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佐伯 田公(さえき の たぎみ)は、奈良時代から平安時代初期にかけての官人。姓は直。播磨国造の一族で、多度郡擬大領・佐伯男足の子とする系図がある。官職は多度郡少領。
経歴
讃岐国多度郡の豪族であったが、子の真魚(のち空海)を中央官人にするため、妻の実家である阿刀氏の一族であった阿刀大足の尽力によって、大学寮明経科に入学させる。しかし、真魚は仏門の世界に入ることとなり、田公は憤慨したという。その弁明として真魚が書いたのが、『聾瞽指帰』である。
佐伯直の一族からは、宗教家が多く輩出され、真言宗の発展を支えた。
系譜
- 父:佐伯男足
- 母:不詳
- 妻:玉依御前(または阿古屋御前) - 阿刀大足の娘(または妹)
- 長男:佐伯鈴伎麻呂
- 次男:空海(佐伯真魚、弘法大師)(774-835)
- 生母不明の子女
- 三男:真雅(法光大師)(801-879)
- 四男:
- 男子:佐伯酒麻呂 - 正六位上
- 男子:佐伯魚主 - 正七位下
- 長女:
『弘法大師弟子伝』によれば、酒麻呂は書博士を務め、同族である実慧の儒学の師であったという。
- 孫
- 智泉(789?-825?) - 長女の子
- 真然(?-891) - 四男の子
- 親族
- 円珍(智証大師)(814-891) - 空海の甥とされる
脚注
関連項目
- 善通寺