伊藤 邦武(いとう くにたけ、1949年(昭和24年) - )は、日本の哲学研究者、龍谷大学文学部教授、京都大学名誉教授。分析哲学、アメリカ哲学、パースを主として研究している。
経歴
- 神奈川県横須賀市生まれ。
- 1968年3月 神奈川県立湘南高等学校卒業
- 1973年3月 京都大学文学部哲学科卒業
- 1975年3月 同大学院文学研究科修士課程修了
- 1978年3月 同研究科博士課程単位修得退学。
- 1980年6月15日 (アメリカ合衆国)スタンフォード大学大学院哲学科修士課程修了
- 1981年4月1日 京都大学文学部助手
- 1985年
- 4月1日 神戸大学文学部助教授
- 京都大学大学院文学研究科博士課程で『パースのプラグマティズム』により文学博士。
- 1991年4月1日 京都大学文学部助教授
- 1995年12月1日 同教授
- 1996年4月1日 同大学院文学研究科(配置換え)
- 2005年4月1日、同大学教育研究評議員(2006.3.31 まで)
- 2006年4月1日 同大学院文学研究科長(2008.3.31 まで)
- 2008年3月1日 和辻哲郎文化賞受賞
- 2011年(平成23年)11月 紫綬褒章受章
- 2014年4月 龍谷大学文学部教授。
- 2018年12月 日本学士院会員。
京都大学に入学した頃から約30年間、哲学者の野田又夫とは親交を持っていた。
著書
単著
- 『パースのプラグマティズム――可謬主義的知識論の展開』勁草書房、1985年。
- 『人間的な合理性の哲学――パスカルから現代まで』勁草書房、1997年。
- 『ケインズの哲学』岩波書店、1999年。
- 『ケインズの哲学』〈岩波人文書セレクション〉、2011年。
- 『偶然の宇宙』岩波書店〈双書現代の哲学〉、2002年。
- 『パースの宇宙論』岩波書店、2006年。
- 『宇宙を哲学する』岩波書店〈双書哲学塾〉、2007年。
- 『ジェイムズの多元的宇宙論』岩波書店、2009年。
- 『経済学の哲学―19世紀経済思想とラスキン』〈中公新書〉、2011年。
- 『物語 哲学の歴史―自分と世界を考えるために』〈中公新書〉、2012年。
- 『九鬼周造と輪廻のメタフィジックス』ぷねうま舎、2014年。
- 『プラグマティズム入門』〈ちくま新書〉、2016年。
編著
- 『哲学の歴史 第8巻 社会の哲学』中央公論新社、2007年。
共編著
- 『哲学の現在(7)分析哲学の現在』藤本隆志 編、世界思想社、1997年。
訳書
- D・D・ラファエル『道徳哲学』野田又夫 訳、紀伊國屋書店、1984年。
- イアン・ハッキング『言語はなぜ哲学の問題になるのか』勁草書房、1989年。
- F・P・ラムジー『ラムジー哲学論文集』D・H・メラー 編、橋本康二 訳、勁草書房〈双書プロブレーマタ〉、1996年。
- パース『連続性の哲学』〈岩波文庫〉、2001年。
- W・ジェイムズ『純粋経験の哲学』〈岩波文庫〉、2004年。
- チャールズ・テイラー『今日の宗教の諸相』佐々木崇・三宅岳史 訳、岩波書店、2009年。
出典
関連項目