祖田 修(そだ おさむ、1939年10月11日 - )は、日本の農学者、農業経済学者。農学、農業経済学、地域経済論が専門。京都大学・福井県立大学名誉教授。元福井県立大学学長、放送大学客員教授。農学博士。島根県安来市出身。
地方産業振興に尽くした前田正名の研究者でもある。
略歴
- 1963年
- 1965年 - 京都大学農学部助手
- 1973年 - 龍谷大学経済学部助教授
- 1980年 - 「『興業意見』と地方産業振興運動に関する研究」により、京都大学より農学博士の学位を取得
- 1984年 - 京都大学農学部助教授
- 1990年 - 京都大学農学部教授
- 1996年 - 京都大学評議員
- 1998年 - 放送大学客員教授兼務
- 2003年
- 京都大学名誉教授
- 福井県立大学経済・経営学研究科教授
- 2004年 - 福井県立大学学長
- 2010年 - 福井県立大学学長退任
著書
単著
- 『前田正名』(吉川弘文館、1973)
- 『地方産業の思想と運動 : 前田正名を中心にして』(ミネルヴァ書房、1980)
- 『西ドイツの地域計画 : 都市と農村の結合』(大明堂、1984)
- 『日本の米 : コメ戦争をどうする』(岩波書店、1987)
- 『コメを考える』(岩波書店、1989)
- 『市民農園のすすめ : 見る緑から作る緑へ』(岩波書店、1992)
- 『都市と農村の結合』(大明堂、1997)
- 『着土の時代』(家の光協会、1999)
- 『農学原論』(岩波書店、2000:中国語版、中国人民大学出版社、2003:英語版、Trans Pacific Press、2006)
- 『着土の時代』(家の光協会、2003)
- 『食の危機と農の再生 : その視点と方向を問う』(三和書籍、2010)
- 『近代農業思想史 : 21世紀の農業のために』(岩波書店、2013)
- 『鳥獣害 : 動物たちと、どう向きあうか』(岩波書店、2016)
共著
- (戦後日本の食料・農業・農村編集委員会)『戦後日本の食料・農業・農村 第10巻』(農林統計協会、2003)
編著
- 『大地と人間 : 食・農・環境の未来』(放送大学教育振興会、1998)
共編
- (堀口健治・山口三十四)『国際農業紛争 : 保護と自由のはざまで』(講談社、1993)
- (井上忠司・福井勝義)『文化の地平線 : 人類学からの挑戦』(世界思想社、1994)
- (大原興太郎)『現代日本の農業観 : その現実と展望』(富民協会、1994)
- (久馬一剛)『農業と環境』(富民協会、1995)
- (大原興太郎・加古敏之)『持続的農村の形成 : その理念と可能性』(富民協会、1996)
- (八木宏典)『人間と自然 : 食・農・環境の展望』(放送大学教育振興会、2003)
- (太田猛彦)『農林水産業の技術者倫理』(農山漁村文化協会、2006)
- (佐藤晃一・太田猛彦・隆島史夫・谷口旭)『農林水産業の多面的機能』(農林統計協会、2006)
- (杉村和彦)『食と農を学ぶ人のために』(世界思想社、2010)
監修
- (シャルル・ヴァグネル・大塚幸男)『簡素な生活 : 一つの幸福論』(講談社、2001)
- (大原興太郎・加古敏之・池上甲一・末原達郎)『持続的農業農村の展望』(大明堂、2003)
翻訳
- クライド F. コーン編『都市拡大と農業』(中川聡七郎、高多康次との共訳、農林統計協会、1967)
- H.ハウスホーファー『近代ドイツ農業史』(三好正喜との共訳、未來社、1973)
著作選集
- 『祖田修著作選集』(農林統計協会、2016-)
- 第1巻『都市と農村』
- 第2巻『地方産業の近代化構想:前田正名の思想と運動』
- 第3巻『農学原論:農業・農村・農学の論理と展望』
- 第4巻『日本のコメ問題論集:アグリ・ミニマムの思想』
- 第5巻『農業政策の展開過程:その理念と方向をめぐって』
- 第6巻『食・農・環境の現実と展望』
- 第7巻『着土の思想』
- 第8巻『“生涯一村びと” として 』
脚注