小森田秋夫(こもりだ あきお、1946年 - )は、日本の法学者。法学博士(東京大学)。東京大学名誉教授。神奈川大学教授。
来歴
東京都生まれ。1970年3月、東京大学法学部第3類卒業。1976年3月、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。1976年4月、立教大学法学部助手。1978年4月、北海道大学法学部助教授。1984年4月 北海道大学法学部同教授。1988年4月 東京大学社会科学研究所助教授。1993年4月 東京大学社会科学研究所教授。2005年4月、東京大学社会科学研究所所長(~2009年3月)。2010年3月、東京大学停年退官。2010年4月、東京大学名誉教授。神奈川大学法学部教授。2012年4月、神奈川大学法学研究所所長。
1980年10月~81年9月、日本学術振興会特定国派遣研究者(ソ連、ポーランド、ハンガリー、ユーゴスラヴィア)。1994年9月~95年8月、日本学術振興会特定国派遣研究者(ポーランド、ハンガリー)
研究領域
比較法や社会主義法を研究対象とし、特にロシア法・東欧法が専門。
主要業績
- 「戦後日本におけるソビエト法研究(1)~(12)」『法律時報』第51巻10号~第52巻9号、1979~80年
- 「労働組合と労働者評議会――現存社会主義における労働の問題への一視角」藤田勇編『権威的秩序と国家』東京大学出版会、1987年
- 「社会主義と『政治的多元主義』――ポーランドの選択」長谷川正安他編『講座・革命と法』第2巻『フランス人権宣言と社会主義』日本評論社、1989年
- 『ソビエト裁判紀行』ナウカ、1992年
- 『<社会主義>それぞれの苦悩と模索』(近藤邦康・和田春樹と共編)、日本評論社、1992年
- 「ソ連――まぼろしの『社会主義的法治国家』」近藤邦康・和田春樹編『ペレストロイカと改革・開放――中ソ比較分析』東京大学出版会、1993年
- 「『日本社会と法』甲斐道太郎・廣渡清吾・小森田秋夫と共編(岩波書店、1994年)
- 「検閲にたいする法的統制の試み――ポーランド検閲史の一断面」河合義和編『情報の自由と脱社会主義』多賀出版、1994年
- 「ポーランドにおけるオンブズマンの誕生(一)~(四)」『社会科学研究』第45巻3号、6号、第46巻6号、第48巻5号、1993~1997年
- 『世界の社会福祉②ロシア・ポーランド』(稲子恒夫・武井寛と共著)旬報社、1998年
- 『ヨーロッパの東方拡大』(羽場久美子・小森田秋夫・田中素香編)、岩波書店、2006年