清水 敏男(しみず としお、1953年 - )は、日本の美術評論家。学習院女子大学教授、美術評論家連盟常任委員(2012年-2015年)、財団法人徳間記念アニメーション文化財団評議員、東京都現代美術館美術資料収蔵委員会委員、日仏美術学会会員、美術史学会会員、国際博物館会議会員、エンジン01文化戦略会議会員。
東京都大田区生まれ。東京都庭園美術館キュレーター、水戸芸術館現代美術センター芸術監督を経て、2002年TOSHIO SHIMIZU ART OFFICEを設立。近年は展覧会やアートイベントの開催、パブリックアートのプロデュースを中心に活動している。
年表
- 1977年 : 旧・東京都立大学人文学部文学科卒業。
- 1983年 : ルーブル美術館大学修士課程修了。
- 1985年 : 東京都庭園美術館キュレーター。
- 1991年 : 水戸芸術館現代美術センター芸術監督。
- 1997年 : 独立。清水敏男インデペンデントキュレーター事務所主宰。
- 1998年 : 東京造形大学非常勤講師。明治学院大学非常勤講師。
- 2000年 : 上海ビエンナーレコミッショナー。
- 2002年 : TOSHIO SHIMIZU ART OFFICEを設立。
- 2004年 - 現在 : 学習院女子大学教授(現代美術史、アートマネージメント・博物館学)
- 2016年 : フランス芸術文化勲章シュヴァリエを受章
監修したパブリックアート
- 東京ミッドタウン
- 名古屋ルーセントタワー
- 大手町ファイナンシャルシティ
- 横浜三井ビルディング
- 豊洲フロント
- モード学園スパイラルタワーズ
- ミューザ川崎
- ウェスティンホテル仙台
- さんぽーと港南
- 杭州大運河ビジネスエリア
主な展覧会
- 「レオナール・フジタ」(1988年、東京都庭園美術館)
- 「クリストとジャンヌ=クロード アンブレラ・プロジェクト」(1991年、水戸芸術館)
- 「ジャン=ピエール・レイノー」(1992年、水戸芸術館)
- 「ロバート・メイプルソープ」(1992年、水戸芸術館、東京都庭園美術館、名古屋市美術館、神奈川県立近代美術館、滋賀県立近代美術館)
- 「ジェニー・ホルツァー」(1994年、水戸芸術館、三菱地所アルティアム(福岡))
- 「ジョン・ケージ」(1994年、水戸芸術館)
- 「ジェームズ・タレル」(1995年、水戸芸術館)
- 「ダニエル・ビュレンヌ」(1996年、水戸芸術館)
- 「アフリカ/アフリカ」(1998年、東武美術館(東京))
- 「パリのインスピレーション」(1999年、東急Bunkamuraギャラリー(東京))
- 「立川国際芸術祭」芸術監督(1999年)
- 「上海ビエンナーレ」コミッショナー(2000年、上海美術館)
- 「鴻池朋子『ギ・ガ』」(2002年、fujikawa gallery/next, 大阪)
- 「ロバート・メイプルソープ」(2002年、札幌芸術の森美術館他)
- 「マシュー・バーニー『クレマスター』フィルム・サイクル」(2002年、シネマライズ、東京都写真美術館他)
- 「第20回国民文化祭・ふくい2005 高橋匡太ライトアート「夢のたね」プロジェクト」
- 「二つの山-畠山直哉 バルタザール・ブルクハルト-」(2006年、東京アートミュージアム)
- 「多摩川アートラインプロジェクト」アートディレクター(2007年 - )
- 「フロリアン・クラール フライング・ダッチマン・プロジェクト '08」
- 「オノ・ヨーコ BELL OF PEACE 平和の鐘」(2009年、学習院女子大学)
- 「夢のあるくらし—金門玉堂」(上海万国博覧会 [2010年日本産業館トステムブース)
執筆・監修
- 共同編集委員『藤田嗣治画集』講談社、2002年
- 執筆・監修『Tokyo Midtown Art + Design 東京ミッドタウンのアートとデザイン』東京書籍、2007年。(中国語訳)大連理工大学出版
- 執筆『街とアートの挑戦。多摩川アートライン第一期の記録』東京書籍、2010年
- 編著『クリエイティヴ・ミュージアムの提案』東京書籍、2016年
- 『藤田嗣治作品集』東京美術、2018年
- 『藤田嗣治 パリを歩く』東京書籍、2021年
翻訳
- 『カンディンスキー (岩波 世界の巨匠)』ラモン・ティオ ベリド著(岩波書店)
- 『ホッパー (岩波 世界の巨匠)』ローランス デベック・ミシェル著 (岩波書店)
- 『モディリアニ (岩波世界の巨匠)』ピエール・デュリユー著(岩波書店)