』ディートリヒ・シューベルト 共訳 PARCO出版 1997 パルコ美術新書
- 『グスタフ・クリムト素描と絵画』(クリスティアン・ネベハイ著、岩崎美術社、1998年)
- 『タマラ・ド・レンピッカ』シュテファニー・ペンク 解説 岩波書店 2009 岩波アート・ライブラリー
脚注
外部リンク