Kenji Shigeoka
Japanese sculptor
重岡 建治(しげおか けんじ、1936年 - )は、日本の彫刻家。満州国のハルビン出身。2014年現在も伊東市大室高原にある自身のアトリエにて活動中。「触っても壊れない彫刻」をコンセプトとしており、作品は駅前や公園などの野天に設置されているケースもある。用いる素材はブロンズ、大理石、木などさまざまで、日本国内のみならずスイス、イタリアなどを含め、総計100以上の作品が設置されている。
ジャムス市にて終戦を迎えると日本に戻り、一家は熱海のあたりに落ち着いた。1958年定時制高校を卒業すると、進学はせずに圓鍔勝三の元を訪れ、住み込みで弟子入りすることを許された。1961年の入選を皮切りに日展では以後1970年まで9回の入選を数えた。1960年の現代イタリア彫刻展(於:日本橋高島屋)においてその作品を目にして以来熱望していたエミリオ・グレコへ師事するため、1971年にローマの国立アカデミア美術学校へ留学した。イタリアには4年半ほど滞在し彫刻を学んだが、その際にはデッサンの重要性を学んだといい、また当時のイタリアの空気には学ぶところが多かったとしている。帰国後も製作を続け、日本各地にモニュメントが設置されている。イタリアの市庁舎モニュメント製作や、同国で開催されたビエンナーレへの出品もある。1971年以降、2014年現在までは、賞を目指しての各種コンクールへの出品からはある程度距離をおき、個展に重点を置いての活動を継続しているという。
受賞作の一部を例示する。