宮地 佐一郎(みやじ さいちろう、1924年9月6日 - 2005年3月8日)は、高知県生まれの作家。坂本龍馬や中岡慎太郎の研究で知られている。
略歴
高知県高知市に生まれる。法政大学国文科を卒業。亀井勝一郎を師とした。日本文藝家協会会員。初の出版作『野中一族始末書』で大佛次郎の知遇を得る。
『闘鶏絵図(とうけいえず)』『宮地家三代日記』『菊酒(きくざけ)』の3作品が直木賞候補となった。その後、坂本龍馬の研究に没頭する。『坂本龍馬全集』『中岡慎太郎全集』等、幕末関連の作品が代表作である。
肺炎のため東京都世田谷区の病院で死去。80歳であった。
著書
小説
- 『野中一族始末書』審美社、1963年
- 『闘鶏絵図』七曜社、1964年(直木賞第51回候補)
- 『宮地家三代日記』光風社書店、1970年(直木賞第64回候補)
- 『菊酒』光風社書店、1971年(直木賞第66回候補)
評論
- 『高知県人』新人物往来社 1973 日本人国記
- 『坂本龍馬 男の行動論』PHP研究所、1983年 のち文庫
- 『坂本龍馬 青春と旅』旺文社 1983 人物グラフィティ
- 『日本ではじめて株式会社を創った男 坂本龍馬』新人物往来社、1984
- 『龍馬軌跡』旺文社、1985
- 『海援隊誕生記』旺文社文庫、1985。「坂本龍馬 海援隊誕生記」PHP文庫、1993
- 『随想坂本竜馬』旺文社文庫、1986
- 『土佐歴史散歩 戦国・幕末・明治』創元社、1986
- 『坂本竜馬・男の魅力』三笠書房・知的生きかた文庫、1987
- 『坂本龍馬 幕末風雲の夢』大和書房、1987、講談社文庫、1989
- 『幕末の挑戦者・坂本竜馬 その人脈と行動力のすべて』PHP研究所、1990
- 『坂本龍馬』旺文社、1990 必読名作シリーズ
- 『龍馬百話』文春文庫、1991
- 『中岡慎太郎』PHP研究所、1992
- 『中岡慎太郎 維新の周旋家』中公新書、1993
- 『坂本竜馬・男の哲学』三笠書房・知的生きかた文庫、1994
- 『大佛次郎私抄 生と死を見つめて』日本文芸社、1996
- 『坂本龍馬 男の幸福論』PHP研究所、1997
- 『長宗我部元親』学陽書房・人物文庫、1997、新版2009
共編著
- 『坂本龍馬全集』光風社出版、1978年(監修:平尾道雄)、改訂版1980年、再訂版1988年
- 『坂本龍馬写真集』新人物往来社、1982年
- 『中岡慎太郎全集』勁草書房、1991年
- 『龍馬の手紙 坂本龍馬全書簡集・関係文書・詠草』旺文社文庫 1984年、PHP文庫 1995年、講談社学術文庫 2003年。各改訂版
関連項目